不動産鑑定士に向いている人、適性

デスクワークもフィールドワークも好き

不動産鑑定の仕事は、じつは意外にフィールドワークも多いのです。というのは、不動産はたいへん個別性の強いものであり、現地に行って実際に見たり周辺を歩いたりしてみないと、重要なことを見逃しかねないからです。

この現地調査というのは、必ずしも街中や平地とは限りません。山林の評価やゴルフ場、さらにはスキー場の評価なんていうのもあります。実際にあった話ですが、スキー場の評価ではスキーに載りながら現地調査を行ったこともあるとのことです。

また、当然ですが机上の仕事もたくさんあります。現地調査の前に資料を集めたりもしますし、鑑定評価を行うには計算と文書が必要になり、それらをまとめたり自動化するパソコンスキルも必要になります。

このため、デスクワークもフィールドワークも両方好きな人は、不動産鑑定士に向いていると言えます。なお、特別な体力が必要というわけではありませんが、あまりにも体が弱いと難しいかもしれません。

細かい仕事ができる

不動産の鑑定評価を行うにあたっては、各種資料の調査や現地確認・調査、関係者へのヒアリング、計算に必要な数値を統計にて算出する、報告書を文章でまとめるなど、とにかく細かい仕事が多いです。

特に数字関係は、計算過程や一連の流れの中で整合性が取れていないと、お客さまへの信頼を損なってしまいますので、慎重さが求められます。

そのため、細かい仕事をきっちりと仕上げられる方が向いているといえます。

論理的に物事を考えられる

不動産の鑑定評価は、「なんとなく」や「こんな感じ」といったことは許されません。それは、不動産の利用価値を把握してそれを金額で表現できることが許される唯一の専門職業家だからです。

不動産の鑑定評価の仕事は、基本的には鑑定評価業務の指針となる「不動産鑑定評価基準およびその留意事項」に従って鑑定評価を行うのですが、必ずしもすべてが書かれているわけではなく、必要に応じて解釈を加えたりしながら行っていくこともあります。

そのような時には論理的に考える力がないと、自己矛盾が生じてしまいます。そのため、不動産鑑定士には論理的に物事を考える力が求められるのです。