測量士試験の難易度・合格率

測量士資格とは

測量士資格は、国土交通省の主管する国家資格です。

測量士資格を取得する方法は大きく2つあります。

ひとつは国家試験を受験する方法、もうひとつは指定された大学や専門学校などに通って測量科目を履修し、卒業後に数年間の実務経験を積む方法です。

難関国家資格であるにも関わらず、無試験で資格を取得できる道もあることは、測量士資格の大きな特徴です。

なお、測量業務を手掛ける企業は、その事業所ごとに、測量士または測量士補の有資格者を1名以上配置することが義務付けられています。

測量士になるには? 必要な資格は?

測量士試験の概要

試験形式と配点・合格基準

測量士試験には、受験時の年齢制限や学歴などの条件はとくにありません。

出題されるのは、測量法をはじめとする各種関連法規と国際条約、多角測量やGPS測量、水準測量といった各種測量技術、地理情報システムなど全9科目です。

試験は午前と午後に分かれており、午前中は5つの選択肢のなかから1つを選ぶマークシート形式の択一問題、午後は計算や文章作成などの記述問題が出題されます。

試験時間はそれぞれ2時間半、問題数は午前の択一問題が28問、午後の記述問題が必須問題1問と選択問題2問の計3問です。

配点については、択一問題が1問25点で700点満点、記述問題が必須問題300点と選択問題400点(1問200点)で700点満点、合計1400点満点です。

1400点のうち910点以上、正答率65%以上で合格となりますが、択一問題だけで400点以上(正答率約57%以上)ないと、全体で910点以上の得点があっても不合格となります。

参考:国土地理院 測量士・測量士補国家試験及び登録

測量士試験の難易度・勉強時間

測量士試験の合格率は、年によって多少の差があるものの、10%前後で推移しています。

受験資格がなく、誰でも気軽に試験を受けらることから、受験者全員がしっかり勉強しているわけではないという点を差し引いても、相当高い難易度といえます。

勉強時間はおよそ300時間が目安とされていますが、GNSSの基線解析やクロソイド曲線など、高校レベルの数学知識が必要になる問題も出題されます。

このため、もともとの数学的素養に左右される部分もかなり大きく、三角関数やベクトル、行列などの分野が苦手な人だと、基礎から勉強しないといけないぶん、300時間よりはるかに時間がかかるでしょう。

測量士試験に合格するためのポイント

測量士試験が難関であることは間違いありませんが、8割や9割といった高得点は不要であり、対策のやり方によっては効率的に合格することも可能です。

そのためには、午前中の択一問題でどれだけ高得点を取れるかがカギであり、少なくとも8割、28問中22問ほどの正解を目指しましょう。

択一問題では、例年似たような内容が出題されるため、過去問を繰り返し解くとともに、測量士の「作業規定」をしっかり読み込めば、十分に8割以上の得点が狙えます。

また、午後の記述問題のうちの選択問題については、例年「基準点測量」「地形・写真測量」「地図編集」「応用測量」の4問で固定されています。

基準点測量と応用測量は計算の難易度が高く、地形・写真測量と地図編集は計算が簡単な反面、暗記量が多いといったように明確な傾向があるため、自分の得意な問題を選ぶことが大切です。

ただし、一通り勉強してみて、どうしてもハードルが高く感じられる場合は、専門学校などに通って無試験で取得を目指すという道もあります。

また、大きく難易度の落ちる測量士補試験を受けて、測量士補から測量士へステップアップするという方法もあります。

さまざまなルートを選べるのが測量士の利点です。あまりムリせず、最も自分にふさわしい方法で資格取得を目指しましょう。