高卒から建築士になるには

受験資格を手に入れるために

現在、建築士として働いている人は、大学や高専で建築の勉強をした人が多いという現状はありますが、なかには高卒の学歴で建築士になっている人もいます。

ただし、高卒から建築士をめざすには、試験を受けるためにクリアしなければいけないいくつかの条件があります。

高卒から建築士になるには、どんな条件があるのでしょうか? この場合、通っていた高校の学科によって状況が大きく異なります。

まず、高校の建築・土木科を卒業した人の場合は、卒業後に建築現場での実務経験を3年以上積むことで「二級建築士」「木造建築士」の国家試験が受けられるようになります。

この「実務経験」とは設計事務所や建設会社や工務店で建築物の設計・工事監理・施工管理業務などをしたり、大学や研究所で建築に関する研究・教育をしたりすることです。

大切なのは「実務経験」

一方、高校では普通科に通っていたという人の場合はどうなるのでしょうか。高校で土木科や建築家を卒業していない人の場合は、実務経験を7年以上積むことで、試験を受けられます。

先ほどのケースよりもずいぶん長い期間の実務経験が必要になります。

もうひとつの注意点として、高校で普通科の「文系」を選択した人の場合は、建築士をめざすのなら、試験に向けて物理や化学の知識を新たに習得する必要があります。

建築士になるためには、建物の安全性を確保するために強度の計算をする必要があるため、構造力学などの物理の知識が不可欠です。また、建築物の素材をよく知るために、化学の知識が必要になることもあります。

こういった知識がなければ建築士の試験に合格することはできないので、独学で高校レベルの物理や化学を再度履修するなどの努力が必要になるでしょう。