自動車工場の仕事内容・給料

自動車工場の仕事内容

自動車工場とは

「自動車工場」は自動車の製造を行う作業所であり、「生産工場」などと呼ばれることもあります。

自動車メーカーでは、全国各地に自動車工場をかまえており、そこでは毎日たくさんの自動車が製造されています。

自動車工場は広大な敷地と設備が必要になるため、主に郊外や地方にたてられています。

ひとくちに自動車工場といってもさまざまあり、たとえばエンジン部分だけ作っている工場もあれば、各種部品を組み立て、自動車を完成させる工場もあります。

仕事内容

自動車工場での仕事内容としては次のようなものがあげられます。

<工場での仕事内容>
・プレス
・溶接
・塗装
・組み立て
・検査

上記のような製造系の仕事が中心となり、その多くはライン形式の流れ作業で進めていきます。

一日に何百個もの部品を組み立てたり、検査したりすることもあります。

工場内ではたくさんのスタッフが働いており、同じ溶接作業でも、ボンネットの溶接担当、ボディの溶接担当と仕事が細分化されています。

工場の仕事でキャリアを積むと、ゆくゆくは現場仕事からは離れ、作業員たちを管理する仕事をまかされることもあります。

自動車工場に向いている人

自動車工場に向いているのは、主に次のような適性のある人です。

<求められる適性や能力>
・地道にルーチンワークを行える人
・長時間の肉体労働に耐えられる人
・手先が器用で細かな作業や機械の操作などを行える人
・周囲とのチームワークがとれる人
・3交代制の変則勤務でも生活リズムを整えられる人
・寮生活が苦にならない人(寮に入る場合)

自動車工場での仕事の多くは肉体労働であり、何時間も立ちっぱなしで作業を続けることもあるため、過酷な一面もあります。

そのため、とくに体力面は重要となり、身体の弱い人は苦労するでしょう。

勤務形態や休日について

自動車工場は、24時間体制で休みなく稼働していることが多いため、作業員は「3交代制」の勤務形態となることが多いです。

3交代制は、早番は6時~15時、遅番は15時~0時、夜勤は21時~6時といったように、24時を3つに区切り交代で勤務するしくみです。

月の前半は早番、月の後半は夜勤といったように定期的に担当時間が入れ変わることもあるため、生活リズムを整えるのが大変です。

休日に関しては、週休2日制で土日祝日は休みとなるのが基本ですが、工場によっては土日祝日も稼働しており、シフト制の休みとなることもあります。

自動車工場の給料やキャリア

期間従業員について

自動車工場で働くうえで、「期間従業員(期間工)」と「総合職」の違いを理解しておく必要があります。

<期間従業員と総合職の違い>
・期間従業員採用:工場での製造作業がメイン、雇用期間は数か月~数年と期限あり(ただし社員登用もあり)、学歴制限はゆるく高卒などでも採用される
・総合職採用:いわゆる「キャリア組」でさまざまな仕事をジョブローテーションで経験し管理職を目指す、定年雇用、学歴制限があり大卒でないと入社は難しい

自動車工場で溶接や組み立てなどを担当する作業員の採用は、その多くが期間従業員となります。

一方、自動車メーカーの総合職採用の社員が自動車工場に赴任することもありますが、その場合は「生産管理」や「生産技術」といった管理業務にあたることになり、期間従業員とは仕事内容が変わってきます。

給料事情

自動車工場の期間従業員の平均年収は400万円~450万円程度が目安となります。

一日の日給は1万円程度であり、ボーナスは支払われないのが基本です。

ただし期間従業員は各種手当が充実しており、残業手当や夜勤手当などを含めると、未経験でも月収30万円を越えることもあります。

食事補助、無料の寮完備など福利厚生の待遇もよく、かつ期間満了時には数十万円もの「満了報奨金」が支払われます。

期間従業員採用では学歴や経験などはさほど重視されず、そのわりに月収30万円以上の収入を安定して得られることから、働き口として一定の需要があります。

寮生活で食費や家賃なども浮かせるため、1~2年の期間中みっちり働いて、まとまった貯金を作る人も少なくありません。

その後のキャリア

期間従業員はその名のとおり雇用期間に制限がありますが、「正社員登用制度」で正社員になれることもあります。

ただし、期間従業員から正社員になった場合は生産部門限定の正社員として扱われ、総合職と区分された採用となります。

いわゆる一般職やエリア限定職と似ており、正社員であっても転勤などは発生しにくいですが、一定以上の役職までは昇進できないことがあります。

自動車工場として働くには?

期間従業員として働くには、メーカー公式サイトの期間従業員採用ページなどから応募します。

期間従業員の採用のハードルはさほど高くはなく、やる気さえあれば多くの人は採用されますが、肉体労働であるため身体や健康面に問題があると一部落とされる人もいます。

「生産管理」や「生産技術」といった自動車工場の管理業務を行いたい場合には、新卒の総合職採用で入社し、ジョブローテーションで生産部門に配属されなければなりません。

自動車メーカーの総合職採用は、難関大学の学生なども多数応募してくるため狭き門です。