理学部で学ぶこととは? 学科・就職先・志望理由の例文を紹介

理学部は、さまざまな自然現象を理論的に解明し、社会や地球上で起こっている問題への解決策を模索する学問です。

とくに、社会や地球上で起こっている諸問題への解決策をテーマとしている人が多いです。

ここでは、理学部で学ぶこと、学科、志望理由、就職先、大学選びのポイントなどを解説します。

理学部とは

理学部は、さまざまな自然現象を理論的に解明・証明し、自然科学について探求していく学部です。

高校までで学んできた数学、物理、化学、生物といった理数系科目をさらに深め、より専門的に学びます。

理学という学部名ですが、扱う分野は「理科」よりもさらに広くなります。

地球上では常にさまざまな自然現象が起きており、中には解明されていない現象も存在します。

そこで理学部では、既存の理論についての検証や、未解明の事柄についての研究を行います。

一例として、授業では微分積分、線形代数、統計といった数学や、物理学・化学・生物学地学の基礎を教養科目として学科共通で学ぶことが多いです。

理学部を目指す人は、高校までで理数系の科目が好きだったため、大学でより深く学んだみたいと考えるケースが多いようです。

科学的な興味関心が高く、物事の本質をとことん追究したいタイプの人に向いている学科です。

専門性が高くオタクのイメージを持たれる場合がありますが、入学してみるとそれほどでもないと感じる人が大半です。

就職先としては、情報通信系やIT系、メーカーなどの製造業、教育関係が多い傾向があります。

理学部の理念

理学(サイエンス)は、自然の成り立ちを解明し、人類の自然についての知識を豊かにするとともに、社会の進歩に貢献することを目指す学問です。

理学を構成する要素
  • 数学
  • 物理学
  • 化学
  • 生物学
  • 地球科学

理学部では、知的好奇心を持ちながら、自然の中の真理とその美しさを探究し、それぞれの分野の秘密を解き明かしながら、社会や地球上で起こっている諸問題への解決策を模索します。

そして、科学の発展に貢献するとともに、社会の要請に答えられる一流の人材を輩出することを目指します。

理学部で学ぶこと、勉強すること、授業内容、卒論

理学部で学ぶこと

理学部では、数学、物理学、化学、生物学といったそれぞれの理学分野の基礎理論を学びながら、論理的な思考力を身につけていきます。

各学科ごとに講義内容は異なりますが、1年次は数理・科学全般の基礎科目を通じて、理学の探究に必要な基礎知識を身につけると同時に、一般教養・社会常識・国際感覚を身につけるための科目などが置かれています。

理学を突き詰めていくうえでは複数の専門分野にまたがる知識が必要となるため、幅広い見識を身につけることが重視されます。

年次が上がると、各学科で専門科目のコマ数が増え、より応用的な内容を学びます。

一部の国立大学では、他大学との単位互換制度を置き、各大学の特色ある科目を受講できるようになっています。

理学部の授業内容

理学部では、自然科学全般についての見識を深めるための授業が行われます。

物理学科の授業の例
  • 力学
  • 波動論
  • 電磁気学
  • 応用解析
化学科の授業の例
  • 有機化学
  • 無機化学
  • 生物化学
  • 分析化学
生物学科の授業の例
  • 生物化学
  • 分子生物学
  • 細胞生物学
  • 微生物学

このほか、教職科目や実験の基礎を学ぶための授業も行われています。

理学部の卒論の例

  • 平面閉曲線の位相不定量について
  • 神経・肝疾患等における脂質代謝酵素の機能についての研究
  • 強磁場中急冷却の開発と性能評価
  • 量子閉弦と重力子状態
  • 炭酸カルシウムの結晶成長速度に及ぼす各種因子
  • サンゴ幼生の遊泳の特性
  • 理学部で学んだことの口コミ

    • 個々の現象に分解し、最も考慮しないといけないことから手をつける論理的思考が身についた。
    • 時間は絶対的なものではないことなど、日常の感覚では捉えられないようなことを学びました。
    • 地質や地震について知識が身につき、賃貸物件を探す際にはその場所が災害に強いか地層や地形から判断できる。
    • 半導体関係の会社に就職したので、物理学全般の基礎的な知識が役に立っている。
    • 日常生活や仕事において「なぜ?」を考える習慣が身につき、問題解決能力が高くなった。
    • 料理をする際に、下ごしらえや仕込みを含め、調理の手順などを手早く効率よく考えられるようになった。

    理学部の主な学科・分野と概要

    数学科

    数学を支える柱である「解析」「代数」「幾何」に沿った講義と演習を行い、数学的思考力と情報技術を兼ね備えた人材を育成します。

    物理学科

    素粒子から宇宙まで幅広く追究し、物理学の基礎知識を身につけ、次世代をリードする新しい技術を見出せる人材を育成します。

    化学科

    有機、無機、分析や物理化学の基本的な実験を行いながら、物質の性質や変化を体験し、化学に対する高度で幅広い知識と技術を習得するとともに、最先端科学を探求します。

    生物学科

    あらゆる生命現象について学び、生命現象の普遍性と多様性やそれらの進化的意義を認識し、生命の尊厳を理解できる人材を育成します。

    地質科

    地球表層部を構成するあらゆる物質を探り、グローバルな視点から地学現象を体系的に解明することを目指します。

    理学部で学ぶ学問分野・概要

    数学

    代数学系
    線形代数など代数全般について理解を深めます。

    幾何学系
    微積分や位相、集合など幾何学全般について理解を深めます。

    解析学系
    確率や統計学、プログラミングといった解析に必要な知識について学びます。

    物理学

    物質系
    物質の性質について、構成する原子分子の性質から研究します。

    原子核・素粒子系
    原子核を作っている陽子や中性子の性質から、物質の起源や宇宙の成り立ちについて追究します。

    地球・宇宙系
    物理学の手法で地球や宇宙の成り立ちや行く末について解明していきます。

    化学

    有機化学系
    有機化合物の性質や合成法について研究します。

    無機化学系
    周期表にある元素のうち、とくに金属元素を中心に研究します。

    物理化学系
    物質の構造や性質、反応について実験と解析を通じて研究します。

    生物学

    進化系
    生物がどのように進化してきたのかを研究します。

    植物系
    さまざまな植物の発育成長や環境問題の影響などについて研究します。

    発生系
    生殖の仕組みや遺伝子についての研究を行います。

    理学部で目指せる主な資格

    理学部で目指せる主な資格
    • 毒物劇物取扱責任者
    • 測量士
    • 教職員免許
    • 衛生工学衛生管理者
    • 危険物取扱者(甲種)
    • 設備士
    • 測量士
    • 作業環境測定士

    毒物劇物取扱責任者と測量士補、教職員免許については、所定の学課を修了し単位を取得すれば、卒業時点で取得可能な資格です。

    その他の資格については、卒業すれば受講・受験資格を得ることができます。

    なお、測量士や作業環境測定士のように、取得するには実務経験が必要なものもあります。

    理学部の大学選びのポイント

    理学部の学域は広く、学科によって研究内容が大きく異なります。

    「数学を深く学びたい」「宇宙のことを研究したい」といったように、自分がどのような研究をしたいのか明確にしておくことが大切です。

    その上で、学びたい内容の学科が設置されている大学を選ぶようにしましょう。

    ゼミの研究テーマや卒業生の卒論テーマを大学ホームページで確認するなどして、興味のある分野の研究ができそうか調べておくことも重要です。

    なお、たとえば数学科や物理学科といった多くの大学に設置されている学科を目指すのであれば、たいていの場合は入学時の難易度、つまり偏差値を目安に志望校を絞り込むことも少なくありません。

    理学部の入試方法・受験科目

    社会学部の入試では、他学科と同様に筆記試験が行われます。

    受験科目は基本的には英語・数学・理科から選択します。

    志望する学科によって、たとえば数学科であれば数学が必須になっているなど若干の違いがあります。

    理学部と聞くと理数系の科目が重視されるイメージがありますが、英語の論文を読む機会もありますので、英語の試験も行う大学が少なくありません。

    英語の学力に加えて、さらに理数系の科目の学力も身につけておく必要があると考えていいでしょう。

    理学部の学費

    理学部は学科によって研究が大きく異なるため、実験など特別な研究費用が必要かどうかによって学費が大きく異なります。

    数学科などは文系学部と学費にあまり差がありませんが、

    中央大学理工学部の例

    1,808,000円(入学金240,000円、前期授業料1,175,700円、後期授業料775,500円、実験実習費109,600円、施設設備費267,700円、諸経費15,000円)
    4年間で6,512,000円 

    理学部の志望理由、例文、面接

    理学部の志望動機

    理学部といっても、学科ごとに学ぶ内容はだいぶ変わってくるため、理学部を選択する人は、各分野への強い興味・関心を持っていることが多く、それがそのまま志望理由となっています。

    たとえば、子どもの頃から地球環境について関心があったり、自然の成り立ちや生命のしくみをもっと探究していきたい、新しい技術を生み出したい、といった思いを持っていたりします。そんな思いをきっかけに、この学部に進学する人が多くなっています。

    理学部の入試は理系科目が中心となっているため、高校の時点ですでに理系に進路を固めている人が多いです。

    また、大学ごとに特色が大きく異なるため、早くから「この研究室に入りたい」という目的意識を持っていたり、その先の大学院進学を見据えて大学を選択するという人もいます。

    理学部の志望動機の例文

    私は、小学生の頃に天体望遠鏡で月を観察して以来、宇宙に興味を持ち続けてきました。

    大学では宇宙の成り立ちを研究したいと考えています。

    近年、ロケット技術や無人探査機の進歩により、イトカワやリュウグウといった小惑星の調査が始まるなど、宇宙に関する話題をよく耳にするようになっています。

    今後、科学技術が進歩していく上で、宇宙の成り立ちに関する研究は大きな役割を果たすを考えています。

    その一員として研究に携わってみたいという思いから、理学部宇宙物理学科を志望いたします。

    理学部のAO・推薦入試の面接で聞かれること

    理学部の面接では、学科・専攻に関する口頭試問が行われることがあります。

    専攻分野に関する基礎的・常識的な知識を問われるほか、面接前に小論文試験を実施している場合は小論文の内容に関わる質問をされる場合もあります。

    図やグラフを用いた質問や、解答に簡単な計算を伴う質問をされる場合もあります。

    こうした口頭試問は、基礎的な素養や適性を見極めるだけでなく、受験者の意欲や解答に至る思考プロセスを多角的に評価し、判断されるケースが多いと考えていいでしょう。

    なお、他学部の面接と同様、学部学科の志望動機も聞かれる可能性が高いため、過去のエピソードや自身の興味関心と関連づけた志望動機を用意しておく
    ようにしましょう。

    理学部の志望理由の口コミ

    • 数学が好きで、フェルマーの最終定理の証明などにも興味があったため。
    • 小学生の頃から理科に興味があり、大学では化学の研究をしたいと思っていたから。
    • ノーベル賞を受賞したニュートリノの研究成果に感動し、物理学を専攻したいと思ったから。
    • 食品メーカーで研究職に就きたいという目標があったので。
    • 物事の本質を突き詰めて考えるところに、学問としての奥深さを感じたから。

    理学部の雰囲気・男女比

    理学部は、かなりの大学において、圧倒的に男性のほうが多い学部のひとつとなっています。

    女性の割合は1割〜2割程度となることも珍しくなく、女性が理学部を目指す場合、そうした独特の環境で4年間を過ごすことになるであろうことは事前に理解しておいたほうがよいでしょう。

    ただし、学科によっても男女比は若干異なり、数学科よりは、生物学科や化学学科のほうが女性の割合が高くなっていることが多いようです。

    また、大学によっては女性が3割程度在籍しているところもあります。

    理学部は、講義に加えて実験も多く用意されているためレポート作成に追われたり、研究室に入ってからはとくに忙しい日々を過ごすことになりがちです。

    探求心旺盛で、勉強にしっかりと打ち込みたいと考える人も多く集まっていることから、学部全体が華やかというよりは、真面目で実直な雰囲気があるようです。

    理学部の雰囲気・男女比の口コミ

    • 男子学生が多い。学科によっては女子がかなり少ない。
    • まじめな感じの人が多いが、サークルに入って学生生活を楽しんでいる人もいる。
    • オタクっぽい人ばかりと聞いていたが、入学してみたらそうでもなかった。
    • 女子は「リケジョ」な雰囲気の人は少数派で、ごく普通の大学生という印象。
    • 自分の興味関心のあることをとことん追究するタイプの人が多い。

    理学部の楽しいこと・大変なこと・つらいこと

    理学部を志望する人の多くは、高校までで興味関心のあることを研究するという目的をもって入学してくるため、知りたいことをとことん追究できて楽しいと感じているようです。

    個人では用意することが難しい専門性の高い機器や高額な設備を使って研究を進められるので、理学部に入って良かったと感じる人もいるようです。

    また、ゼミや研究室が少人数のこともあり、同じ研究室の仲間と楽しく研究を進められる点も、理学部ならではの楽しさかもしれません。

    反対につらいこととして、実験がメインの学科では研究室に常にいるような状態になりやすく、世の中の変化に疎くなったり、他学部との交流がほとんどなくなってしまったりすることもあるようです。

    また、研究分野によってはレポートが手書き作成のことをあるため、レポート提出のたびに時間がかかって大変だったという声もあります。

    理学部の楽しいことの口コミ

    • 興味があることをとことん深く追究できる。
    • 専門的な設備や最新の機器を使って実験に取り組める。
    • 同じ研究室の人と少人数で仲良くやっていけるところ。

    理学部のつらいことの口コミ

    • 研究室での実験がメインになってくると、缶詰状態になりやすい。
    • 学科によるが、レポートや卒論が全て手書きだとかなり大変。
    • 大学によっては他学部と研究室が離れていて学部内しか交流がない。

    理学部の口コミ一覧

    理学部の就職先、業界、目指せる職業・仕事、進路

    理学部の就職先

    理学部では、卒業生の半数近く、あるいはそれ以上の人がさらに専門性を究めるために大学院へと進学しています。

    大学院に進んだ場合、博士課程を修了して研究者の道を進むか、どこかの時点で民間企業や公務員として就職をする道の2通りが考えられます。

    大学院進学以外の進路としては、学部卒業後、民間企業へ就職することが一般的となっています。

    出身者が多い業界は学科によっても異なりますが、数学科であればIT関連企業やシンクタンク、物理学科は電気・精密・機械等のメーカー、化学科は医薬・化粧品、製薬関連会社へ就職し、研究・開発職に就く人が多くなっています。

    専門性の高さが企業からも認められ、たとえ就職氷河期といわれる時代でも、就職実績は良好のようです。

    そのほか、中学や高校の数学・理科の教師になったり、公務員として官公庁で働く人もいます。

    理学部の就職の状況と需要

    理学部の就職状況は、よく工学部と比較されます。

    モノづくりに直結する工学部と違い、理学部の研究内容は抽象度の高いものが多いためか、就職では不利と言われることもあります。

    しかし、専門性の高い研究に取り組んできた理学部の学生は企業からの需要があり、メーカーや製薬会社、医薬・化粧品会社など、理系の知識を活かせる分野の仕事に就く人も少なくありません。

    また、大学で学んだ専門性を直接仕事に活かすことがなかったとしても、研究を通じて得た論理的思考を活かしてビジネスの世界で活躍する人もいます。

    なお、文系学部と異なり、理学部の学生は修士・博士課程へと進むことを前提として研究を進めているケースのほうが多いです。

    学士の4年間で就職するのが一般的な文系の学部とは事情が異なりますので、卒業生の就職状況を確認する際は院卒生の進路も含めて参考にしましょう。

    理学部の就職以外の進路

    就職以外の進路としては、大学院への進学が一般的です。

    修士や博士課程の修了を前提として研究を進める人も多く、学部全体として大学院への進学率が高いと考えていいでしょう。

    また、博士課程修了後にポスドクとして研究室に入るなど、本格的に研究者としての道へ進む人もいます。

    理学部の就職の状況の口コミ

    • 研究室の教授の紹介で就職した先輩もいた。
    • 工学部よりも就職に不利と言われたことがあったが、実際はそうでもなかった。
    • 大学での研究者への道を断念して民間企業の研究職に就く人もいる。
    • 数学科は専攻にこだわらず幅広い就職先を検討している人が多い印象。
    • 絶対に研究職しか就きたくない、という人はむしろ少数派だった。

    理学部から公務員を目指せる?

    理学部から公務員を目指すことは、もちろん可能です。

    行政の事務職などであれば、学部や学科に関わらず、試験を受けて合格することで公務員になることができます。

    公務員には化学系の知識を要する仕事もありますので、学科で学んだ専門知識を活かして働くこともできます。

    また、教員であれば中学理科や高校化学・生物・物理など、専攻を活かした進路選択をすることも可能でしょう。

    ただし、理学部の授業やゼミで公務員を目指す人へのフォローがあるわけではありませんので、自分で目標を定めて研究とは別に勉強を進める必要があります。

    勉強時間の確保という点では、研究で忙しい学科の場合は大変なこともあるかもしれません。

    理学部の卒業生の感想

    理学部は研究内容の抽象度が高いことから、就職などにおいて実社会で役立てることは難しいと言われたりしますが、研究を通じて鍛え上げられた論理的思考は、さまざまなところで役立てることができるようです。

    また、とくに文系学部と比較するとレポートの数や研究にかける時間が多いため、学生生活全般が忙しくなりやすく、研究中心になっていく面があります。

    その分、専門性の高い知識を身につけることができ、将来的に仕事で知識を活かしている人もいるようです。

    近年は理系学部の専門性が見直されている世の中の動きもあるため、理学部卒であることが「頭がよさそう」といったプラスのイメージになることも少なくありません。

    理学部の卒業生の感想

    • 研究を通じて「なぜ?」と本質的な問いを立て、論理的に考える習慣が身についた。
    • 決して派手さはないものの、研究に没頭して充実した学生生活を送ることができたと思う。
    • 学生生活全般が忙しいので、サークルに夢中になっている人は留年したりしていた。
    • 理学部は「頭がよさそう」というイメージを持っている人が意外と多い。
    • 専門性を活かして就職することができ、仕事でも専攻を活かすことができている。

    理学部と工学部の違い

    理学部は自然科学の原理・原則を深く探求し、本質に迫ろうとします。

    これに対して、工学部はすでにある法則を利用して活用・応用することを目指します。

    ノーベル賞の事例では、ニュートリノの質量解明は理学分野での研究成果、青色LEDの発明は工学分野での研究成果になります。

    今すぐに役立つような、技術的な課題を解決するのは工学部の研究成果であるケースが多いと言えます。

    ただし、理学部の研究が世の中の役に立たないわけでは決してありません。

    本質的な原理・原則の解明が、100年後の科学を変えるきっかけになることも少なくないのです。

    理学部で教員免許はとれる?

    理学部で小学校・中学校・高校の教員免許を取得できます。

    教員免許を取得する場合、各学科の必修科目に加えて教職課程の単位を取る必要があります。

    そのため、教職を取らない学生に比べて受ける授業数が増え、負担は増えます。

    学科によってはそもそもレポートの数が多いなど忙しい面がありますので、サークル活動やアルバイトなど、学業以外の活動の時間を取るのは大変になるかもしれません。

    なお、大学卒でも院卒でも教員になることはできますが、最終的に教員採用試験に合格することが必須となりますので、そのための勉強時間を考慮して準備を進めていく必要があります。

    理学部の口コミ・体験談

    都内私立大学 理学部 数学科卒業生の体験談・口コミ

    数学科を目指した理由

    小さい頃より数学が好きでかつ得意だったので、理学部数学科を目指すことにしました。

    受験時は、数学の配点が高く、他に必要な受験科目も少なかったため、得意な数学を生かしやすく、勉強計画が立てやすかったです。

    数学科で学んだこと・役に立っていること

    ひたすら数学を勉強しました。

    数学を教える仕事に就いたので、勉強したことはそのまま役にたってはいますが、大学で学んだことよりも、大学に入る過程で学んだことのほうが役に立っています。

    現在プログラミングを始めましたが、条件分岐等が数学そっくりでした。

    数学科の雰囲気

    理系の中では女性が多いほうで3割程度いたと思います。

    真面目な学生もいましたが、勉強しない学生、そもそも出席すらしない学生等、色々な方がいました。

    印象に残っているのは、退学された方がかなり多かったです。

    数学科の楽しかったところ

    数学自体が好きだったので、勉強自体は楽しかったです。

    あまり学校に行かなかったので、そんなに授業を受けてなかったことを、ものすごく後悔しています。

    あとは普通に友達と一緒に遊んだり勉強したりと楽しかったです。

    数学科のつらかった・大変だったところ

    数学系の専門科目は良かったのですが、つらかったのは語学です。

    第二外国語も必修でしたのでかなり苦労しました。

    語学の授業は、出欠が厳しいので、出席しなければならない、しかし出ても何を言っているのかわからなくてつらかったです。

    数学科の卒業後の就職先・進路

    一つは教員を主とした公務員が多かったです。

    不景気だったので安全な道を選ぶ方が多かったのかなと思います。

    もう一つはメーカーのシステムエンジニアになる方が多かったです。

    どちらも今も人気の職種だと思います。

    卒業後の所感・メッセージ

    直接的ではないですが、勉強したことが役に立つ学科だとは思います。

    ただ高校までの数学と大学での数学は全く別物ですので、単に好きというだけで選ぶと後悔することになるかもしれません。

    就職は工学部のほうが強いです。

    国際基督教大学 教養学部 理学科卒業生の体験談・口コミ

    理学科を目指した理由

    他大学(MARCH)に1年在籍し、自分に合っていないと感じて大学を受けなおしました。

    理系なので、もともと国際基督教大学は視野に入れていませんでしたが、理系の友人がこの大学に入学したので、理系の学科もあると知り興味を持ちました。

    理学科で学んだこと・役に立っていること

    どのように勉強に取り掛かると身になるかを教え込まれるので、大学院に進む際に有利でした。

    また、専門ではないですが、英語の授業が非常に役に立ちます。

    理系でも一年間はほぼ英語の授業しかない上、専門の授業も講義が英語の場合があるので、卒業時には誰もが英語をある程度使えるようになっています。

    理学科の雰囲気

    真面目です。

    他大学で経験したようなコールのあるような激しい飲み会を、この大学に入ってからは経験しませんでした。

    男女比は大学全体では女性の比率が高いです。

    理系では男女比が半々か、男性6:女性4くらいでした。

    理学科の楽しかったところ

    自分が成長し、可能性が広がっていく事を知るのが楽しかったです。

    学力があがり、以前視野に入れる事のできなかった進学先を視野に入れる事ができるようになります。

    また、入学時には全くできなかった英語がいつの間にか話せるようになり、国際交流の機会が持てる事も楽しかったです。

    理学科のつらかった・大変だったところ

    勉強が一番つらかったです。

    宿題が多く、朝起きてから寝るまでずっと宿題をしても間に合わないため、授業をさぼって宿題を終わらせる必要がある事も度々ありました。

    入学後の方が、受験時以上に勉強をさせられます。

    理学科の卒業後の就職先・進路

    比較的自由に進路を決める人が多いです。

    理系でも、卒業後は哲学など文系の分野に進む人もいますし、文系でも卒業後に宇宙工学など理系の専門に進む人もいます。

    また、理系文系関係なく、多くの人が一度は海外に進学する、または海外で働く事を選びます。

    卒業後の所感・メッセージ

    高校生の時点で進路をはっきり決める事ができる人は多くないと思います。

    まだ何がやりたいか分からない、そんな考えを持っている人には国際基督教大学は最適です。

    大学に入ってからも、専攻を変える事が可能ですし、専攻外の授業も取りやすいです。

    国立大学 理学部 化学科卒業生の体験談・口コミ

    化学科を目指した理由

    通っていた高校が化学の実験を積極的に行う学校で、とにかく実験とそれに基づいて考察する作業が面白いと感じていました。

    オープンキャンパスで大学の化学実験に参加し、もっといろいろな実験をしてみたいという思いが強くなり、理学部化学科を目指しました。

    化学科で学んだこと・役に立っていること

    理学部化学科では、イメージしていた通り、さまざまな実験をこなしていきました。

    初めは実験ノートに一つ一つの行程を書き出して、どの順番で何を行っていくのかを間違えないように必死でしたが、慣れていくにつれて頭の中で行程表のようなものがさっと浮かぶようになり、効率良く作業を行えるようになりました。

    意外かもしれませんが、今では料理をする際など、下ごしらえや仕込みを含め、調理の手順などを頭の中でぱっと考え、手早く効率よく調理し、短時間で温かい料理を家族に提供できるようになりました。

    直接、化学が役に立っているわけではありませんが、化学科で学んだ経験は日常生活の中で確実に活きていると感じます。

    化学科の雰囲気

    私は女子大だったので全員女性でしたが、他大学はやはり男性が多いようです。

    しかし、理学部の中では化学科は、他学科と比べて女性が多い傾向があるようです。

    何事に対しても「なぜこうなるのか?」「こうしたらどうなるのか?」と常に疑問と好奇心を持っている学生が多く、日常会話の中でも、どうでもいいくだらないことに対してもディスカッションしては楽しんでいました。

    いわゆる文系・理系の違いはあると思います。

    理系人間にとっては居心地のいい環境だと思います。

    化学科の楽しかったところ

    理学部化学科の醍醐味はやはり学生実験ではないでしょうか。

    私の大学では2人1組ペアになって実験をしましたが、意外と待ち時間が長かったりしたので、その間、一緒に実験の考察をしたり、おしゃべりをしたり、将来について語ったりするのが楽しかったです。

    実験が上手く行かずに遅くまで居残ることもありましたが、その分、先生やティーチング・アシスタントの先輩方にじっくり見ていただけて、興味深いお話も聞けたりして、充実した時間を過ごせたと思います。

    化学科のつらかった・大変だったところ

    私の大学では、化学科は他の学科に比べて必修科目が多かったので、それだけで時間割が埋まってしまう年もありました。

    一つも単位が落とせないというのはかなりのプレッシャーで、興味のある他学科の授業を履修する余裕がありませんでした。

    教職をとっている子は本当に大変そうで、早々に諦める子も多く見られました。

    ですが、単位を落としても次取ればいいと割り切って、好きな科目を履修している子もいたので、その人次第なのかもしれません。

    化学科の卒業後の就職先・進路

    ほとんどが大学院に進学し、大手化学メーカーや大手化粧品メーカーに就職し、研究職に就く学生が多いです。

    教職(理科、化学の教師)に就く学生も多くいます。

    一方で、コンサルタントや銀行など、いわゆる文系職に就く学生もいます。

    まれに博士課程へ進学し、アカデミックポストに就く学生もいます。

    化学科は理学部の中でも潰しがきくと言われているので、就職先で困ることはほとんどないかと思います。

    卒業後の所感・メッセージ

    理学部化学科は、純粋な化学を勉強するところです。

    研究室に配属されてから行う研究も基礎研究がほとんどなので、中には「この研究は一体世間で何の役に立つのだろうか」と疑問を抱き、躓いてしまう人もいるかと思います。

    しかしながら、これらの基礎研究があってこその応用研究、製品開発です。

    本当に化学が好きで、化学を勉強したいという強い気持ちを持っていれば、躓いたり、投げ出したくなった時でも、諦めずに最後まで研究をやり遂げることができると思います。

    みなさんの大学生活が充実したものとなるよう応援しております。

    地方国公立大学 理学部 化学科卒業生の体験談・口コミ

    化学科を目指した理由

    もともとは薬(特に創薬)に興味があり、人間の体の中でおこるさまざまな反応(とくに化学的な反応)を学べるであろう薬学や創薬科学を扱う学部を見据えて勉強をしていました。

    学力との兼ね合いや将来的に薬の道へも進めるという理由で最終的に理学部化学科を目指しました。

    化学科で学んだこと・役に立っていること

    理学部という学部は、自然の原理を科学的なアプローチで解き明かすことに重きが置かれています。(工学部などは原理を利用することに重きがあります)

    この理学的な思考は、日常生活や仕事(あるいはアルバイバイト)において常に「なぜ?」を考えることを習慣にしてくれます。

    なぜ今うまくいったのか、なぜ今回は失敗したのか、根本にある問題を冷静にみつめる癖がついているおかげで、問題解決能力が高くなったと思います。

    化学科の雰囲気

    理学部は物理学科や数学科など多数の学科にわかれますが、中でも化学科は真面目な学生が多い印象です。

    もともと薬学部を目指していた学生も多いため、他学科と比べると入学時から意識レベルが他学科よりも高いのだと思います。

    男女比はおよそ7:3です。

    理学部のなかでは女性の割合が高いほうだと思います。

    化学科の楽しかったところ

    さまざまな試薬を使った実験を行えるのが理学部化学科の魅力だと思います。

    大学生とはいえど、自分の調製しているサンプルが目の前でキレイに色を変えていく様子には、小学生のころ感じたようなワクワク感があります。

    思うようにいかない実験やレポートの作成など大変なこともありますが、それらも含めて本当に学べていると感じるので楽しいです。

    化学科のつらかった・大変だったところ

    理学部では他学科の専門分野についても知識としてある程度勉強することになります。

    学年があがるごとに専攻する学科の専門性があがることはもちろんですが、それに伴って必要となる他分野のレベルもあがります。

    私は化学科ですが物理と数学は苦手だったため、そこでつまずきました。

    化学科の卒業後の就職先・進路

    例年約3~4割の学生は大学院へいきます。

    また理学部の場合は教員として学校へ勤務する人も多い印象です。

    とくに数学科は教員になる学生が多いです。

    私の所属する化学科はそれに比べると少ないです。

    また、企業へ就職する学生も同じく3~4割ほどいます。

    製薬会社など専門性の高い企業にいく学生もいますし、理系とは関係のない企業で働く人もいます。

    卒業後の所感・メッセージ

    自分の興味のある学部・学科を見つけてそこを目指すのが一番良いですが、注意して欲しいのは必ずしも自分が好きな分野だけを学べるというわけではないということです。

    どの学部・学科も突き詰めればひとつにまとまります。

    その際には必ず他の分野の知見から助けを借りることになります。

    そんなとき、自分の興味の幅を広げられるチャンスだとポジティブに捉えられるように、決して逃げの選択としての学部や学科を決めないでください。

    国公立大学 理学部 生命科学卒業生の体験談・口コミ

    生命科学を目指した理由

    将来、生命科学の研究をしたくて、その基礎となる勉強をするために理学部の生命科学を目指しました。

    理学部は基礎的な部分をしっかりと学習できるので、将来の基礎となる知識や経験を身に付けたい人に合っていると思います。

    生命科学で学んだこと・役に立っていること

    現在は希望していた医学系、薬学系の大学院に進学しています。

    学部で学んだことを活かして研究に取り組んでいるところです。

    学部でしっかり学ぶこと、勉強することは大学院入試でも役立ちます。

    大学院入試は大学入試に比べて割と受かりやすいです。

    ただどこの大学も英語の試験は重視されるので、しっかり英語に取り組み、加えて専門分野の勉強をすることが必要です。

    生命科学の雰囲気

    理学部の生命科学系は男女比率1:1か少し男の子の割合が多いかなという印象です。

    文系と違って理系は授業や実験、レポートで忙しいです。

    理系からみるとやはり文系はおしゃれで、自由な時間も多い印象をもっています。

    生命科学の楽しかったところ

    現在生命科学の進歩は凄まじいものがあります。

    どんどん研究が進んで、いろいろなことがわかってきています。

    その基礎となる内容から話題の研究成果まで学ぶことができることは、興味がある人にとってはとても楽しいことだと思います。

    生命科学のつらかった・大変だったところ

    やはり実験やレポートだと思います。

    よく言われるのは、レポートに追われてゲームやスマホをする暇がそんなにないということです。

    大学生ですから、サークルやバイトをした上で、レポートを書いて、授業にでて、実験をしてとなるとそれだけでいっぱいいっぱいです。

    ただそうした充実した大学生活を送ることができることは素晴らしいことだと思います。

    生命科学の卒業後の就職先・進路

    卒業後は大学院に進学する人が多いです。

    内部進学をする人もいますし、外部の大学院に進学する人もいます。

    理学部の大学院に進学する人もいれば、医学系、薬学系、農学系の大学院に進学する人もいます。

    当然、就職する人もいます。

    中学や高校の教師になる人もいます。

    卒業後の所感・メッセージ

    将来、生命科学系、医学系、薬学系、農学系の研究をしたい人はもちろん、食品系や製薬系の仕事をしたい人にはオススメします。

    理学部の生命科学だと、医学系、薬学系、農学系よりも基礎的な部分から学べると思います。

    国立大学 理学部 地球惑星科学科卒業生の体験談・口コミ

    地球惑星科学科を目指した理由

    中学や高校の頃から理科の授業が好きでした。

    特に宇宙や惑星、地震や天気といった地学に関することが好きだったので、どれも学べるので目指しました。

    また地層の模様の美しさに惹かれていたので、地質調査で色々実物を見に行けることが魅力的と思い目指しました。

    地球惑星科学科で学んだこと・役に立っていること

    地質や地震についての知識はとても役立っています。

    賃貸や持ち家を探す際にはその場所が災害に強いか地層や地形から判断できます。

    また地質を調べるために山を歩く実習があったので、地図の読み方や登山時に安全なルートの探し方もわかります。

    地球惑星科学科の雰囲気

    自然を多く扱うためか性格は総じて気取らずゆったりした人が多いです。

    ただパソコンでシミュレーションを行う人たちはお洒落で細やかな神経の人もいます。

    男女比は私が在籍していた10年程前は4:1でしたが最近では2:1位の時もあり女性の比率が増えてきています。

    地球惑星科学科の楽しかったところ

    なんといっても地質調査実習です。

    ハンマーや計測器を持って山に入り、自然の中で地質を調べることはとても気持ちが良いものです。

    綺麗な地層面が見えるとテンションが上がります。

    手のひらの上で上手くハンマーで石を割れる人は、尊敬を込めてラピュタのぽむじいさんと呼ばれます。

    地球惑星科学科のつらかった・大変だったところ

    こちらも地質調査実習です。

    学生4人グループで2週間、泊まり込みで山を歩いて地質の調査を行います。

    調査は楽しいですが、田舎の閉鎖環境で朝から晩まで地層のことを考え、そこまで親しくない人たちと行動を共にするのはつらかったです。

    地球惑星科学科の卒業後の就職先・進路

    学部卒では理系教員や公務員になる人が多いです。

    コンピューター解析をしていた人はシステムエンジニアになる人もいます。

    花方は石油や鉱物資源の調査会社、JAXAなどの研究機関ですが学部卒では難しいです。

    7割程の人は大学院に進学し、更に研究を深めます。

    卒業後の所感・メッセージ

    人数が少ないので全員と喋ることができ、他の科より仲が良いのが良かったです。

    素朴な人ばかりなのでいじめとは無縁です。

    ただ専門を活かすことのできる就職先は広くはないので、本当に好きで研究したい人しかオススメしません。

    地方国立大学 理学部 物質地球科学科卒業生の体験談・口コミ

    物質地球科学科を目指した理由

    高校で物理が好きになって、その真髄を学びたくなったからです。

    工学部は応用的なことを学ぶと聞いたので、より基礎的なことを学べる理学部を選びました。

    聞きなれない学部名だと思いますが、実質的には物理学科と同じでした。

    物質地球科学科で学んだこと・役に立っていること

    物理全般を学びました。

    物理学実験、電磁気学、統計物理学、相対性理論、量子力学、解析力学、流体力学、など一通り身に付けることができました。

    半導体関係の会社に就職したので、基礎的な知識は役に立っていると思います。

    物質地球科学科の雰囲気

    学生の性格は真面目な人が多かったです。

    物理学を生かせる職種は少ないので、院を目指す学生も多く、勉強の意識は高かったと思います。

    男女比は9:1ぐらいでした。

    女性が極端に少ないので、女性特有の妬み争いもなくサバサバしていました。

    物質地球科学科の楽しかったところ

    物理学実験は楽しかったと思います。

    誤差の考え方はその後の人生でも使えます。

    プログラミングの授業も、実技演習が多く楽しめました。

    また、地学の授業も受けることができ、パソコンで島を立体的に表示するのが面白かったです。

    物質地球科学科のつらかった・大変だったところ

    学年が上がるにつれて、量子力学や相対性理論を学ぶので勉強が大変でした。

    また卒業研究も、数値計算を行う研究室だったのでプログラムを組んでは一晩〜数日動かして結果を確認する、という地道な作業がつらかったです。

    物質地球科学科の卒業後の就職先・進路

    多い順に、院、民間企業、公務員(教員など)でした。

    院に進む人が半数近くいたと思います。

    民間企業の中では、自分と同じ半導体会社に約40名中3名が入り、部署は別ですが仕事で交流がありました。印刷会社に行った人もいました。

    卒業後の所感・メッセージ

    物理学をしっかり学べたことは、会社人生にも活きています。

    特に統計は活用する場面が多いです。

    物理は特殊な先生が多いのでついていくのは大変なこともあるかもしれません。

    本当にやりたいことを見極めて、自分を信じて進んで行ってください。

    旧帝国大学 理学部 物理学科卒業生の体験談・口コミ

    物理学科を目指した理由

    理学部物理学科を目指した理由は、一番のめりこめる分野だったからです。

    自然界の事象のさまざまな要素を分解し、解析し、明快な公式で表現できることに魅力を感じました。

    さらに、「自然科学」の研究現場に近づきたいと考え、理学部をめざしました。

    物理学科で学んだこと・役に立っていること

    理学部物理学科で学んだことで、今役にたっていることは、論理的な考え方です。

    一見複雑に見える状態であっても、単純な現象の組み合わせてあることが多いからです。

    個々の現象に分解し、最も考慮しないといけないことから手をつけることによって、一見困難な問題でも解決の糸口がつかめることがあります。

    物理学科の雰囲気

    理学部物理学科の学生は、興味のあることには集中力がすごいのですが、興味がないことには無頓着な性格の学生が多かったように思います。

    理学部全体の男女比は9対1ぐらいでしたが、物理学科となると、女子の比率はその10分の1ぐらいでした。

    物理学科の楽しかったところ

    同じ講義・実習を履修する同級生と、自然科学に関する話題など、深い話ができて楽しかったです。

    自然科学の専門的な知識や理解にユーモアを加えて、一つの話題から次から次へと面白い話に発展しました。

    それぞれの興味のある方面が異なるので、お互いに良い刺激になりました。

    物理学科のつらかった・大変だったところ

    理学部物理学科の大変だったところは、実習(実験)でした。

    まず教科書のような分かりやすい資料がなく、参考文献(英語)を調べないといけないところから始まりました。

    実験の手法も、マニュアルがあるわけでなく、グループで試行錯誤しながらレポートにまとめました。

    実験機器の不調(古い装置が多いのです)など、予想外の苦労がありました。

    物理学科の卒業後の就職先・進路

    卒業後の進路は、私を含め、大学院に進学する学生が一番多かったです。

    同じ大学の理学研究科に進学する者以外に、他の研究科や、他大学の大学院を受験する学生もいました。

    また、理学部から他大学の医学部を再受験する学生もいました。

    就職先では、メーカー・製造業など理系の業種が多かったですが、文系分野に就職する学生もいました。

    卒業後の所感・メッセージ

    卒業して思うことは、理学部で過ごした期間が、人生で一番、自分と近い考えを持った人間と深く自由に触れあえて良かったということです。

    大学院修了後の職場では、そのような自由な発想で、自然科学(に限りませんが)の深い話をする機会は乏しくなりました。

    首都圏国立大 理学部 物理学科卒業生の体験談・口コミ

    物理学科を目指した理由

    もともとSF小説が好きで、タイムトラベルとは実現するのか、宇宙人はいるのか、宇宙はなぜあるのか等に興味があり、物理学科を選択しました。

    自分は文系人間ですが、文系にすすむよりは就職もずっと有利だときいて理学部にしました。

    物理学科で学んだこと・役に立っていること

    基礎の数学から量子論まで学びました。

    よく聞く、「シュレーディンガーの猫」や相対性理論を数式で学びました。

    箱の中の猫は観察者が蓋をあけて確認するまで、生きている状態と死んでいる状態の確率でしか語れないことや、時間は絶対的なものではないことなど、日常の感覚では捉えられないようなことを学びました。

    物理学科の楽しかったところ

    講義の中で、SFやアニメ、映画作品等について、こういう仮定や展開はこの法則をあてはめればあり得ないことであるとか、こういう結果になっていなければおかしい等、身近な例に引き寄せて聞けたのが楽しかったです。

    物理学科のつらかった・大変だったところ

    化学科や生物学科、工学部などに比べればずっと少ないけれど、実験もあり、空想や理屈が好きなだけの学生にはつらい時間でした。

    電磁気学等、興味がないけれど必修の科目もそこそこあって、単位を取るのが大変でした。

    物理学科の卒業後の就職先・進路

    大多数は大学院に進学しました。

    就職する人はメーカーの総合職が多かったです。

    IT関係に進む人も少なくなく、一部金融機関に就職した人もいました。

    教職をとる人が非常に少なかったからか、教員になった人は見ませんでした。

    卒業後の所感・メッセージ

    もともと文系人間なので、受験勉強の数学や物理もあまり楽しいものではありませんでしたし、入学後も数学に苦労したりしました。

    でも就職は苦労しませんでしたし、SF作品の読み方にも広がりが生まれて楽しさも増し、物理学科で正解だったと思っています。

    文系的な学問は社会人になってから独学でやっても充分楽しめることですが、数学や物理は若い頃にしかできないことで、そういう素養が身についていることは大きな自信になっています。

    都内理系私立大学 理学部第二部 数学科卒業生の体験談・口コミ

    数学科を目指した理由

    私は子供のころから数字が大好きで、算数や数学の成績は小学校から高校まで常にトップを維持していました。

    常に疑問に思うことが多く、教科書や参考書に書かれていないもう一歩先を求めており、数学の先生に個別に質問することが多かったです。

    そして、高校の内容以上にもっと数学を究めようと思い、理学部数学科に進学しました。

    数学科で学んだこと・役に立っていること

    大学の数学は、高校までと異なり、証明が殆どです。

    この証明というのは高校でも少し出てきているとは思いますが、数式入りの論文と言えばわかりやすいかと思います。

    計算よりも論理の方がメインになってしまうので、正直少し矛先がずれてしまった気はしました。

    そして、就職した後に役立ったかと言うと、当初システム運用会社のSEになりましたが、残念ながら大学で学んだ数字や計算のようなものは殆ど役に立っていません。

    物事を進める時に論理的な考え方が身に付いたくらいかも知れません。

    数学科の雰囲気

    簡単に言えば、まじめでおとなしく、硬いイメージでしょうか。

    勉学一筋という人も多かったです。

    私の場合、第二部でしたので、授業が午後4時から9時という時間帯に行われておりました。

    もちろん、日中は仕事やバイトという人も多かったです。

    すなわち、友人たちの朝の顔は一度も見たことがない感じでした。

    仕事やバイト疲れでの授業でしたが、それなりに楽しい雰囲気だったと思います。

    ちなみに男女比は9:1でしたね。

    数学科の楽しかったところ

    授業の合間に友達と食堂で夕食を慌てて食べたり(昼で言う昼休みのような長い休憩時間が存在しなかったので)、試験前は皆で一緒に勉強したりとても楽しかったです。

    放課後はパソコン室の開放を行っていたので、当時自宅にパソコンが無かった私でもパソコンスキルも身に付けられました。

    殆どの人が仕事やバイトとの両立でしたが、気分転換の場になって良かったと思います。

    数学科のつらかった・大変だったところ

    世間でも有名な進級の厳しい大学でしたので、私のいた学科も例外ではなく、友達も落第していきました。

    そして私自身も普通にやって全出席しても単位を落とした科目も幾つかありました。

    試験の時は時間のある限り勉強しておかないと痛い目に遭うと実感しました。

    数学科の卒業後の就職先・進路

    私は教職課程を取っており、中学校と高校の数学教師の免許を取得しました。

    しかし、その当時の教員は狭き門でしたので、教員は諦めました。

    とある友達は3年掛かってやっと教員になった人もいます。

    大学院に進んで研究者コースも憧れでしたが、学費の問題もあり私は断念しました。

    そうなると、大半が一般企業への就職になり、私もその中の一員になってしまいました。

    いわゆるIT産業でSEというのが多かったと思いますが、実際には営業といった文理関係ない就職先の人も多かったです。

    卒業後の所感・メッセージ

    良かったところは、思いっきり勉強することができたことです。

    一般教養という科目もあるので、数学以外を学ぶ時間ももちろんあって楽しかったです。

    最終的には数学の中にある統計学という分野で卒業研究・論文を書かせて頂きました。

    数学が好きで数学をもっと究めたい方には、理学部数学科が必ずしも当てはまるとは限りません。

    むしろ、情報数理学科と言った「情報」とつく学科の方が良い場合もあります。

    物理学科でも計算はたくさん出てきますが、専門的になるので何とも言えません。

    あとは意外にも文系の経済学部経済学科も数学を使います。

    高校生のみなさんは、実際にオープンキャンパスへ足を運び、学内の空気に触れ、実感して頂き、パンフレットの内容に対し、担当者に些細なことでも質問してみることをお勧めします。

    目標が定まれば、受験勉強もはかどると思います。

    慶應義塾大学 理工学部 数理科学科卒業生の体験談・口コミ

    数理科学科を目指した理由

    数学を基礎からしっかりと学ぶためです。

    高校までの数学は、計算を重要視する傾向がありますが、論理が雑な部分があり腑に落ちない部分がいくつかありました。

    それらをしっかりと学び直すために、大学で数学を先行しようと決めました。

    数理科学科で学んだこと・役に立っていること

    理工学部数理科学科で学んだことは、おそらく他大学と基本的にはあまり違わないと思います。

    微積分、線形代数、集合と位相を大学初年度で学び、学部2年の後半ぐらいから、代数学(群論、環論、体論、Galois理論)、幾何学(位相幾何学、微分幾何学)、解析学(ルベーグ積分、測度論、常微分方程式、偏微分方程式)を学びます。

    また、学部3年から理学と工学に別れていて、純粋数学を極めたい人と応用数学(グラフ理論とかコンピューター関係、統計学、最適化問題)に進みたい人に別れていきます。

    抽象数学は実生活と程遠く思われがちですが、それらを学ぶと、実際現実社会に数学は欠かせないものだということがわかります。

    身の回りの製品や文明機器は全て、数学が基礎になっているということを思い知らされました。

    また、論理を詰めて考えるとか根拠をしっかりと見つけていくという習慣を身につけることによって、私生活で、何かと契約するとき、営業マンにツッコミを入れられるようになりました。

    つまり、簡単に自分を欺く行為に対して防御できるようになりました。

    数理科学科の雰囲気

    理工学部の中では、やはり男子が異常に多く、女子が少なめです。

    それでも比較的女子が多いのは化学科とか応用化学科です。

    数理科学科は、女子は多いというわけではなく、やはり男子の方が圧倒的に多いです。

    数理科学科にきた人は、保険とか金融に興味がありなおかつ数学が強い人とか、もしくは研究志向が強い人とか、学校の先生になろうと思っている人が多いです。

    数理科学科の楽しかったところ

    理工学部の数理科学科では、実験がない分、自分でどんどんと専門書を読んで理解していく必要があります。

    高校までに疑問に思っていた内容、たとえば、与えられた被積分関数の原始関数が初等関数でかけない理由とか、5次以上の代数方程式が代数的に解けない理由、多面体において、頂点の数ー辺の数+面の数=2がなぜ成り立つのかなど、大学でその証明を教わります。

    他にもたくさん疑問に思っていたことが大学で解決されたことが多いです。

    数学は結構奥深いということがわかったこと、さらに、大学でも数学において未解決問題が無数にあるということを知って、興味深かったです。

    数理科学科のつらかった・大変だったところ

    理工学部の数理科学科では、実験がない分、自分でどんどんと専門書を読んで理解していく必要があります。

    抽象度がどんどん上がっていき、物事を定義するときでも本当にそれが定義できるのかとか、高校までではあまり議論されなかったことに対して注目し考えるのは難しかったです。

    さらに、専門用語や定義が複雑だったり、定理を導くだけで何ページも渡る内容を理解するのは非常に困難でした。

    数理科学科の卒業後の就職先・進路

    理工学部の数理科学科の就職先は、保険や金融業、学校の教員(慶応では中学と高校の免許が取れます)が一番多いです。

    しかし、最近、AI(人工知能)や仮想通貨(IT+金融)の分野が発展してきているので、そちらの分野に就職している人も増えています。

    私自身は、サラリーマンとか公務員のような勤め人は、性格的に合わないので、PCで資産運用やクラウドソーシングで地道に稼いでいます。

    卒業後の所感・メッセージ

    理工学部の数理科学科、もしくは、数学系に進みたいと思うのであれば、やはり高校までに数学でつまづかないということと数学を好きであり続けることです。

    理工学部の数理科学科に行ってよかったことは、たとえば、数学系の専門書だけでなくて、物理系や化学系の専門書を読むとき、物理や化学でもかなり高等数学を使いますが、それがすんなりとわかってしまうということと、意外にも文章読解力が身につくということです。

    しかし、数学の理論が即座に実生活に役に立つということはありませんが、物事を論理的に詰めるとか、他人の言っている内容に矛盾が生じた場合それを見抜く力、つまり本質的に物事を見る力を養うことができます。

    高校生が、理学部、工学部、理工学部に進みたいとき、数学と語学はしっかりと勉強しておいてください。

    高校でつまづくと、大学に入った途端に全く理数系の科目についていけなくなります。

    理学部で学ぶことのまとめ

    理学部には化学科以外にも数学科や物理学科、生物学科など、さまざまな学科があります。

    興味関心のある分野がある人は、理学部でより深く探求していくこともひとつの選択肢です。

    研究に没頭する忙しい学生生活になるかもしれませんが、充実した大学時代を過ごせるでしょう。

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