広告制作会社の年収はいくら? 給料についてくわしく解説
広告業界における収入格差
広告業界の給料や年収に関して、「高収入なのではないか」というイメージをもつ人もいるかもしれません。
しかし、この業界は、企業の規模や仕事の内容、職種や能力によって収入に大きな格差があるというのが実態でしょう。
たとえば、広告業界の中でも「電博」と呼ばれ最大手の広告代理店とされている「電通」「博報堂」の場合、あらゆる広告の企画や制作に加えてマーケティングや営業まで幅広い事業を自社で手がけており、社員の年収は1000万円を超えることもあります。
日本国内の企業の中でも極めて高水準な収入を得られると考えてよいでしょう。
一方で、中小規模の広告制作会社の場合、あくまでも制作プロダクションに特化した事業をしているところが少なくありません。
広告主であるクライアントから広告代理店に依頼された案件が、さらに外注される形で広告制作会社に仕事として回ってくるのです。
外注の仕事ではマージンを取られてしまいますし、予算や納期や人員に関する交渉を直接クライアントと行うことができないので、ギリギリの条件で働かざるをえないケースも多いという実情があるようです。
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広告制作会社の収入
こうした事情から、中小規模の広告制作会社の場合、社員は年収300万円ほどからスタートすることが珍しくありません。
制作会社には文章を書くコピーライター、広告のビジュアルを担当するアートデザイナー、テレビやラジオのコマーシャルを企画するCMプランナーなどさまざまな職種のスタッフが働いており、企業によっては職種ごとに少し給料の額が違うこともあるようです。
いずれの職種の場合も、基本的に実力主義の世界なので、年功序列で給料が上がっていくということはあまり期待できないでしょう。
また、企業によっては年俸制のため、深夜残業や休日出勤が続くハードワークになっても残業代がつかないということもあるようです。
その一方で、経験を積んで独立し、自分で広告制作会社を立ち上げることで高収入を得られる人もいるので、本人の能力によって収入が大きく変わる仕事だと認識しておくことが大切でしょう。