建築士の就職・求人募集状況

住宅の需要は減少の傾向

近年、不動産業界では一戸建ての需要が伸び悩んでいます。

かつては「マイホーム」というと一戸建ての住宅を思い描く家族が多かったのですが、核家族が増えたことや世帯ごとの子どもの数が減ったこと、さらに若者が仕事を求めて都会にどんどん出て行ったことから、生涯マンションで暮らすことを選択する人が大変多くなりました。

特に都心では「タワーマンション」と呼ばれる大型の高層マンションが次々と建てられており、その人気はいまだ衰える気配がありません。

さらに、少子化の影響で、これからの日本はどんどん人口が減少していきます。人口が減るということは住宅の需要が減るということにもなります。

こうしたことから、一戸建ての住宅を専門にする建築士にとっては、厳しい状況になると言われています。

需要が減っても確実にコンスタントに仕事が入るように設計力や営業力を磨く、戸建て以外の住宅設計にも力を入れながらバランスよく仕事を引き受ける、などの努力をすることが必要になるでしょう。

期待されるオリンピック特需

一方で、不動産業界にとってひとつのチャンスになるのではないかと言われているのは、2020年に東京で開催されることが決まったオリンピックです。

世界中から観光客が押し寄せることが予想されているため、飲食店やホテルが店舗をリフォームしたり建物を新設したりするということが十分に考えられます。

また、駅やホールなどの公共の施設がデザインを見直したり施設を増築したりすることもあるでしょう。さらに、オリンピックの開催によって国内の景気が良くなれば、マイホームの取得に向けて動き出す家庭も増えるのではないかと言われています。

こうした際には、当然、建築士の仕事が増えることになります。2020年に向けて、しばらくの間は、日本の建築士にとっては仕事が多い状態が続くことが期待されています。