【2021年版】左官の年収・給料はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

左官の平均年収・給料の統計データ

左官の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によると、左官の平均年収は、42.4歳で434万円となっています。

また、月額給与は約30万円、年間のボーナスは約31万円です。

・平均年齢:42.4歳
・勤続年数:11.1年
・労働時間:177時間
・超過労働:10時間
・月額給与:321,600円
・年間賞与:477,400円
・平均年収:4,336,600円

出典:厚生労働省「令和2年 賃金構造基本統計調査」

※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
左官
(求人ボックス)
398万円 月給 33.0万円
左官
(Indeed)
3,233,994円 時給 1,003円
日給 12,510円
月給228,972円
その他の建築・土木関連職
(転職会議)
390万円 20代前半:321万円
20代後半:370万円
30代:413万円
40代:448万円

各社の統計データをみると、左官の年収はおよそ350万円~400万円前後となっています。

腕の良い左官のなかには、600万円以上の年収を得ている職人もいます。

左官は、経験や技術力がそのまま収入に表れる職業といえるでしょう。

左官の手取りの平均月収・年収・ボーナス

厚生労働省の統計によると、左官のボーナスは月給1か月分とほぼ同額となっています。

平均的な左官の年収を380万円とすると、月給およびボーナスは約29万円となります。

そこから、健康保険や厚生年金などの社会保険料、所得税や住民税といった税金を差し引くと、独身者の場合、月々の手取りは約22万円程度、ボーナスが約24万円程度です。

月々の収入も決して多くはありませんが、ボーナスは平均的なサラリーマンよりかなり低い金額です。

左官の初任給はどれくらい?

左官の初任給は、およそ18万円~20万円くらいが相場とされています。

アルバイトで働く場合、基本的に日当で支給されます。

見習い左官の日当は8000円前後ですから、月収は17万円~18万円ほどになります。

働きだしてしばらくの間は、先輩や親方から技術を教わる修業期間で、仕事はさほど難しくありません。

必要なスキルを教えてもらいつつ、給料をもらえると考えれば、初任給は仕事内容に見合った水準といえるでしょう。

左官の勤務先の規模別の年収(令和2年度)

10〜99人規模の事業所に勤める左官の平均年収は437万円、100〜999人規模は404万円、1,000人以上の規模では544万円、10人以上規模の事業所平均は434万円となっています。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

左官の勤務先の年齢別の年収(令和2年度)

令和2年賃金構造基本統計調査によると、左官の年収は、最も年収が高い世代は45~49歳の515万円となっていますが、全体としては400万円前後が多くなっています。

全年代の平均年収は434万円となっています。

 

左官の福利厚生の特徴は?

左官の勤務先で、福利厚生が充実している企業は多くありません。

左官業を営む会社の大半は中小・零細企業です。

社会保険は整っていたとしても、有給休暇が取りにくかったり、育休・産休制度はなかったりします。

昔ながらの職人がやっている個人経営のところは、社会保険に加入していないケースもあり、各自で国民健康保険などの手続きをしなければなりません。

ただし、各都道府県には「左官業協同組合」があり、左官職人は、組合が運営する労災保険などを利用することができます。

会社の社会保険が整っていない場合、組合などさまざまな仕組み活用するとよいでしょう。

左官の給料・年収の特徴

年齢との関係性が低い

一般的な会社員や公務員などの場合、給料は年齢や勤続年数、役職に応じて徐々にアップしていきますが、左官の場合はあてはまりません。

働き始めてからの数年間は、キャリアを積んでいけば給料もアップしますが、そのあとは、基本的に個人のスキルによって給料が決まります。

また、そもそもキャリアのスタート時期がバラバラで、中卒や高卒で10代から働く人もいれば、30代になってから転職してくる人もいます。

このため、左官の給料は、年齢との関係性が低いことが大きな特徴です。

若くして職長となり、平均年収以上を稼いでいる人もいれば、なかなか技術が上達せず、年を取ってもあまり給料が上がらない人もいます。

実力で決まる左官の給料は、年功序列でなく、能力を平等に評価してほしいという人にとって、やる気を起こしてくれるでしょう。

ボーナスが少ない

左官だけでなく、世間一般で職人と呼ばれる職業では、サラリーマンのようなボーナスという感覚がありません。

月給制であっても、日々の仕事1件1件ごとに日給をもらっている感覚に近いためです。

厚生労働省の統計をみてもわかるように、左官は一般的職業よりもボーナスが少ないことが特徴であり、まったく支給されないという企業も珍しくありません。

しかし、ボーナスがないというのは、仕事のモチベーションに大きく関わります。

近年は、人材を確保する目的もあって、一般企業並みに年2回のボーナスを支給するという企業も、徐々に増えているようです。

待遇面は年々改善傾向にある

一昔前の建築業界では、いかにコストを安く、納期を早く仕上げるかが最優先課題とされており、「塗り壁風クロス」など新しい建築資材も多数開発されました。

それに伴って、左官の活躍の場も減少していました。

しかし近年は、職人の手による温かみや芸術性、自然素材の機能性などが再評価され、左官の仕事も増えてきています。

左官職人全体の高齢化が急速に進展していることから、人手不足、後継者不足に悩まされている企業もあります。

このため、次の世代の職人を育てていくために、求人活動はかなり積極的に実施されており、給料などの待遇面も年々改善傾向にあります。

ボーナスを支給したり、社員寮を完備したり、働きやすい環境を整えて志願者を歓迎する企業も少なくありません。

これから左官を目指す人にとっては、強い追い風が吹いているのが現状であり、今が始め時といえるでしょう。

左官の正社員以外の給料・年収

アルバイト

左官のアルバイトは、一般的なアルバイトとは異なり、給料は時給ではなく日給で計算されれます。

単価は個人の実力によりますが、経験者は1万2000円~2万円程度が相場です。

腕前さえあればかなり効率的に稼げる仕事といえます。

未経験者の場合は、8000円~1万円前後からのスタートとなるでしょう。

派遣社員

左官の派遣社員の給料は、月給30万円~45万円程度が相場です。

即戦力として働ける経験者のみの募集となりますので、最初からかなりの高収入が期待できます。

ただし、派遣社員の左官は、福利厚生面などは正社員よりも劣りますし、契約形態としても不安定です。

給料の額だけではなく、細かな待遇面を比較することも重要です。

独立・開業

左官職人のなかには、独立・開業している人も珍しくありません。

独立・開業した左官職人の多くは、「一人親方」と呼ばれる個人事業主として働いています。

独立した場合、報酬は自分のもとに直接入ってくるので、収入は高くなるでしょう。

「埼玉労災一人親方部会」によれば、独立して働く左官の給料は年収450万円~650万円程度が相場とされています。

しかし、個人で年金や健康保険に加入しないといけないので、正社員より収入は増えますが、支出もかなり増える点は、考慮する必要があるでしょう。

左官が収入を上げるためには?

左官が収入を上げる1番の近道は、職人としての技術の向上に励み続けることです。

左官が扱う材料は、土や漆喰、珪藻土、モルタルなどさまざまな種類があり、それぞれに求められるスキルが異なります。

また、同じ材料でも、金鏝(こて)、木鏝、ローラー、櫛引きなど、塗る道具によって仕上がりはガラリと変わります。

左官技術の追求に終わりはなく、できることが増えれば増えるほど仕事量も単価もアップして、収入アップに直結します。

技術を磨き続けて、「ぜひとも○○さんにお願いしたい」と名指しで依頼が舞い込むようになれば、平均をはるかに超える高収入を狙うことも可能です。