宮大工の給料・年収

収入は月によってばらつきあり

宮大工に限らず、大工の仕事は、現場系の仕事の中では比較的高収入であるといえます。

日当で考えると見習いで1万円前後、ある程度腕が認められると1.5万円前後、棟梁クラスに至っては2.8万円ほどが目安になってきます。

しかし雨の日や風が強い日は作業ができないため、休日となり、その分の賃金は発生しないのが普通です。

仕事が毎日必ずしもあるとは限らないため、月収にばらつきがあることは理解しておきましょう。

現役期間は短め

大工の仕事は肉体労働であるため、年齢が上がれば上がるほど仕事がしづらくなります。個人差はありますが、高齢での現場作業はかなり厳しいといえるでしょう。

一般的な職業は勤続年数によって賃金の上昇が期待できますが、この仕事に関してはあまり当てはまりません。

引退の年齢が比較的早いため、生涯年収で考えると普通の会社員より低い金額になってしまうことが多いと考えておく必要があります。

誇り高き宮大工

宮大工は、「木組み」を始めとする特殊な技術が必要とされるため、大工の中でもとくに専門性が高い職種であるといえます。

年収は技術や経験年数によって差がありますが見習いで350万円〜400万円、一人前になると600万円ほどになることも少なくありません。中にはごく少数ではありますが、年収1000万円を超える宮大工もいます。

そのかわり、当然のことながら他の大工に比べてより高度な技術が求められ、一人前になるまでに長い期間を要します。

収入アップのために独立を目指す

収入を上げるためには、工務店に勤務して経験を積み一人前を目指すことが一番の近道です。

しかし前述のように現場での仕事は年齢的にも限りがあるため、多くの大工が折を見て独立をし、工務店の経営を目指します。そして、大工の志願者を見習いとして雇い、教育する立場に転じることになります。

ただし、神社仏閣の新規建築案件は極めて少ないのが現状です。

改築や修繕も同じ工務店に何十年も委託していることが多いため、宮大工の独立は他の大工の独立に比べて難しいというのが実際のところです。

寺社建築に特化して、受注を確保するのは容易ではないため、宮大工の中には一般的な建築工事も請け負っている人が多くいます。

宮大工のスキルアップのための資格

宮大工の仕事には、資格は必要とされませんが、国家資格である技能認定制度の建築大工技能士に合格することによって、大工としての実力を証明することができます。

建築大工技能士には、1〜3級があり、学歴や経験年数によって、受検できる級が異なります。

宮大工としての業務だけではなく、仕事の幅を広げるために、設計を行うのであれば、1・2級建築士を、施工管理であれば、1・2級施工管理技士を取得する人もいます。

日々の現場で技術を磨きながら、積極的に資格試験に挑戦することは自身の武器を増やすことにつながり、将来的に独立を目指す時などに大きな強みになります。