【2021年版】食品スーパー社員の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「食品スーパー社員」とは

おもに食料品を取り扱うスーパーに勤務し、レジや接客、発注、清掃などの業務に携わる。

食品スーパー社員の店舗業務は、レジ部門、水産・鮮魚部門、精肉部門、青果部門、惣菜部門、グロサリー部門、日配部門、総菜部門などに分かれています。

実績を積むと本社勤務となり、複数店舗を統括、さらには経営戦略を練るなど中核で売り上げを支えます。

学歴不問としているところが多数で、やる気や情熱に重きを置いて採用する会社が多い業界ですが、初任給や出世のスピードを考えると大卒者は有利といえます。

また経験者、有資格者は即戦力として優遇されます。

経営規模によって給与に差はありますが、平均年収は450万円前後と一般的なサラリーマンと同程度で、役職手当が充実しているので長く勤めることで給料はアップしていきます。

しかし仕事内容はハードであることが多く、現場の満足度は低いのが現状です。

人々の生活に密着している業界であるため、倒産の可能性が低い傾向にあり、安定して働ける環境が整っているといえるでしょう。

とくに近年は、差別化を図るためにプライベートブランド商品の開発やネットスーパーの発展など各社が工夫を凝らしています。

「食品スーパー社員」の仕事紹介

食品スーパー社員の仕事内容

食品スーパーの店舗や本社で働き、さまざまな業務をこなす

店舗と本社で仕事内容には違いがある

食品スーパー社員は、食品スーパーに正社員やパート・アルバイトなどの形で働く人のことをいいますが、その仕事内容としてはさまざまなものがあります。

店舗の仕事としては、鮮魚部門、精肉部門、青果部門、レジ部門などの各部門に配置され、販売場のレイアウト決めや商品陳列、発注などを行います。

一方、本社に勤務する場合、複数店舗を管理・指導するスーパーバイザー、市場調査を行う経営企画、販売計画を練るバイヤー、チラシ店内装飾の作成を行う販売促進などの仕事があります。

それ以外にも人事、総務、経理といったさまざまな職種があり、会社の中枢として経営を支えます。

食品スーパー社員の役割

食品スーパーの役割は、消費者に食料を提供することです。

食品スーパーは肉や魚、野菜をはじめ、惣菜や調味料、飲料、お菓子、生活雑貨など、家庭で必要な様々なものを扱い、お客さまのニーズに応えます。

私たちの食卓にのぼるものの多くはスーパーで購入した食材であり、スーパーを全く利用しないという人はほとんどいないでしょう。

食品スーパーは私たちの生活に欠かせないものであり、各社が立地や客層、品ぞろえや価格帯を考えながら切磋琢磨し、日本の食生活を支えているといっても過言ではありません。

また、肉や魚などの生鮮食品を提供する企業は小売業の中でも限られています。

農業や漁業などの第一次産業を支え、食の安全安心を守るという意味でも大きな役割を果たしています。

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食品スーパー社員になるには

食品スーパーの採用試験を受けるか、アルバイトなどで入社する

特別な資格や学歴は求められない

食品スーパーの社員になるのに必要な資格はありません。

食品スーパーは、経験よりもやる気や情熱に重きを置いて採用面接を実施している会社が大多数を占めるため、門戸が広いという特徴があります。

大卒者の場合は最初から本社勤務になる可能性もありますが、高卒者の多くは店舗に配属され、現場の仕事を覚えるというパターンが多いです。

本社勤務を強く希望している人、あるいは幹部として昇進していきたい人は、大卒の学歴を持っておくほうがその後のキャリアの選択肢が広がるでしょう。

アルバイトや中途採用から正社員になる人も

会社によってはパートやアルバイトからキャリアをスタートさせ、その後、社内の正社員登用試験を経て正社員になるといった制度が設けられている場合があります。

学生時代にアルバイト経験があれば、大きなアピールポイントになるだけではなく、そのままスカウトされて社員になるというケースも少なくありません。

また未経験者歓迎である会社がほとんどで前職がまったく関連のないものであっても十分に活躍できる業界であると考えて問題ありません。

とくに飲食店等で食材の加工経験のある人は優遇されるでしょう。

ただし、食品スーパーにかぎったことではありませんが若年層のキャリア形成のため、年齢制限をしている会社もあります。

30~35歳を上限としているところが多いようですが、経験者の場合はこの限りではありません。

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食品スーパー社員の学校・学費

出身校や専攻などの学歴は問われないことがほとんど

食品スーパーの正社員を目指したいのであれば、たいていの場合、高校の学歴があれば就職は可能です。

高卒以上であれば、ほとんどの求人にエントリーすることができるでしょう。

とくに店舗のスタッフとしてお客さまに近い立ち位置で仕事をしたいのであれば、高卒で就職するのがよいでしょう。

大卒のほうが昇進スピードは早かったり、初任給は高い傾向にありますが、店舗でしっかりと実績を残していけば、店長やエリアマネージャー、バイヤーなどの役職・職種に抜擢されることもあるようです。

大学進学率の上昇から昨今、高卒者の就職は狭き門となっていますが、この業界に関しては比較的結果を出しやすいといえます。

ただし、本社で経営や管理系の仕事に携わりたい場合には、大学まで出ておくほうが就職には有利になります。

食品スーパー社員の資格・試験の難易度

普通自動車運転免許があると有利になることも

食品スーパーの社員になるのに、必ずしも資格は必要ありません。

資格というよりも、接客能力や体力、一般教養などが役に立ちます。

ただし、資格としては「普通自動車運転免許」を持っていると、業務で生かせることがあります。

社員になれば店舗間を車で移動したり本部へ出勤したりする機会も多いため、採用の際の条件にしている会社も多くあります。

それ以外に、日本商工会議所が主催する「販売士」の資格を取得すると、販売や店舗管理に関する知識・スキルを証明しやすくなります。

販売士の資格試験は比較的ハードルが低く、就職活動の際にアピールポイントになることから受験生の半数が学生であるという特徴があります。

会社によっては、内定後や採用後に販売士3級の合格を義務付けているところもあります。

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食品スーパー社員の給料・年収

勤務先の規模や地域、役職などによって違いがある

企業規模などによって大きな差がある

食品スーパー社員の平均年収は450万円前後といわれていますが、経営規模による差が大きいため、平均値と実際の就職先の額面が大きく離れることもあります。

食品スーパーと一口にいっても、大手チェーン店から町の小さなスーパーまでさまざまな店舗があり、大手の上場企業の管理職になると年収は800万円を超えてくる人もいます。

一方、地方の小規模なスーパーに勤務すれば、正社員であっても年収300万円台程度にとどまることもあるとされます。

食品スーパー社員の仕事は、所属する企業によって昇給や基本給などが左右されやすいのが特徴といえます。

また、長時間勤務、肉体労働といった激務に追われ、実際働いている人の満足度としてはあまり高くないのが正直なところです。

役職手当によって給料をアップさせる

この業界の特徴としては勤続年数に応じた収入の伸び率が良いということが挙げられます。

役職手当が充実しているためで、手当が加算されることにより、収入がアップしていきます。

大体入社から3~5年で主任・チーフ、8~10年で副店長、10~15年で店長といったペースでキャリアアップしていくようです。

また食品スーパー社員になる際に学歴はあまり問われませんが、給与面では学歴があった方が有利になります。

高卒と大卒とでは月収で3~5万円の差がつき、大卒の場合は店長候補として、高卒よりもキャリアアップしていく年数が速いことも多いです。

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食品スーパー社員の現状と将来性・今後の見通し

市場規模は大きいが、各社間の競争は厳しくなっている

食品スーパーの市場規模はとても大きく、また人々の生活に不可欠な食品を扱うという特徴もあり、時代を問わず多くの人材が求められています。

安定した業界といえますが、最近では各社の競争が厳しくなっているのが現状です。

各社は安価で販売できるプライベートブランド商品の企画・開発、多様化するライフスタイルに応じられるネットスーパーサービスなど、新しい取り組みに挑戦し、顧客を増やそうと努力しています。

今後はAmazonや楽天といった実店舗を持たない販売店とも競合していくことになるため、利便性を追求した新たなサービスを模索していくことが急務といえます。

採用時のハードルは低めですが、主体的に職場を支え、企業の戦力となれる人材の活躍に期待が高まります。

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食品スーパー社員の就職先・活躍の場

店舗で接客を担当する人と、本社で経営に携わる人がいる

食品スーパー社員の活躍の場は、食品スーパーの店舗もしくは本社となります。

ひとくちに食品スーパーといっても、全国に展開している大企業から、地場で数店舗しか経営していないところまで規模はさまざまです。

また、売り場の面積や販売する商品の価格帯、取扱商品などで差別化をはかることで、各社が特色を打ち出しています。

店舗ではおもに接客やレジ、各部門の管理を担当し、消費者(スーパーを利用するお客さま)と接する時間が多いことが特徴です。

一方、本社に勤務する人は、消費者と接することはあまり多くありませんが、バイヤーやエリアマネージャーなどになると店舗巡回をする機会も増えます。

企業によっては、本社勤務ができるのは大卒の学歴を持つ人が中心としていることもあるようです。

食品スーパー社員の1日

本社は主に日勤、店舗ではシフト制勤務が基本

食品スーパー社員の業務は多岐にわたるため、必ずしも毎日決まった時間帯で働けるとは限らず、場合によっては残業もあり得ます。

本社の場合は主に日勤ですが、スーパーは24時間365日開店していることが多いため、土日も出勤することがあります。

<店舗勤務の食品スーパー社員のある1日>

07:00 出勤(早番)、着替えや開店準備など
07:30 アルバイトのシフト確認
08:00 スーパーの開店、業務開始(接客や品出しなど)
11:00 休憩
14:00 担当部門の在庫状況を確認し発注作業
18:30 遅番スタッフに引継ぎを行ってシフト交代

食品スーパー社員のやりがい、楽しさ

さまざまなお客さまと接し、地域住民の生活を支えられる

食品スーパー社員のやりがいとしては、店舗勤務の場合は、ダイレクトにお客さまから感謝の言葉を受け取ることができることです。

食品スーパーには、日々さまざまなお客さまが訪れます。

日常的に利用される方も多いため、自然と顔や名前を覚えてもらい、お客さまとコミュニケーションをとることが仕事の楽しみになると話す人もいます。

食品スーパーは私たちの生活に密着した場所であるからこそ、さまざまな人との出会いがあるでしょう。

また、自分が手掛けた店舗のレイアウトやアイデアなどによって、売り上げが伸びたときもうれしい瞬間です。

仕事の成果をダイレクトに感じやすく、仕事を通して地域の人々の生活を支えていることを実感できることもやりがいにつながります。

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食品スーパー社員のつらいこと、大変なこと

業務範囲が広く仕事量が多いため、長時間勤務になることも

食品スーパー社員は、正社員になると店舗では店長や店長候補となることも多く、幅広い業務を担わなくてはならないことが多いです。

レジのお金の管理からスタッフ教育、お客さまのクレーム対応など、食品スーパー内のありとあらゆる仕事に関わるため、どうしても多忙になりがちです。

長時間残業になる職場も多く、自分でうまくオンオフのメリハリをつけ、ストレス解消をしていくことが大事になってくるでしょう。

また、レジや食品加工などの場合は基本的に立ちっぱなしの仕事のため、体力的にもつらいことが多く、それを理由に離職する人もいるようです。

さらに所属する会社によってはある程度の給与相場が決まっているため、給料だけをモチベーションにすると続かない可能性も出てくるでしょう。

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食品スーパー社員に向いている人・適性

人と接することが好きで、生活に密着した仕事がしたい人

食品スーパー社員は、とくに店舗で勤務する場合には、毎日たくさんのお客さまと接します。

お客さまが「また来たい」「接客がいい」と思えるようなあたたかい接客ができる人材は、どこのスーパーでも重宝されます。

子どもからお年寄りまで対応する世代も広いため、どのような人にも笑顔で、円滑なコミュニケーションがとれるタイプの人はこの仕事の適性があるといえるでしょう。

また、食品スーパーは人々の生活に密着した商品を扱うため、世の中のトレンドやニーズにも興味を持ち、ライフスタイルを豊かにするための仕事がしたいと考えられるような人にも向いています。

売り場のレイアウトや発注次第で大幅な売り上げアップが繋がるため、流行に敏感な人は売り場の大きな戦力として期待されるでしょう。

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食品スーパー社員志望動機・目指すきっかけ

接客やサービス業に関心があり、お客さまとの出会いを楽しみたい

食品スーパー社員を志望する人は、接客・サービス業に就きたいと考えるなかで、この仕事を目指していくことが多いようです。

また、身近な企業や実際に利用したことのある店舗で、人々の生活に密着した仕事がしたい、さまざまお客さまとの出会いを楽しみたいという思いが、目指すきっかけになることもあります。

食品スーパーは私たちの生活に密着した仕事であり、実際に働いている場面を見る機会が多くあるため、志望動機は考えやすいでしょう。

ただし、この仕事では特別なスキルや経験、学歴などはほとんど問われませんが、長時間勤務やクレーム対応など大変な面もあります。

志望動機を述べる際には「このように働きたい」という目標や、熱意、意欲をしっかりと伝えていくことが大事になります。

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食品スーパー社員の雇用形態・働き方

正社員で働く人は多いが、店舗ではパート・アルバイトも多い

食品スーパー社員は正社員として働いている人が多くいますが、とくに店舗勤務の場合、最初は契約社員、またはパートやアルバイトからキャリアがスタートすることもあります。

まずは現場の仕事を覚え、正社員となり、役職が上がるとスタッフ教育やシフト管理、売上管理などのマネジメント業務を任されるようになっていきます。

その後、本人の希望や適性などによっては、本社で経営に携わっていくチャンスを得られる企業もあります。

また一度でもパートやアルバイトとして働いた経験があれば、転職などで正社員になれるチャンスは大いにあります。

さらに出産や介護、病気などで一時的に仕事を離れたり、家庭と両立したいと考えたりしたときにも、雇用形態を変えることで仕事を続けやすいという一面もあります。

食品スーパー社員の勤務時間・休日・生活

職場によっては長時間勤務が常態化していることもある

食品スーパー社員の勤務時間や休日は所属する会社によって変動します。

店舗勤務の場合は店舗の営業時間や休業日に合わせて働きますが、都市部では長時間営業や24時間営業の店舗もあり、スタッフが早番・遅番などの交代で働くシフト制勤務となることが多いです。

食品スーパーは基本的に定休日がなく、年中無休としているところが多いため、休みは決まった曜日にとれるとは限りません。

また、アルバイト・パートの出勤状況によっては、残業や休日出勤を余儀なくされることがありますし、人手が足りずに残業が常態化しているところも少なくありません。

本社勤務の場合は、一般的なオフィスワークの仕事と同様、日勤が中心で、土日など決まった曜日を休みとしている企業が多いようです。

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食品スーパー社員の求人・就職状況・需要

食品スーパーは全国各地にあり、とくに店舗での求人は多い

食品は私たちが生きていくうえで不可欠な存在であり、食品スーパー社員は、日本全国どこででも需要のある仕事です。

新たな人材も全国各地で求められており、求人誌やハローワーク、求人サイトでも多くの求人が見られ、就職活動は比較的進めやすいといえるでしょう。

中途採用も多いですが、若く、活気ある新卒や第二新卒も歓迎されやすいです。

また学歴や専攻を問われることもほとんどないため、転職の場合もハードルが比較的低く、どのような人にもチャンスがある仕事です。

ただし、大手スーパーの幹部を目指していく場合には大卒であることが条件になる場合があります。

食品スーパーの本社で働きキャリアアップしていきたい場合は、新卒で入社しキャリアを築いていくのが一番の近道でしょう。

食品スーパー社員の転職状況・未経験採用

転職希望者の需要は大きく、未経験からの転職もしやすい

食品スーパー社員の需要は大きいため、転職でも比較的ハードルが低いといえ、未経験であっても、正社員で雇用される可能性は十分にあります。

食品スーパー業界は、中途採用者がその経験値の高さを生かして店舗を回していることが非常に多く、転職を考えている人は再就職先として候補に入れるべき職種であるといえます。

とくに店舗で働く社員の採用基準は大卒の本社採用よりも甘いことも多いため、採用されやすいでしょう。

一方、本部で働きたい場合には、前職での経験やスキルが問われることがあります。

パート・アルバイトや契約社員からスタートし、一定期間働き続けることで正社員にステップアップできるような制度を設けている会社もあるようです。

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食品スーパー店長の仕事内容・年収

従業員の管理や販売促進など幅広い仕事を担う

食品スーパー店長の仕事のうち、一番大きな仕事は「従業員の管理」です。

アルバイトやパート、社員などさまざまな立場にいる人たちをまとめ、人手が不足していれば募集をします。

店舗のまとめ役として、従業員の不満や意見を聞き取り、よりよい労働環境を整えることも大切な役割です。

また「販売促進」も重要な仕事です。

顧客を増やし、店舗の売り上げをアップするには、陳列状況や衛生状態をチェックしたり、チラシや広告の作成をしたりなどさまざまな仕事をしなくてはなりません。

これらの方針を考え、指揮統括し、従業員に指示するのが店長の役割です。

そのほかにも、各部門の商品や品質チェック、売上の管理などといった会計の仕事など、さまざまな仕事を担います。