鳶職人のつらいこと・大変なこと・苦労

鳶職人のつらいこと・大変なこと

夏は暑く、冬は寒い

鳶職人の仕事は屋外での作業となるため、気候の影響を強く受けます。

夏は炎天下のなか、強い日差しを全身に浴びて、汗を流しながらの重労働に追われます。

蚊やハチなどの虫とも戦わなければならず、重要なシチュエーションで、虫刺されで集中力を奪われることもあるようです。

冬は冬で、手足がかじかむような寒さのなかで、長時間にわたる作業をこなさなければなりません。

高所では地上より風が強く吹くので、体感温度は地上よりもはるかに低く、非常につらい状況です。

ある程度は働いていくうちに自然と慣れていきますが、それでも鳶職人が耐えないといけない暑さ・寒さは、非常に厳しいでしょう。

雨の日のつらさ

鳶職人は、気候だけでなく、その日の天気による影響も受けます。

鳶職人がそろって口にするのが、雨の日のつらさです。

雨の日は、足場が濡れて滑りやすくなるうえ視界も悪くなり、ただでさえ危険な仕事がさらに危険になります。

傘をさして仕事するわけにもいかず、カッパを着ていてもすき間から雨が流れ込んできます。

濡れながら働くことで、体力も奪われていきます。

体温が下がると体調も崩しやすくなりますので、仕事が終わったらできるだけ早く帰って、お風呂に入って身体を温めないといけません。

大雨であれば、安全を考慮して仕事自体がなくなることもありますが、工期の関係もあって雨量しだいでは休みになるとも限らず、厳しい状況下で働かないといけないことも多いようです。

鳶職人の悩み

鳶職人が手がける現場は、高層ビルや橋梁などの大規模な建築工事が多く、ひとつひとつの工期が長いことが特徴です。

現場が遠方になるケースもよくありますが、その場合は現場近くのマンションに下宿するなどして、長期間にわたる出張をこなさなければなりません。

鳶職人は、職業柄、どうしても家を空けることが多くなりがちであり、家庭生活との両立に悩む人もいます。

とくに子どもがいると、その負担はすべて家族がすべて引き受けることになり、非常に大変です。

共働き家庭なら、よけい大変です。

出張が多いからこそ、家にいる期間は、積極的に家事や育児に協力するなどして、うまく仕事とのバランスを取ることが必要になるでしょう。

鳶職人を辞める理由で多いものは?

鳶職人に限った話ではありませんが、世の中で職人と呼ばれる職業には、必ず見習いの期間が生じます。

新人の頃は地上での雑用作業がメインとなり、仕事は面白いとはいえません。

慣れていないころは、体力的にも精神的にも非常に厳しいでしょう。

鳶職人の仕事は、小さなミスが命取りになり、つねに現場はピリピリしています。

見習いの鳶職人は、先輩や親方から厳しく怒鳴られることも少なくありません。

鳶職人を辞める理由で多いのは、そうした半人前の時期のつらさを苦にして、途中で離職してしまうケースです。

修業時代は、技術を身につけるだけでなく、精神的な厳しさを理解するための大切な期間でもあります。

鳶職人になる見習い期間に気持ちが折れてしまわないように、強い意志をもたなければなりません。