【2021年版】ファイナンシャルプランナーとは? 仕事・なり方・年収・資格などを解説

「ファイナンシャルプランナー」とは

生命保険や住宅ローンなど、個々のライフイベントに沿った資産設計、提案を行う。

ファイナンシャル・プランナー(FP)は、個人や中小企業の相談に応じて、資産に関する情報を分析し、ライフイベントに沿って資金計画を立て、資産設計のアドバイスを行う仕事です。

年金、金融資産運用、保険、税、不動産、相続・事業承継などの知識を持ち、お客さまの相談にのります。

おもな勤務先はFP事務所、銀行、信用金庫、証券会社、保険会社、投資顧問会社、不動産会社、その他事業会社などが挙げられます。

こうした企業に就職し、FPの業務に携わる人は「企業内FP」といい、一方、独立して働くFPを「独立系FP」といいます。

お金に関する幅広い知識をもち、専門家としての立場からアドバイスを行うファイナンシャルプランナーの需要は高まっています。

「ファイナンシャルプランナー」の仕事紹介

ファイナンシャルプランナーの仕事内容

お客さまの資産設計のアドバイザー役となる

ファイナンシャルプランナー(FP)は、お客さまからのライフプラン(生涯生活設計)に関する相談に応じ、資産に関する情報分析、ライフイベントに沿った資金計画を立てる専門家です。

人の人生には、就職、結婚、子の誕生、教育、マイホーム取得、子の独立、老後の生活といった、いくつものライフイベントが発生します。

FPは、このようなライフステージごとに必要な金額を計算したり、お客さまの家族構成や収入、資産などの情報をもとに、資産設計の提案や助言をおこなったりします。

お客さまの多くは個人ですが、中小企業などの法人もいます。

お客さまがお金の面で困ることなく、リスクを軽減しながら人生の目標を達成し、安定した生涯を送れるよう手助けするのがFPの役割です。

FPは深い知識と顧客ニーズを把握するコミュニケーション能力が求められる仕事です。

他の専門職との連携も重要

ファイナンシャルプランナーは、資産運用のプロではありますが、お客さまの困りごとやニーズによっては、各分野により詳しい専門家へつなぐ役割を担います。

たとえば相続や資産承継などの話では、弁護士、司法書士、税理士、行政書士などとの連携・協力が必要になるケースもあります。

FPは各専門家と共に、お客さまが抱えるさまざまな資産の悩みを解決に導きます。

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ファイナンシャルプランナーになるには

金融業界や保険業界の企業へ就職

ファイナンシャルプランナーとして働くために、必ず通わなくてはならない学校などはありません。

銀行や証券会社など金融機関、保険会社で働く人が多いため、まずは学校を卒業し、そうした企業に就職するのが第一段階といえるでしょう。

なお、大手金融機関は「大卒」の学歴が採用条件に掲げられることが多いため、大学に進学しておくほうが選択肢は広がるでしょう。

FPの資格を取得してスキルアップ

FPとして働くには、金融や保険、不動産などに関連する幅広い専門知識が求められます。

FPの資格は仕事をするうえで必須ではないものの、勉強をして資格を取得すれば実務に役立つでしょう。

FPの資格は、大きく2つに分けられます。

国家資格の「ファイナンシャル・プラニング技能検定(FP技能士)」と、民間資格の「AFP・CFP」です。

FP技能士は1級、2級、3級の3種類に分かれ、勤務先や携わる業務によって必要とされる資格は異なります。

一般的に、実務に生かせるとみなされることが多いのはFP2級とされています。

多くのFPは自分の専門分野を生かせる企業に就職し、お客さまの相談をうけながら実務経験を積み、さらに専門知識を深めていきます。

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ファイナンシャルプランナーの学校・学費

さまざまなスクールや資格講座がある

ファイナンシャルプランナーとして働くために、必ず通うべき学校はありません。

FPという職業自体でも学歴は問われませんが、大手の金融機関は大卒でなければ応募できない場合も多いです。

また、難関大学の志望者も多いため、できるだけ難しい大学に進学して、きちんと勉強しておくと就職先の選択肢は広がるでしょう。

なお、実務で求められるレベルの国家資格「2級FP技能士」は、独学でも取得可能な内容です。

ただし、独学取得が不安な人向けの資格スクールや通信教育は多く開講されているため、それらを利用して資格取得を目指すのもおすすめです。

ファイナンシャルプランナーの資格・試験の難易度

国家資格のFP技能士は3つのレベルに分かれる

ファイナンシャルプランナーの資格として最も有名なのが、国家資格の「FP技能士」です。

難易度が低いほうから「3級」「2級」「1級」となっており、「3級FP技能士」はFPの基礎的レベルであることを示します。

知識ゼロからFP資格を目指す人を対象としており、合格率は例年60~80%程度です。

また、実務で求められるレベルの「2級FP技能士」は、合格率は30%~40%前後に下がりますが、しっかり勉強すれば独学でも取得可能とされています。

一方、最高難易度の「1級FP技能士」の学科合格率は、10%前後です。

実務経験がある人が受験していることを考えると、非常に難しいことがわかります。

AFP、CFP資格も有名

民間資格として「AFP」や「CFP」という資格もあります。

AFPは2級FP技能士と同レベルに位置づけられますが、取得のためには、AFP認定研修を修了して、かつ2級FP技能検定(兼AFP資格審査試験)に合格しなくてはなりません。

CFPは、北米やアジア、ヨーロッパ、オセアニアなど世界各国で導入されている国際的な資格です。

取得のためには実務経験や研修の受講も必要で、保有者は少なく、難易度は高めです。

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ファイナンシャルプランナーの給料・年収

企業勤めの場合も人によって大きく差が出る

ファイナンシャルプランナーの平均年収は、400万円~600万円ほどがボリュームゾーンとされています。

銀行や保険会社などに勤務するFPであれば、各企業の他職種の社員と同じくらいの給料になるでしょう。

ただし、経験年数や成果、役職などによって、大きな差が出る場合も少なくありません。

とくにFPの仕事をしている人は、個人のノルマ達成度や成績に応じて給料が大きく変動するケースも見られます。

大手企業に勤務する場合、実力次第では年収1000万円を超えている人もいるようです。

また、FP資格保有者には、資格手当として月1~2万円程度がつくケースも多く見られます。

独立して働く場合

企業に勤務せずに独立して働くFPは、「相談料」の形でお客さまから報酬を得るケースが一般的です。

相談料は自分で設定でき、FPとしての知名度や経験、能力などによって1時間あたり5,000円~10,000円が平均的とされています。

FP業務経験年数を積んでベテランになるほど、相談料を上げやすくなるため、収入もアップさせやすいです。

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ファイナンシャルプランナーの現状と将来性・今後の見通し

お客さまのさまざまなニーズに応えられるFPが求められる

ファイナンシャルプランナーはお金に関する幅広い知識をもつことから、金融業界や、不動産業界を中心とした企業で幅広く活躍できます。

現代は、ITを活用して気軽に情報が入手できる一方、金融商品はさらに複雑化しています。

一般の人にとって、どれが自分に合うのかを選択することは難しいため、お金のプロとしてのFPの需要は今後も拡大するでしょう。

自分の専門分野の知識を日々習得し、お客さまの立場を理解したアドバイスができる人材は、よりいっそう重宝されることでしょう。

経験を積んで実力を高めれば独立し、自由なライフスタイルで働けるチャンスも掴めます。

ただし、FPの有資格者は増え続けているため、今後はいま以上に競争が厳しくなるかもしれません。

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ファイナンシャルプランナーの就職先・活躍の場

企業系と独立系に分かれる

ファイナンシャルプランナーは、「企業内で働く人」と「独立して働く人」がいます。

ここでは、それぞれの活躍の場や働き方を簡単に紹介します。

企業内で働くFP

企業内FPは、全FPの9割を占めています。

おもな活躍の場は、銀行、保険会社、証券会社などの金融系企業です。

FP資格を持つ人の肩書きは営業職や資産アドバイザーなどさまざまですが、お客さまのライフプランニングなどの業務に携わっています。

このほか、不動産会社などでも営業職がFP資格を取得して活躍するケースもあります。

とくに不動産投資や不動産売買、不動産相続などの領域では、FPとして身につけた知識が役立つでしょう。

独立系FP

独立系FPは、企業には所属せず、独立した個人のFPとして働く人のことです。

個人のお客さまから資産に関する相談にのってアドバイスをすることが多いですが、保険や不動産など、自分の専門分野に関する講演、執筆をおこなう人もいます。

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ファイナンシャルプランナーの1日

ライフプランニングに関わる相談業務が中心

ファイナンシャルプランナーは、ライフプランニング全般の相談業務に携わるほか、講演活動や執筆活動など、人によってさまざまな仕事をしています。

また、金融機関などの企業に所属して働く人もいれば、独立して自分で仕事をする人もおり、同じFPであっても、人によって1日の過ごし方は大きく異なります。

ここでは、金融機関に勤めるファイナンシャルプランナーの1日を紹介します。

8:00 出社
8:40 朝礼
9:00 お客さまの元を訪問
10:30 契約書類の最終チェックをして購入手続きへ
12:00 休憩
13:00 新規開拓先へ訪問して資産運用の提案
15:00 新しい投資信託の勉強会
16:00 翌日の顧客訪問のための準備
18:00 帰宅

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ファイナンシャルプランナーのやりがい、楽しさ

プロとして信頼され、喜んでもらえること

ファイナンシャルプランナーにとっての喜びは、お金の計画に関するプロとして信頼され、お客さまの力になれることです。

人は誰でも、多かれ少なかれ、日々のお金や将来の資金に対する不安を抱えているものです。

FPがおこなう資産設計のアドバイスは、相談者の人生の一部を支えることにもつながります。

お客さまと直接向き合う仕事だからこそ、「あなたに相談してよかった」と感謝されることも多く、FPとしての喜びと達成感を味わえます。

また、専門知識が求められるため、勉強すればするほど多くのお客さまの多様なニーズに応えられるようになるのも、やりがいにつながります。

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ファイナンシャルプランナーのつらいこと、大変なこと

お客さまと信頼を築くことの難しさ

ファイナンシャルプランナーの仕事の大変な部分は、まず、お客さまと信頼関係を築くことです。

FPの相談業務では、お客さまの家族構成や収入、資産、ライフプランなど、プライベートにも踏み込む必要が出てきます。

どのお客さまも、見ず知らずの人間に自分の大事な話をするのは抵抗があるものです。

しかし、よい資産設計のアドバイスや提案をするためには、こうした内容のヒアリングが欠かせません。

また、ときには、お客さまが抱える現状の問題点をきちんと伝えることも必要です。

お客さまにも、さまざまなタイプの人がいますから、コミュニケーションに苦労することもあるでしょう。

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ファイナンシャルプランナーに向いている人・適性

数字に強く、データ分析も苦にしない人

ファイナンシャルプランナーはお客さまから相談を受け、相手の預金や資産状況などの個人情報を入手します。

だからこそ、FPは「この人になら安心して相談できる」と思ってもらえるような人間性を備えていなくてはなりません。

誠実かつ真面目で、安心感を与えられる雰囲気を備えているタイプの人は、FPに向いているといえます。

また、FPの仕事では、統計データを利用したり金額を計算したり、数字と向き合うことが多いです。

情報収集や分析することを苦手とせず、データを見たり計画を立てたりすることが好きな人に向いています。

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ファイナンシャルプランナー志望動機・目指すきっかけ

お金の専門知識を身につけて仕事に生かしたい

ファイナンシャルプランナーは、人の人生に不可欠なお金の問題に向き合う専門家として、人気がある職業です。

FP資格の勉強をすると、保険や税金など日々の生活にも役立つ知識が身につくことから、最近では主婦が取得を目指す例も増えているようです。

ただ、FP志望者の多くは、銀行や保険会社などへ就職したあと、業務上必要性を感じて資格取得を目指しています。

FPの勉強をして知識を身につければ、転職の際に有利になったり、将来的には独立して働いたりする道も開けます。

お金の専門知識を身につけたい思いから、FPを志望する人が多いです。

ファイナンシャルプランナーの雇用形態・働き方

企業で働く人と独立して働く人がいる

ファイナンシャルプランナーの働き方は、大きく分けて「企業で働く人」と「独立して働く人」の2パターンがあります。

銀行や保険会社などの企業で働く場合、雇用形態は正社員のほか、契約社員、パートなどさまざまです。

正社員は自社商品のセールスに携わることも多く、ノルマに追われて忙しくなりがちですが、給与水準は高めです。

派遣やパートとして雇用される場合は、裏方として事務などの仕事にメインで携わることもあります。

一方、独立して働くFPは、自分でスケジュール管理を行うため、自由で柔軟な働き方ができます。

ただし、お客さまを獲得できなければ収入がないため、不安定な生活になるかもしれません。

関連記事ファイナンシャルプランナーの働き方の種類とその特徴

ファイナンシャルプランナーの勤務時間・休日・生活

お客さまの都合次第で変わることも

ファイナンシャルプランナーの勤務時間は、企業に勤務する場合、各社の就業時間に沿ったものとなります。

9時~18時くらいの時間帯で働くことが多いですが、お客さまの都合によっては時間外に商談をすることも出てくるでしょう。

高い営業ノルマが求められる職場では、期末時期などに残業が増えやすくなります。

休日は土日祝日が一般的ですが、週末に保険やローンの相談会を開いている企業では、出社を求められることもあるようです。

一方、独立して働くFPは、自分でスケジュールを立てて動くため、企業のFPに比べ自由度の高い働き方が可能です。

ただし、顧客対応が中心となるため、人によっては夜間や週末にも仕事をしている場合があります。

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ファイナンシャルプランナーの求人・就職状況・需要

金融業界を中心にFPが多数活躍

現代社会では、少子高齢化、給料の削減、増加する税負担など、さまざまな社会不安が生まれています。

日頃の家計管理、教育資金、老後の生活設計、住宅ローン、年金や社会保険のことなど、人々が抱える将来設計の悩みも多様化しています。

そのようななか、お金に関する総合的な知識をもち、専門家としての立場からアドバイスを行うファイナンシャルプランナーの需要は高まっています。

銀行や保険会社でも、FP資格の取得を社員に推奨する傾向が見られます。

FP資格があれば必ず就職できるわけではありませんが、金融や不動産の営業、営業アドバイザーとしての求人は多く、その際にFP資格は強みとなることは間違いありません。

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ファイナンシャルプランナーの転職状況・未経験採用

金融系、不動産系企業の求人が多い

FP資格は、とくに金融や不動産業界において高く評価されやすい資格です。

これがあることで採用されるとは限りませんが、「2級FP技能士」を履歴書に書くことで、上記業界への転職時には、ほかの候補者との差別化を図れるでしょう。

とくに異業種など未経験からの転職であれば、資格取得しておいたほうがよいでしょう。

FPの業務に就くための転職をさらに有利にするためには、「宅地建物取引士(宅建)」「税理士」「社会保険労務士」などの資格をあわせて取得することもおすすめです。

これらの資格を持つことで、自分の専門分野をより強くPRしやすくなります。

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ファイナンシャルプランナーの働き方の種類

企業で正社員として働く人が多い

ファイナンシャルプランナーの働き方は、正社員が多いです。

銀行や証券会社、保険会社などで勤務する場合には、ライフプランの設計や相談業務に加え、自社商品の営業活動まで担当することが多くあります。

勤務先によっては厳しいノルマが課されており、競争はやや厳しいです。

その分、成果に応じたインセンティブがついて、実力次第では比較的若くても年収1000万円を超える人もいます。

派遣やパートのFPとして働く人もいますが、その場合は内勤業務が中心で、正社員の補佐役や契約書、見積書作成などの事務中心に担当することも多いです。

ただ、その場合にも金融に関連する専門知識は不可欠なので、ほかの業界の派遣やパートに比べると、高めの給与水準になっています。

フリーランスで働く場合には、自分でお客さまを見つけて相談業務にのることが多いです。

その他、セミナーの開催や本の執筆などをおこなっている人もいます。

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独学でファイナンシャルプランナー試験に合格できる?

FP技能士3級は独学で合格している人もいる

ファイナンシャルプランナーの資格はいくつかありますが、そのうち有名な「AFP」と「CFP」を取得するには、研修の受講が必須です。

一方、独学のみで取得が考えられる資格として「FP技能士」があります。

FP技能士は「3級」「2級」「1級」の3つのレベルに分かれており、最も基礎的な3級資格については独学でも取得可能とされています。

ただ、FP技能士の試験では、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業継承など専門的な問題が出題されます。

これらの分野にあまり触れていない人にとっては、難しいと感じるかもしれません。

市販の参考書や過去問題などを活用し、計画的に勉強してけば合格できると考えられますが、難しそうであれば早めに講座の受講を検討するのもひとつの方法です。

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