測量士の現状と将来性

測量業者の競争は厳しい

公共事業に関わる予算の削減によって、測量業の売り上げは減少傾向にあるといえます。

また昨今の不況のあおりを受け、民間工事の予算も削減されており、必然的に測量業者同士の競争も激しくなっている現実があります。

測量士の資格をもって長年勤務し管理職に昇格された方でも、年収は400万程度であることも珍しくはありません。仕事は深夜におよび、休日出勤を会社から求められることもあります。

生活基盤の整備に必須の仕事

しかし、測量士がいなければ道を作ることも橋をかけることもできません。

これは測量法によって定められているため、時代がいくら不況になっても揺らぐことはありません。

人々の生活になくてはならない生活基盤を整備する仕事に関われる喜びは、何事にも代えがたいものがあります。

現状はかなり厳しいようですが、公共性の高い仕事に携われることがこの仕事の魅力の一つでもあります。

ITでどう変わる?

近年さまざまな分野でIT技術が取り入れられていますが、測量業界も例外ではありません。

人の手は必要なくなり、「測量はわずかな人間と測量機器があれば行える」という声も聞かれます。

しかしこれは間違いです。土地の形状は複雑で、精度の高いものを作成しようとするほど測量する際には問題が生じます。

明治時代から受け継がれてきた登記簿にも面積や公図形状が誤って記録されているケースがあり、一筋縄では行かないことが多々あるのです。

とくに山中や河川においてその傾向は顕著に見られ、登記簿上の面積と実際のものとでは10倍以上も差があるなどといったことも起きます。

IT技術がどんなに進んでも、記録と現地の差分が果たして間違いなのかどうかまでは判断できないでしょう。

このように未整備の土地は日本全国に存在するため、測量自体がなくなることはまずないといえるでしょう。

また測量機器の発展により、測量はよりスピーディーに精度よく行うことが可能になってきていますが、それを扱うことのできる測量士が居て初めて成り立つ技術でもあるのです。

開発が進む最新式の測量機器を操作するには、測量士としての専門的な知識と経験が求められます。

時代に取り残されることのないよう、測量士は常に切磋琢磨していく必要があるのです。