農学部で学ぶことは? 志望理由や就職先についても解説

人間と自然の共存を探求する




農学部とは

農学部は、農作物の栽培・生産技術をはじめ、作物と社会・人間との関わりを総合的に扱う学部です。

農作物の品種改良や病害虫対策といった具体的な栽培方法を「栽培技術」で学びます。

農業を事業として成立させ、持続させるための「農業経営」、行政との関わりについて取り上げる「農業政策」も重要な分野です。

食糧という観点で生物や環境を論じる「資源生物科学」や、バイオテクノロジーによる農業の諸問題解決を試みる「応用生命科学」といった分野もあります。

このように、農学部での研究領域は幅広く、人間と自然が共存するための方法に関わるあらゆるテーマが扱われていると考えていいでしょう。

農学部を志望する人は、私たちの日々の「食」に直接関わる農業の重要性を感じ、将来は食の安全や農作物の安定供給といったテーマに貢献できる仕事に就きたいと考えていることが多い傾向があります。

農学部では実際に作物を育てるなど、実習を通じて理解を深める場面が多々あります。

そのため、キャンパスが他学部とは別の場所に独立して設置されている大学も見られ、学部内はアットホームな雰囲気が感じられることが少なくないようです。

就職状況としては、食品メーカーや肥料メーカーのほか、農協や農業法人といった学部知識に関連する仕事に就く人もいます。

専攻する学科や研究するテーマにもよりますが、必ずしも就職に直結する専門性の高い分野を研究するわけではないこともあるため、全学部が対象となる業種・職種の仕事に就く人もいるようです。

農学部の理念

農学部では、途上国での食料危機や環境破壊といった「生命」「食料」「環境」に関する諸問題を扱い、食料資源を安定的に供給し有効に利用する方法と、人類と地球環境の豊かな共存を目指すための教育と研究を行う学部です。

地域における農林畜産物の生産・加工・流通に関する問題、生命現象の解明や生物の多様な機能の開発と応用、さらには人口、食料、環境、エネルギーといった地球規模の問題に向き合い、「持続的な農業の発展と環境の保全」に取り組める基礎学力と応用力を身につけた人材の育成を目指します。

農学部で学ぶこと、勉強すること、授業内容、卒論

農学部で学ぶこと

農学部というと「農業」に関わることだけを学ぶ場所と考える人もいるかもしれませんが、理念にもある通り、ここで扱う領域は「生命」「食料」「環境」まで、じつに幅広いものとなっています。

こうしたなか、各大学の農学部では、生命、動物、植物、森林・環境など多岐にわたる特色ある学科を設置しており、どのような領域で専門性を深めていくかは人によって異なります。

動植物だけでなく、生物学土木工学といった理工系のさまざまな分野にまたがる講義も多くあります。

また、農学部で展開されている科目の特徴は、座学だけでなく研究室での実験や、各地域における広大な自然の中でのフィールドワーク、動物の飼育、調査活動といった活動も重視されていることです。

最先端のバイオサイエンスやバイオテクノロジー関する研究を行っている大学もあります。

農学部の授業内容

農学部の授業は、大きく分けて教養科目と専門科目に分かれます。

大学や学科にもよりますが、1年次から少しずつ専門科目の基礎的な内容の講義が始まり、2年次からは実験や実習も入ってくることが多いようです。

3年次からはゼミがスタートし、卒論に関連する科目を履修しながら2年間かけて卒論を仕上げていくことになります。

このように、徐々に専門的・実践的な内容を増やしつつ、農学に関する専門性の高い研究を4年間で行っていくのが特徴です。

農学部の卒論の例

  • 異なる品種を用いたカンキツ果実のガス移動抵抗と構造的特徴の相関性の調査
  • 熱により損傷した酵母の検出における培養温度とpHの影響
  • 食品における枯草菌の高圧発芽誘導
  • 野菜の食品表示とトレーサビリティに対する消費者の意向
  • 環境保全型農業に取り組む農家の意向に関する研究
  • タイ産ジャスミン・ライスの非破壊品質評価
  • 水熱源ヒートポンプ冷房を利用した花卉栽培におけるハウス内温・湿度制御

農学部で学んだことの口コミ

  • 化学反応的な作用と食品との結びつき等は、食品会社で商品開発の際、理屈から説明するときに知識として役に立っています。
  • 実際にフィールドに出て、農業を体験してみたり、山や川で生物観察をするなど、机で勉強するだけでは分からない自然の面白さや不思議さなどを学ぶことができました。
  • 近赤外線を用いることで、さまざまな物質の非破壊計測ができることを知って、計測の世界は奥が深いことに気付きました。
  • 穀物や野菜など農作物に関する事や、植物の病害虫に関すること、あるいは青果貯蔵学や農業経営学や農業気象学など、授業内容は結構幅広く多岐にわたっていたため、スーパーなどで野菜を選ぶ時に状態のいい野菜を選べるようになったり、家庭菜園で植える苗もちゃんとまともなものを選べるようになりました。
  • 虫を見ても動じなくなりました。
  • 環境問題にアプローチできるよう、緑地学をメインに履修して、ゼミも選びました。就職先には直接関係ありませんでしたが、人として学んでおいてよかったです。
  • 現在民間の会社で、生物調査をメインにした環境調査の仕事をしており、大学で学んだ知識やレポートをまとめる方法などがそのまま仕事に役立っている。

農学部の主な学科・分野と概要

農学科

作物の育種・栽培や家畜の飼育・繁殖法、さらに環境学を一体として学び、農学全般の知識を身につけながら、農業の発展や環境保全に取り組める人材を育成します。

生命科学科

微生物や動物、植物から人間まであらゆる生物の生命現象を探求し、有用生物の開発と生物資源の有効利用に関する教育と研究を行います。

応用生物化学科

微生物・動物・植物といったあらゆる生物の生命現象の解析や食品の生産・加工・利用などに関して、化学的手法に基づいて問題解決を図る教育と研究を行います。

森林科学科

自然科学と社会科学の両分野を基礎に、持続可能な森林の育成・保全に取り組める専門知識を有する人材を育成します。

畜産科学科

家畜と家畜をとりまく生態系の生命現象を明らかにし、家畜の発生・成長から生産物の利用までを総合的に研究します。

農学部で学ぶ学問分野・概要

農学部では、農学、農芸化学、農業経済学、農業工学などの分野について学びます。

農学
農業を向上させる技術をはじめ、農業全般について学びます。

農芸化学
農薬や肥料に関する研究成果や課題、農作物の加工など、化学分野のテーマについて学びます。

農業経済学
農作物の流通や食糧問題といったように、農業を経済的な側面から研究します。

農業工学
農地、農業施設、農機具といった工学的な知識・技能を駆使して研究するテーマについて考えます。

農学部で目指せる主な資格

・土壌汚染調査技術管理者
・食品衛生管理者
測量士
・博物館学芸員
・教員免許状(中学校:理科、高等学校:理科・農業)

取得を目指せる資格は学科や専攻分野によって異なります。

たとえば、生物生産系の学科や生物化学系の学科であれば、指定された単位を取得することにより、食品衛生管理者や食品衛生監視員の任用資格を取得することができます。

農学部の大学選びのポイント

農学部は研究対象となる分野が幅広いため、大学によってそれぞれ注力している研究内容が異なります。

興味のある分野や将来目指したい進路を叶えられそうな研究ができる環境かどうかを、事前に大学案内やカリキュラムを確認するなどして調べておくことが大切です。

とくに実習は、研究室の指導教授が学生に何を体験させたいのか、といった考えが表れやすいところですので、実習内容を確認することでその大学で行われている研究内容を知る手がかりになります。

農学部の入試方法・受験科目

農学部は理系学部ですので、一般的には理科や数学の力を入試で問われるケースが多いと考えていいでしょう。

例として、2つの大学の個別学力試験科目をご紹介します。

東京農業大学農学部では、3教科(理科・英語が必須科目、国語・数学から1科目選択)で300点満点となっています。

明治大学農学部では、3教科(英語が必須科目、国語、数学、理科から2科目)で300点満点となっています。

数学は数Ⅱ・Bまでが試験範囲となるケースが多く見られますので、工学部など他の理系学部と比べると易しめの傾向があると言えるでしょう。

農学部は文系、理系どっちが有利?

入試に合格するまでの時点であれば、文系で農学部を目指すことも可能です。

ただし、数学と理科のどちらも入試で使わないというわけにはいきませんので、文系選択の人の場合は未履修の科目で受験しなくてはならない可能性があります。

その点、理系選択であればほぼ確実に高校の授業を受けた科目で受験可能ですので、有利になりやすいと考えられます。

また、入学後に学ぶ内容においても理系の基礎的な知識や素養が求められます。

入学後のことを考えた場合、やはり理系を選んでおいたほうが有利になりやすいと言えるでしょう。

農学部の学費

農学部の学費は、専攻する学科にもよりますが、実験や実習のための費用が必要になるケースがほとんどです。

一例として、東京農業大学農学部農学科の学費は次の通りです。

初年度学費1,523,400円(入学金270,000円、前期授業料380,000円、後期授業料380,000円、実験実習費180,000円、整備拡充費230,000円、学生厚生費25,600円、諸経費57,800円)、4年間で5,432,600円となっています。

農学部の志望理由、例文、面接

農学部の志望動機

私たちの生活に身近な「食」や、それを生み出す「農」。

農学部を選択する人は、人一倍こうした分野に興味を持ち、ニュースなどでもしばしば取り上げられる世界の食料問題や環境問題、エネルギー問題などに関する知識を深め、将来はそれらを解決していく仕事に就きたいという夢を持っている人が多いようです。

また近年、日本国内でも農業の重要性があらためて見直されるようになったことで、農業に関心を抱き、農学部で園芸や作物について学びたいと考える人もいます。

農学部で扱う領域は、農業生産から食品流通、バイオテクノロジーなど幅広く、農業系学部への注目度の高まりとともに、農学部を新設したり学科を増やしたりする大学も増加傾向にあるようです。

農学部の志望動機の例文

私は将来、食品の品質管理を仕事にしたいと思っており、その基礎となる知識を学びたく農学部を志望いたします。

食の安全は、年々重要度が増しています。

遺伝子組み換え農産物は、商品として広く流通し始めてすでに20年以上経っていますが、安全性や健康への影響に対して懐疑的な見方をする人は少なくありません。

反対に、日常口にしている加工食品に含まれる添加物など、重要な情報があまり気にされていないこともあります。

今後、ますます多様な産地の食品が流通することになると思われますので、食の安全を守る仕事はさらに重要になるはずです。

食品は私たちが毎日口にし、健康に直接の影響を与えかねないものです。

これからの食の安全を守る仕事を目指していきたいと考え、農学部を志望いたします。

農学部のAO・推薦入試の面接で聞かれること

農学部では学科によって幅広い内容の研究が行われています。

そのため、農学部の研究内容を誤解していないか、学びたいと考えていることが入学後に実現できそうなことかどうか、といった点を中心に質問される可能性が高いでしょう。

これは志望動機とも密接に関わることですので、なぜ農学部なのか、入学したらどのような研究に取り組みたいのか、将来はどのような進路を考えているか、といったことを軸に、志望動機を組み立てておくことも大切です。

農学部の志望理由の口コミ

  • 小さい頃から自然の中で遊ぶのが好きで、動植物に興味があり、生き物について詳しく学びたいと思い、そうした分野を学べる学部を探していました。
  • 自分は工学部向きではないという感じがしたのと、実家が農家をやっていたので農学部を選択しました。
  • 農業機械や植物工場、水の処理などさまざまなことを研究していて面白そうだと思ったからです。
  • 高校生の時に将来の夢が無く、大学で学びたいことも決まってなかったので選択肢の多い農学部にしました。
  • 部屋の中に籠りっきりの勉強よりも、フィールドワーク的な勉強の方が好きだったから。

農学部の雰囲気・男女比

農学部の男女比は、ほぼ同等となっているようです。

もちろん大学によっても多少異なりますし、学科によっては男性のほうが多めということもありますが、女性の農学部進学率は昔に比べて増えているといわれます。

雰囲気に関しては、大学の立地や規模にもよるため一概にはいえませんが、大学によっては農学部だけキャンパスが別の場所にあるというところもあり、その場合は同じ興味・関心を持っている仲間同士で長い時間を過ごすため、学部内での連帯感が生まれやすいようです。

また、農学部では少人数での講義・演習に力を入れている大学も多く、さほど学部の人数も多くないことから、アットホームな雰囲気を感じやすいでしょう。

とはいえ、都会の総合大学であれば他の学部生との交流も盛んに行えます。

自然や動物が好きでのんびりしたタイプの人や、理系色が強く研究者タイプの人などは目立ちますが、さまざまな個性を持った人が集まっています。

農学部の雰囲気・男女比の口コミ

  • 男女比率は理系の中では女子率が高く半々程度だったため、男ばっかりというようなザ・理系な雰囲気はなかった。
  • 同じ理系の工学部とは建物の場所等も違い、当時は離れた場所に農学部の建物もあったので同じ大学でもかなり異質な感じでした。
  • 農業や林業、環境問題などに興味のある人が多く、それぞれが自分の学びたい分野に対してこだわりを持っていることが多い。
  • 農学部=農業ではなく、食品開発や化学分析など、さまざまな分野に興味がある人が集まっているので、学生同士で話しているととても刺激的です。
  • フィールドワーク的な事が好きな学生が多く、キャンプ好きや昆虫採集マニアみたいな学生もいました。

農学部の楽しいこと・大変なこと・つらいこと

農学部の楽しいこととして、座学の講義だけでなく作物を育てたり農業機械を操作したりといった実習があることを挙げる人が多いようです。

反面、大変なこととして作物が枯れるなど思いもよらないことが起こり得る面があるようです。

工学部など多忙を極める学部と比べればアルバイトやサークル活動に取り組む余裕もありそうですが、講義への出席や実験・実習など、それなりに忙しくなるため、学部外の活動と両立させるには時間の使い方等、工夫が必要になるでしょう。

農学部の楽しいことの口コミ

  • 自分達で育てた作物を収穫し、みんなで調理して食べるなど、日々新しい発見がありました。
  • 合鴨の燻製を作ったり、トラクターの運転実習があったり、夜は夜で飲み会で騒いだりと「本当にこんなんで単位貰っていいのかな?」と思ったくらいでした。
  • 工学部や理学部と比べると基本的には授業が楽です。

農学部のつらいことの口コミ

  • 相手が生物なので、育てていた作物が急に枯れてしまったり、思ってもみなかったことで失敗して研究室にこもってやり直したりすることもありました。
  • 授業への出席率を重視されていたので、アルバイトとの両立が意外と大変でした。

農学部の口コミ一覧

農学部の就職先、業界、目指せる職業・仕事、進路

農学部の就職先

農学部の出身者は多岐にわたる業界に就職を果たしていますが、農協や種苗メーカー、農業法人などに勤める人が比較的多いことは、この学部の特徴といえるでしょう。

出身学科によっても就職先には違いが出ており、たとえば農芸化学系でれば食品メーカー、農薬メーカー、肥料メーカー、その他バイオ・化学系企業。

畜産系であれば食品メーカー、森林科学系であれば土木系や林業の道に進む人が多くなっています。

そのほか、造園会社、ゼネコン、医薬品メーカー、商社、スーパーマーケット、飲料メーカーなども、農学部出身者の代表的な就職先となります。

農学部の就職の状況と需要

農学部は就職状況が厳しいようなことを言われることがありますが、実際には就職率は決して低くありません。

就職状況が芳しくないかのように言われる理由の1つに、農林系の求人がそもそも少ないことが挙げられます。

そのため、農林系の研究職に限定して就職先を見つけようとすると、かなり狭き門になることは間違いありません。

現実には、農学部生の多くが研究職以外の職種も含めて就職先を検討します。

前述の通り、食品メーカーや種苗会社メーカーなど、農学部で習得した専門知識を活かせる仕事はたくさんありますので、就職先が全くない、などという事態を想定するほどではありません。

農学部の就職以外の進路

大学を出てすぐに就職せず、大学院へ進み、その後、研究者として民間企業の研究所で働いたり、食料品や飲料メーカーで開発の仕事に携わったりする人もいます。

ただし、農林系の研究職は非常に狭き門ですので、上位の大学で、かつ大学院を修了した人のうち、教授の紹介等でうまく就職先を紹介してもらえた場合に限ると考えておいたほうがいいかもしれません。

大学院修了後のその他の進路としては、大学の教員や職員になる道もあります。

農学部の就職の状況の口コミ

  • 就職先として多いのは、食品関係や薬品会社でした。
  • 木に関係する研究をしていた人は森林組合、微生物の研究をしていた人は食品開発の仕事といったように、研究テーマに関連する職種に就く人もいた。
  • 農業機械や計測機器メーカーに進む人もいれば、国家公務員地方公務員の土木技術職として就職する人も多いです。
  • 食品メーカーは根強い人気があります。
  • 農学部は理系の学部の中でも意外とつぶしの効かない学部なので、前述以外の進路を考えた場合、全学部全学科を募集対象とした企業を選択するしかなかったりします。

農学部から公務員を目指せる?

農学部出身者が公務員として働く道もあります。

たとえば、農学部で学んだ知識を生かせることから、農林水産省や環境省、国土交通省といった官公庁へ就職する人、高等学校教諭第一種免許状(農業)を取得して、農業科のある高校で教員として活躍する人などがいます。

具体的な職種としては、農林水産省であれば農業の振興や農業生産技術の普及をサポートする農業技術職、農地・かんがいの整備やの農地振興をサポートする農学土木職といった仕事を担う人材が求められています。

農学部の卒業生の感想

興味のある分野について実習も含めて深く学べることについて、充実していたと振り返っている人が多いようです。

学生も素朴ながら良い意味でのこだわりがあるタイプの人が多く、刺激を受けた学生生活だったといった感想が見られます。

キャンパスの立地や交通の便を注意点として挙げる人もいます。

農学部では実際に作物を育てる土地が必要だったりする関係上、他学部とは別の場所にキャンパスが設置されているケースが少なくありません。

入学を決める前に自分の目でキャンパスを見ておいたほうがよい、というアドバイスは、非常に参考になりそうです。

農学部の卒業生の感想

  • 農学部は農業だけでなく、幅広く学べる学部で、何か興味のある分野がある人にとってはとても魅力的な学部だと思います。
  • 実際にフィールドに出て、勉強したいという人にはおすすめの学部です。
  • 文系学部とはキャンパスが別の場所にある大学も少なくないので、実際に足を運んで雰囲気をつかんでおいたほうがいいと思います。
  • 良い意味でマニアックな人がいて、さまざまな刺激を受けられる学部です。
  • 素朴なほのぼのとした雰囲気で、地味系の人も臆せず学生生活を楽しめていた印象です。

農学部の口コミ・体験談


名城大学 農学部 応用生物化学科卒業生の体験談・口コミ


応用生物化学科を目指した理由

高校3年生の時に理系、文系を選択することになり何も考えずに友達が多いのが理系だったので理系を選択しました。

その時点での成績は下位グループで特に理数系が良いわけでもなく大学に入ることもそこまで真剣じゃなかったと思います。

実際大学を選ぶ際も自分は工学系ではないと勝手な思い込みから、理系だけど工学部ではない学部は何か?となった際に、農、薬、医がでてきて、自分の学力で入れそう、かつ実家が農家をやっていたので農学部を選択しました。

若干劣等生でも化学の成績はまだマシだったので、結果として農学部でよかったのかもしれません。

応用生物化学科で学んだこと・役に立っていること

食品に関するロジカルな事を色々学んだおかげで、そのまま食品系の会社で勤めさせていただいています。

化学反応的な作用と食品との結びつき等は、商品開発の際に理屈から説明するときに知識として役に立ちます。

調理専門学校の人達は技術的な事を主に学び、こちらは理論を主に学んでいるので、お互いないものを補ったりして開発を進めれました。

応用生物化学科の雰囲気

同じ理系の工学部とは建物の場所等も違い、当時は離れた場所に農学部の建物もあったので同じ大学でもかなり異質な感じでした

男女比率も理系の中では女子率が高く半々程度だったかと思います。

そのため男ばっかりというようなザ・理系な雰囲気はありません。

中学、高校と男女の感じがうまく築けない子達がちょっと遅くなってチャラくなりだすような感じかもしれません。

応用生物化学科の楽しかったところ

農学部であるため実験が主に楽しかったです。

実際にチーズをつくったりします。

失敗するとそのまま美味しくないチーズが完成しますので、それもまた面白いです。

自分の研究室では秋に毎年ソーセージとハムなどをつくりました。

それに参加しないと卒業できないです。

応用生物化学科のつらかった・大変だったところ

実験には結果等レポートとして提出しなければならないため、楽しいだけでなく、どのような結果かをちゃんと書かないと単位がもらえない点です。

その実験も3年になると週2〜3午後ずっとあります。

また4年になると各所属するゼミで研究を行います。

所属するゼミによっては1晩ずっと残る所もあります。

応用生物化学科の卒業後の就職先・進路

多いのは食品関係、薬品会社かと思います。

その中で営業、開発、研究、製造と部署は違いますが、概ねこの4つぐらいにわかれるかと思います。

私も例にもれず最初は研究その後開発となりました。

現在は生産管理に所属しています。

卒業後の所感・メッセージ

自分の所属したゼミは卒業後も学園祭の時に1年に1回の同窓会のように集まるぐらい人との繋がりが強いゼミに所属させていただいています。

その際に友人、先輩、後輩は自分とは違う仕事しているので、どういう仕事をしているのか他業種の内容を知れるいい機会です。

ただ何となくで大学入ってしまうと後で目的がなかなか見つからず非常に苦労しますが(自分も苦労しました)、概ね何となく入ってしまうことが殆どかもしれません。

4年間の間に自分がどのような方向に進みたいのかを考えてください。



難関国公立大学 農学部 食料環境システム学科卒業生の体験談・口コミ


食料環境システム学科を目指した理由

農業機械や植物工場、水の処理などさまざまなことを研究していて面白そうだと思ったからです。

高校生の時に将来の夢が無く、大学で学びたいことも決まってなかったので選択肢の多い農学部にしました。

農学部は植物、動物、昆虫、化学と研究分野が広いです。

食料環境システム学科で学んだこと・役に立っていること

光は波であるということは高校の頃から知っていたり、テレビや電子レンジが電波無しには動かないことは知っていました。

でも、近赤外線を用いることで、さまざまな物質の非破壊計測ができることを知って、計測の世界は奥が深いことに気付きました。

食料環境システム学科の雰囲気

農学部は男女比がほぼ1:1で、男女仲良く授業を受けています。

比較的その分野が好きな人が多いため、興味がない人にとってはテンションについていけないことがあるかもしれません。

先生はその道の最先端を知っていてとても楽しそうに授業をしてくれます。

食料環境システム学科の楽しかったところ

農学部がある大学には必ず附属の農場があります。

そこで畑を割り当てられて自分の好きな作物を育てて、綺麗な作物を作ったら良い成績がつく授業があったりします。

また農場で作った物を学内販売したりして、友達とわいわい過ごす事ができます。

食料環境システム学科のつらかった・大変だったところ

工学部や理学部と比べると基本的には授業が楽なのが農学部です。

ただ、そんな農学部にも難しい授業がいくつかあり、受講生の半分が再履修生だったりします。

友達で力を合わせて勉強することはとても大切であると学びました。

食料環境システム学科の卒業後の就職先・進路

四年で卒業する人もいますが、多くは大学院に進学します。

そして農業機械や計測機器メーカーに進む人もいれば、国家公務員や地方公務員の土木技術職として就職する人も多いです。

また、食品メーカーは根強い人気があります。

卒業後の所感・メッセージ

どこの大学でも同じだと思いますが、大学に入るまでが勝負ではなく入ってからが勝負です。

本当に優秀な人は有名大学でなくても、成績を残すことができます。

農学に興味のある人だけでなく、農学を知らない人にとっても農学部はさまざまな事を学べるためとても良い学部だと思います。



MARCH系大学 農学部 農学科卒業生の体験談・口コミ


農学科を目指した理由

環境問題にアプローチできるような学部を探していました。

私立の農学部だと、受験科目を、国語か数学かのどちらかから選べたので、数学が苦手な自分には農学部は最適でした。

英語・国語・理科の勉強をすればよかったので。

農学科で学んだこと・役に立っていること

農学の基礎を学びました。

林学、畜産業、農業経済の基礎も基礎過程で単位を取っていたので、少し学習しました。

環境問題にアプローチできるよう、緑地学をメインに履修して、ゼミも選びました。

就職先には直接関係ありませんでしたが、人として学んでおいてよかったです。

農学科の雰囲気

キャンパスが理工学部と農学部しかいないので、キャンパスの男女比は圧倒的に男性が多いです。

農学部だけでみると、6対4くらいでやはり男性のほうが多いです。

田舎の岡の上にあるのんびりしたキャンパスで、素朴な雰囲気です。

農学科の楽しかったところ

自然に恵まれた素朴な雰囲気のキャンパス、学部なので、学生も素朴で親しみやすい人が多く、卒業まで人間関係で悩むことなく、楽しく過ごせました。

それまでの学校生活で地味系なグループに属していた人でも、浮くことなく、問題なく楽しく過ごせます。

農学科のつらかった・大変だったところ

同じ大学でもキャンパスによって全く設備が違い、文系のキャンパスに比べて何もかもが劣っていました。

校舎から学食のメニュー、サークルの数に至るまで、文系のキャンパスがメインという感じです。

受験は文系キャンパスだったので、事前にもっと調べればよかったです。

農学科の卒業後の就職先・進路

ちょうど就職超氷河期世代なので、あまり良い就職先はありませんでした。

農業と全く関係のないIT系に進む人も多かったです。

あとは1年就職浪人をして公務員になる人もいました。

農業系ですと、自分の大学よりも偏差値の劣る東京農業大学のほうが専門的な会社とのパイプが太く、就職も有利なようでした。

卒業後の所感・メッセージ

素朴なほのぼのとした雰囲気で、地味系の人も臆せず楽しめるキャンパスだと思います。

ただ、メインのキャンパスの設備とは格段に劣るので、メインのキャンパスと同じような学生生活が送れるとは思わないほうがいいです。

実際にキャンパスまで足を運んで、まずは雰囲気をつかんでおいたほうがいいでしょう。



関西私立大学 農学部 農学科卒業生の体験談・口コミ


農学科を目指した理由

文系よりも理系の方が賢いイメージがあったので理系を選択したものの、自分は物理とか数学分野(いわゆる微分積分)といった科目が苦手だったので、物理化学系ではない理系の学部というと何学部になるのだろうと考えました。

そのうち理学部と農学部の生物系の学部という選択肢が見えたのですが、部屋の中に籠りっきりの勉強よりも、フィールドワーク的な勉強の方が好きだったこともあり、農学部の中でもフィールドワークの多そうな農学科を目指すという方向を選択しました。

農学科で学んだこと・役に立っていること

穀物や野菜など農作物に関する事や、植物の病害虫に関すること、あるいは青果貯蔵学や農業経営学や農業気象学など、授業内容は結構幅広く多岐にわたっていた記憶があります。

おかげで、スーパーなどで野菜を選ぶ時に状態のいい野菜を選べるようになったり、家庭菜園で植える苗もちゃんとまともなものを選べるようになりました。

あと、虫を見ても動じなくなりました。

農学科の雰囲気

今はどうかわかりませんが、当時はほとんどが男子学生でした(比率的には9:1くらい)。

皆自分と同じく、フィールドワーク的な事が好きな学生が多く、キャンプ好きや昆虫採集マニアみたいな学生もいました。

あと学部的な理由もあると思うのですが、農家の後継ぎと言う学生が意外と多くいました。

中にはチャラチャラした人間もいましたが、みな純朴で、いわゆるいい人が多く、卒業後の進路についてもしっかりとした意識を持った学生が多かったです。

農学科の楽しかったところ

農場実習は楽しかったです。

農作業的なことの他にも、合鴨の燻製を作ったり、トラクターの運転実習があったり、夜は夜で飲み会で騒いだりと「本当にこんなんで単位貰っていいのかな?」と思ったくらいでした。

あと、自分の所属していた研究室では、屋外調査と称してクワガタの幼虫を捕獲しにも行きました。

羽化したらオオクワガタだったので驚いたことを覚えています。

農学科のつらかった・大変だったところ

当時は授業への出席率を重視されていたので、アルバイトとの両立が意外と大変でした。

他の学部の学生が簡単に授業をサボって遊んだりバイトしたりしている光景を見て、羨ましく思いつつも、「コイツこんなんで卒業できるのか?」などと思ったりもしていました。

農学科の卒業後の就職先・進路

公務員や農産物などを扱う会社(商社だったりスーパーマーケットだったり)が多かった気がします。

農学部は理系の学部の中でも意外とつぶしの効かない学部なので、前述以外の進路を考えた場合、全学部全学科を募集対象とした企業を選択するしかなかったりします。

卒業後の所感・メッセージ

他の大学の農学部の話を聞いた限り、自分の出身校の農学部はフィールドワーク的なことがイマイチ少なかった気がします。

あと、自分が卒業してから新しいキャンパスへ移転したので、そのことも少々悔しいというか残念に感じています。

逆に良かったのは、地元を離れて進学したことで自分の見聞が広がったことと、自分の知識が確実に増えたと実感できたことです。

今のご時世ですと、親元を離れての進学は大変ですが、確実に自分自身の見識は広がりますので、可能な限りチャレンジしてください。



地方国立大学 農学部 農学科卒業生の体験談・口コミ


農学科を目指した理由

小さい頃から自然の中で遊ぶのが好きで、動植物に興味があり、生き物について詳しく学びたいと思い、そうした分野を学べる学部を探していました。

農学部では、農業に関することだけでなく、自然環境やそこにすむ生き物についてなど幅広く学べることが魅力的で志望しました。

農学科で学んだこと・役に立っていること

農学部では実際にフィールドに出て、農業を体験してみたり、山や川で生物観察をするなど、机で勉強するだけでは分からない自然の面白さや不思議さなどを学ぶことができました。

私は現在民間の会社で、生物調査をメインにした環境調査の仕事をしており、大学で学んだ知識やレポートをまとめる方法などがそのまま仕事に役立っていると感じています。

農学科の雰囲気

農学部では農業や林業、環境問題などに興味のある人が多く、それぞれが自分の学びたい分野に対してこだわりを持っていることが多いように思います。

私の通っていた大学では男女比は半々ほどでした。

農学部=農業ではなく、食品開発や化学分析など、さまざまな分野に興味がある人が集まっているので、学生同士で話しているととても刺激的です。

農学科の楽しかったところ

授業で聞いた作物の栽培方法や動植物の生態などを、実際に見に行ったり、触れたりすることができます。

自分達で育てた作物を収穫し、みんなで調理して食べることもありました。

日々新しい発見があるところが楽しいところだと思います。

農学科のつらかった・大変だったところ

生物が相手の実習や実験は上手くいかないこともたくさんあります。

育てていた作物が急に枯れてしまうこともあります。

思っていないところで失敗し、研究室にこもってひたすら実験をやり直すこともしばしばありました。

農学科の卒業後の就職先・進路

農学と関係のない分野の会社に就職する人も多くいましたが、自分が卒業論文で研究していたテーマに関係する職種につく人も多くいました。

たとえば、木に関係する研究をしていた人は森林組合、微生物の研究をしていた人は食品開発の仕事といった感じです。

卒業後の所感・メッセージ

農学部は農業だけでなく、幅広く学べる学部で、何か興味のある分野がある人にとってはとても魅力的な学部だと思います。

特に実際にフィールドに出て、勉強したいという人にはおすすめの学部です。

農学部にはいい意味でマニアックな人がたくさんいます、ぜひ農学部で高め合ってほしいです。



東京海洋大学 海洋科学部 海洋環境学科卒業生の体験談・口コミ


海洋環境学科を目指した理由

私は、海洋環境のことを勉強できるような大学を関東で探していました。

金銭的な余裕もあまりなかったために私立は除外して国立のみを考えていたため、結果として選択肢がこの大学以外になかったというのが、私が上で書いた学部と学科を目指した理由です。

海洋環境学科で学んだこと・役に立っていること

海洋科学部の海洋環境学科では、沿岸部の地形の話から漁と海況の関係、海洋の調査機器に至るまで、海に関する実にさまざまなことを学ぶこととなりました。

それらすべてが仕事や生活の役に立っているわけではありませんが、幅広い知識を身につけることができたことは確かです。

海洋環境学科の雰囲気

学生の数が1学年あたり100人程度と他の大学と比べてかなり少ないために、ほぼ全員がお互いの顔を知っており、学外での交流なども盛んな仲の良く明るい雰囲気の学科となっています。

私が通っていた際の男女比は6:4程度でした。

海洋環境学科の楽しかったところ

大学1年の時に全員参加の合宿があり、海で遠泳をしたりボートを漕いだりすることになりました。

非常にキツく大変な合宿なのですが、それだけに同じ学年の仲間達との距離がぐっと縮まり、仲良くなることができたのが楽しかったです。

海洋環境学科のつらかった・大変だったところ

授業には情報や化学、数学、古典など海とは関係ないような内容のものも多く、それらは必修であるために単位を落とすと卒業ができないという点が大変でした。

必修科目がかなり多いため、高校の延長のように感じていた人も少なくありません。

海洋環境学科の卒業後の就職先・進路

海洋や水産に関係する企業や組織に就職する人と大学院へ進学する人が半分ずつ程度の割合でした。

大学においてさまざまな企業が説明会を開いていたこともあり、学生はそれほど困ることもなく就職先を探すことができていたという印象でした。

卒業後の所感・メッセージ

海洋について学ぶ学部ということで他の大学とは異なる部分も多いものの、一般的な教科の授業も多くあるため、それほど極端な場所であるというわけではありません。

海が好きな人にはもちろんですが、海に少し興味があるといった程度の人にもお勧めできる学部です。


この記事のまとめ

農学部の研究分野を調べ始めると、「思っていたよりも研究対象が幅広くて面白そう」という感想を持つ人は少なくありません。

自然や作物、食品について関心のある人は、農学部という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

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