自動車メーカーへの転職・中途の未経験採用はある?

自動車メーカーへの転職・中途の未経験採用はある?

採用活動は積極的

近年の自動車メーカーでは新卒採用・中途採用問わず、人材の採用には積極的です。

かつては自動車メーカーというと、新卒で入社した社員が大多数を占めることが多かったですが、近年は中途入社の社員比率も年々増えている傾向です。

自動車業界は、いま「100年に一度の大変革の時代」に入ったといわれており、大きな変化の渦の中にいます。

自動運転化、シェアリング化などにより自動車のあり方そのものが見直されつつあり、これまでにはない新たな挑戦が必要な場面でもあります。

新たな風を取り入れるべく、優秀な人材は中途採用でも積極的に取り入れようとする動きが見られます。

採用区分は細かく、経験が問われる

新卒の場合、「事務系総合職」あるいは「技術系総合職」という大枠での採用となり、入社後に各部門へ配属されるのが基本です。

一方で中途採用の場合は、最初から「商品企画」「購買」「マーケティング」「営業」といった職種単位で募集がかけられます。

とくに技術系職種の場合は、「パワートレーンシステム制御プラットフォーム開発」、「MaaS車両 運行管理システム開発」、「ハイブリッドシステム開発」など、さらに細かく採用区分が分けられます。

応募条件に関しても「〇〇業務の経験〇年以上」と、業務内容や年数に具体的な指定があり、関連する職務経験がないと採用されるのはむずかしくなります。

転職者の出身業界など

転職者には自動車業界出身の人が多く、とくに技術系職種の場合は、別の自動車メーカーや自動車部品メーカーの開発職出身の人が目立ちます。

また、自動車×ITが結びつく時代であるため、車両用のITシステムやアプリ開発の仕事も増えており、プログラミングなどが行えるIT業界のエンジニアを採用する動きも活発化しています。

営業やマーケティングなどの事務系職種においては、まったく異なる業界出身の営業経験者やマーケティング経験者が採用されることもあります。

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未経験から自動車メーカーで働くには

新卒や第2新卒で採用される

自動車メーカーの総合職は人気が高く応募も殺到するため、未経験者を中途採用することはあまりありません。

そのため未経験から働くには、「新卒採用」、「第2新卒採用」で入社するのが一般的です。

メーカーによっては、現役の学生だけでなく、学校卒業後数年程度の人までを新卒もしくは第2新卒として扱うこともあります。

新卒、第2新卒から外れる場合は、まったくの未経験から自動車メーカーに入社するのは難しいでしょう。

別の会社で経験を積んだのち、経験者としての中途採用で入社を狙うことになります。

たとえば別の会社で法人営業の経験をつみ、自動車メーカーの法人営業職に転職するというルートを描くことは可能です。

工場系の仕事は未経験でも可能

自動車メーカーが全国各地にかまえる生産工場では、自動車の製造や組み立てを行う工場作業員も大量に採用しています。

いわゆる「期間従業員(期間工)」であり、経験や年齢などはさほど問われず、未経験であっても採用される確率は高いでしょう。

まずは期間従業員として採用され、ゆくゆくは正社員登用制度を利用して自動車メーカーの正社員になるルートもあります。

ただし、期間従業員から正社員となる場合は、生産部門限定の正社員採用となります。

いわゆる一般職やエリア限定職と似た扱いとなり、総合職で入社した正社員とは仕事内容、待遇、キャリアルートが異なる点を理解しておかなければなりません。

自動車メーカーへの転職に必要な資格・有利な資格

資格は重要視されない

自動車メーカーへの転職で、絶対に必要となる資格や免許は基本的にはありません。

資格うんぬんよりも、新卒採用の場合は最終学歴や人物面、中途採用の場合は職務経験が重要視されます。

とはいえ、資格はその仕事に対する意欲のアピールともなり、業務を行う上での知見の幅も広げられるため、持っていて損になることはありません。

面接においても、採用を分ける決定打にはならないものの、好感される材料とはなりえます。

転職時におすすめの資格

自動車メーカーへの転職する場合に、おすすめとなる資格の一例をご紹介します。

<事務系総合職におすすめの資格>
・Microsoft Office スペシャリスト:民間資格、難易度 やや易
・情報処理技術者試験:国家資格、難易度 やや難

参考:Microsoft Office スペシャリスト
参考:情報処理推進機構 情報処理技術者試験

事務系総合職は、PCを使った事務作業も多いため、「Microsoft Office」や「情報処理技術者試験」などを所持していると、普段の業務にも生かしやすいです。

<技術系総合職におすすめの資格>
・CAD利用技術者試験:民間資格、難易度 やや易
・機械設計技術者:民間資格、難易度 やや難
・技術士:国家資格、難易度 難
・情報処理技術者試験:国家資格、難易度 やや難

参考:一般社団法人コンピュータ振興協会 CAD利用技術者試験
参考:一般社団法人日本機械設計工業会 機械設計技術者試験
参考:公益社団法人日本技術士会

技術系総合職の場合は、技術設計においてコンピュータ上の設計ツールとなるCAD(Computer-Aided-Design)を用いるのが一般的であるため、「CAD利用技術者試験」などの資格を所持していると心強いです。

<社員全般におすすめの資格>
・普通自動車免許:国家資格、難易度 普通
・TOIEC:民間資格、難易度はスコアによる

自動車メーカーの社員としてクルマへの知見を深めるうえで、「普通自動車免許」を取得し、運転経験を身に付けておくのが望ましいでしょう。

事務系・技術系問わず、自動車メーカーでは英語を用いる機会が多いため、「TOIEC」や「英検」などを所持していると武器になります。

中には、TOIECのスコアが募集要項に条件として設定されているメーカーもあります。

自動車メーカー社員に必要な資格やスキルはある?

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自動車メーカーへの転職に役立つ職務経験は?

次のような職務経験は、自動車メーカーで働くうえで役立ちます。

<役立つ職務経験>
・大企業や大きな組織で働いた経験
・チームや集団で仕事を進めた経験
・海外を相手にグローバルにビジネスをした経験
・マネジメントやリーダーの経験
・自動車に関する商品知識やメカニカルな知識

自動車メーカーはどこも大企業であり、大きな組織ならではの人間関係や戦略が求められ、担当する仕事の規模も大きくなります。

規模の大きなプロジェクトなどを担当した経験などは武器となります。

マネジメント職やリーダーポジションとして取りまとめた経験があるとより心強いでしょう。

自動車メーカーは海外市場もターゲットとしているため、海外の顧客とやりとりをする機会も多く、自社内にも外国人社員はたくさんいます。

そのため、英語力や外国人を相手にビジネスをした経験なども強みとなります。

自動車メーカーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?

未経験者は20代でないとむずかしい

未経験で自動車メーカーに入社するには、新卒もしくは第2新卒での採用を狙う必要があります。

新卒・第2新卒として見てもらえるのは学校卒業後から1~5年程度なため、未経験採用の対象は20代となります。

同じ20代であっても年齢が若いほうが有利です。

ただし、大学院の博士課程まで卒業し30歳目前で新卒採用されるという人もいますので、一概にはいえません。

経験者は年齢はあまり問われない

経験者の場合は、年齢よりも経験やスキルが重視されます。

自動車メーカーはいま「100年に一度の大変革の時代」に入ったといわれており、生き残りをかけ、有能な人材は世代や性別問わず積極的に迎え入れています。

経験者採用では年齢制限のある求人のほうが珍しく、経験やスキルさえあれば年齢を不安視する必要はないでしょう。

ただし、年齢が高くなるほど求められる経験のハードルも高くなります。

具体的には、40代以上の転職となると実務スキルだけでなく、プロジェクトマネジメントの経験やリーダー経験も問われてくるのが一般的です。