調査系の仕事の種類(11選)(読了時間:7分34秒)

物事の謎を地道に調べ、少しずつそれを解き明かしていく…。

そんな過程に喜びを感じる人に向いているといえるのが、今回紹介する調査系の職業・仕事です。

「調査」というと、映画などで事件を解明する探偵のイメージが浮かぶかもしれませんが、実はそれ以外にも、さまざまな分野において調査のスキルを持った人たちが活躍しています。

これらは専門知識を要する職業も多く、地道な勉強が必要とされますが、自らの志向に合わせた活躍がしやすい仕事だともいえるでしょう。

専門分野に関する研究やアドバイスをする仕事

調査する仕事にもいろいろなものがありますが、ある分野に関して研究活動を続けたり、そこから得られた情報を基に、企業などのクライアントに対してアドバイスをする仕事があります。

そのような仕事の代表格が「研究者」です。

研究者は、一人ひとりが自分の研究テーマを持ち、それについて実験、観察、調査などを続けながら新しい知見を世に広めていきます。

哲学、社会科学、化学、医学などあらゆる分野の研究者がおり、研究者の活動によって新たな技術の誕生にもつながっていきます。

次に紹介するのが「シンクタンク社員」です。

シンクタンクとは、政治、経済、科学技術など、幅広い分野にわたる課題や事象を対象とした調査・研究を行う研究機関のことをいいます。

シンクタンク社員はそれぞれの分野の研究者として調査活動を行い、得られた結果を発表したり、クライアントにコンサルティングを行ったりします。

そして、コンサルティングの専門家となるのが「コンサルタント」です。

コンサルタントは、民間企業や官公庁などのクライアントから依頼を受け、経営状態や今後の方向性に対して分析を行ったうえで、アドバイスや提言を行います。

研究者

研究者とは、人間の知識を集めて考察し、実験、観察、調査などを通して調べ、物事についての追求する人のことをいいます。

哲学、社会科学、化学、医学など、あらゆる分野についての研究者がおり、それぞれが自らのテーマとするものを突き詰めていきます。

大学院卒業後、そのまま大学に残ったり、独立行政法人や民間企業等に就職したりして研究の道を究めていく人が多いですが、一流の研究者として認められるためには日々の地道な勉強や探究心、逆境にもめげない強い心が不可欠となり、研究者として生計を立てるのは決して簡単なことではありません。

シンクタンク社員

シンクタンク社員とは、シンクタンク(政治、経済、科学技術など、幅広い分野にわたる課題や事象を対象とした調査・研究を行い、結果を発表したりコンサルティングを行ったりする研究機関)で働く人のことをいいます。

シンクタンクは大きく「政府系」と「民間企業」の2種類に分けられ、前者は主に政策の提言を、後者は企業戦略の研究やアドバイスを主に行っています。

シンクタンクで働く社員は、それぞれの分野の研究者として調査活動をしています。

コンサルタント

コンサルタントは、民間企業や官公庁などのクライアントから依頼を受け、経営状態や今後の方向性に対して分析を行ったうえで、アドバイスや指導をするプロフェッショナルのことをいいます。

経営についてのアドバイスをする「経営コンサルタント」、ITシステムの構築などを行う「ITコンサルタント」、建設技術の調査や設計を行う「建設コンサルタント」、あるいは土地の再開発をサポートする「再開発コンサルタント」など、それぞれの専門分野を持って働く人が大半です。

第三者の視点で客観的な視点を持ち、クライアントの問題解決を目指していくことがコンサルタントに期待される役割です。

データや数字を扱う機会が多い仕事

調査をする仕事では、データや数字を扱ったり読み解いたりすることも多くありますが、そのような特徴が目立つ仕事として、まず「マーケター」が挙げられます。

マーケターは、マーケティング理論に基づきさまざまなデータを解析し、物事の問題点を見出したりビジネス上の戦略を立てたりする仕事で、メーカーやIT系企業など多種多様な企業で必要とされています。

また、IT技術が発展するなかで注目を集めるようになったのが「データサイエンティスト」です。

この仕事では「ビッグデータ」と呼ばれる複雑で膨大な情報を分析し、ビジネスに活用できる知見・情報を引き出していきます。

大規模なデータを扱う金融業界やIT業界など、活躍できる場が広がっています。

次に、化粧品メーカーやバイオ関連会社、製薬会社など、化学系の知識を活用する場で働き、さまざまな物体の分析を行う専門家が「化学分析員」です。

建築や不動産関連の場でも、調査をする仕事があります。

たとえば「土地家屋調査士」は、土地や建物の調査や測量を行う専門家です。

不動産がどこにどのような形状で存在し、何に利用されているのかを明確にするとともに、土地の境界に関するトラブルなどを未然に防ぐ役割を担います。

また、住宅やビル、ダム、橋、道路、鉄道などの建造物を造る際に欠かせない測量を専門的に行うのが、「測量士」といわれる人たちです。

マーケター

マーケターとは、マーケティング理論や調査に関する専門的知識と技能を持ち、ビジネス上の戦略を立てる人のことをいいます。

現代はインターネットを通じたWebマーケティングが主流となっており、時代のニーズを敏感に察知しながら、さまざまなデータを解析して物事の問題点を見出したり、改善したりする力が求められます。

あらゆる業界で必要とされる職業であり、商品開発や販売促進の戦略を企画・立案するうえで非常に重要な役割を担います。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、IT技術の高度化によって扱えるようになった「ビッグデータ」と呼ばれる複雑で膨大な情報を分析し、ビジネスに活用できる知見・情報を引き出す専門家です。

専門知識を駆使してデータ処理や統計処理を行い、「得た情報を企業のビジネスへどう活用すればいいのか?」「事業や企業が利益を生むためにはどうすれば良いのか?」といったことを体系立てて考え、予測モデルを作ります。

企業や官公庁などビッグデータを活用する場が増え、近年、需要が急激に拡大している職業です。

化学分析員

化学分析員とは、専門的な化学知識をもとに様々な物体の分析を行う人のことをいいます。

具体的には、無機化合物及び有機化合物の定性分析、定量分析、容量分析、機器分析等を行い、主に食品や化粧品メーカー、バイオ関連会社、製薬会社および官公庁で活躍します。

バイオテクノロジーへの注目度が高まり、環境保全や健康のための環境規制も厳しくなってきていることから、環境関連の分析も可能な化学分析員に対する期待は脹れあがっています。

土地家屋調査士

土地家屋調査士は、土地の測量および表示に関する登記の専門家です。

他人から依頼を受けたうえで不動産(土地や建物)の調査や測量を行って、不動産がどこにどのような形状で存在し、何に利用されているのかを明確にします。

高度な測量技術と不動産の登記申請に関する豊富な知識を持つほか、近年、争いが増えている土地の境界に関するトラブルについて、それを未然に防ぐべく不動産の法律家としての面も期待されています。

測量士

測量士とは、住宅やビル、ダム、橋、道路、鉄道などの建造物を造る際に不可欠となる「測量(土地の位置・高さ・長さ・面積を測ること)」を行う専門家です。

現代はITによる測量技術も進歩し続けていますが、山や川など整備されていない土地では人の手による測量が必須となっており、日本の建設工事において基盤となる重要な役割を担う公共性の高い職業です。

「土地家屋調査士」や「行政書士」など、測量士と関わりのある別の国家資格を取得することで、携われる業務の幅も広がります。

さまざまな事件の調査をする仕事

人の命に係わる凶悪犯罪から、もっと日常生活に身近なルール違反まで、世の中では毎日たくさんの事件が発生しています。

こうした数々の事件を調査する仕事のひとつが「警察官」です。

警察官は警察庁および都道府県警察のいずれかに属し、地域の安全を守ることをはじめ、交通違反の取り締まり、ストーカー被害の調査、強盗や殺人などの調査など、多岐にわたる業務を担っています。

事件の種類や規模はさまざまですが、いかなる事件であっても必ず調査を行っていきます。

次に、法務省に所属する国家公務員として、刑事事件の捜査や起訴などを行うのが「検事」といわれる立場にいる人たちです。

検事は検察官の役職名のひとつで、法律に違反した人に対して起訴をするかどうかの判断を下し、事件についての立証を行っていきます。

しかし、日常生活では警察官や検事が対応できない小さな事件やトラブルも多々発生しており、そのような事件の調査にあたるのが「探偵」です。

探偵は、個人もしくは探偵業者で働くケースが多く、相談者となる法人や個人からの依頼に基づき、おもに男女関係のトラブルや身辺調査など一般人の日常生活に密着した調査業務を行っています。

警察官

警察官は、公務員として国民の安全を守る仕事です。

警察組織は、国家に関わる公安や警察組織全体の調整を行う警察庁と、各都道府県の地域で発生した事件を担当する都道府県警察で成り立っており、各部門に配属された警察官たちがそれぞれの任務に当たっています。

一般市民の日常生活にも身近な交通違反の取り締まりや110番対応をはじめ、ストーカー対策、薬物や強盗、殺人といった凶悪事件への対応など、多岐にわたる業務に取り組みながら社会の治安や安全を守っていきます。

事件の種類や規模は多種多様ですが、いずれの場合でも必ず調査を行うことが特徴です。

検事

検事は、法律に違反した人を取り調べ、起訴をするかどうかの判断を下し、事件についての立証を行う仕事です。

正式には「検察官」の役職名のひとつであり、法務省に所属する国家公務員として刑事事件について捜査及び起訴、不起訴の判断を行い、起訴が相当だと思えば裁判所に法の正当な適用を請求し、裁判の執行を指揮監督します。

おもに最高検察庁や高等検察庁、地方検察庁などに勤務しており、必要があれば、自ら被疑者や参考人を取り調べるなど証拠の収集を行うこともあります。

探偵

探偵は、組織や個人から依頼を受け、さまざまな調査や警戒業務を行う仕事です。

警察が対応できない案件を扱うことが多いですが、ミステリー小説のような凶悪事件を追うものはめったになく、実際には雇用相手の経歴や資金の融資先の信用問題、会社の横領や不正などの身辺調査と、不倫や浮気といった男女関係に関するトラブルに関する調査が探偵業務の大半を占めています。

ガードマンの役割を務めることもありますが、警察とは異なり、武器の使用や逮捕する権限は与えられていません。

いかがでしたでしょうか。

調査系の仕事では、ただ犯罪などの事件を捜査するだけでなく、各業界で新しい物事を進めたり、問題を解決したりする際にも必要とされる仕事だということがおわかりいただけたはずです。

それぞれ活躍のフィールドは異なれど、いつも時代にも必要とされる重要な役割を担っています。

職業カテゴリー