化学メーカーへの転職・中途の未経験採用はある?
化学メーカーへの転職状況は?
大手化学メーカーは中途採用の専用サイトを公開しており、積極的に募集しているといえます。
中途ですので必要な職種のみを募集していますが、年間を通じて中途採用を行っていることが多いので、転職を視野に入れている人は随時サイトをチェックした方がよいでしょう。
また公式サイトで募集していなくても、転職エージェントを介して募集しているケースもあります。
中途の場合、すぐに希望職種を見つけられることもあれば、半年や1年後に求人が出てくるなど全ては企業しだいです。
本当に転職を望むなら、情報のアンテナを広げて根気よく探す必要があるでしょう。
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化学メーカーへの転職の志望動機で多いものは?
新しいものを創り出す、多様な事業展開が魅力、学んできた知識を生かしたいなど、新卒同様の志望動機があるほか、中途ならではの志望動機もあります。
一つはキャリアアップです。
例えば研究職として働いている人が転職を希望する理由に、現在の会社では取り扱っていない、もしくは実績が弱い分野の研究に取り組みたいという理由が挙げられます。
研究者としての実績を積むとともに、スキルアップにもつながるため、そうした理由で転職を希望する人は一定数いると想像できます。
また全職種にいえますが、待遇のよい職場環境を求めて転職する人もいます。
給与面や勤務環境など、同じような仕事をするなら高待遇の方がよいのは当たり前ですので、現状に不満を持っている人は志望動機になり得ます。
ワークライフバランスを大事にしたいという志望動機も考えられ、多少給与が減ってでも自分のライフスタイルに合った転職先を探すパターンもあり、中途の志望動機は多様です。
未経験から化学メーカーで働くには?
未経験での中途採用ということは基本的に異業種からの転職になります。
転職できる可能性はゼロではありませんが、やはり業務経験者が優遇されるのは間違いありません。
特に技術系の職種はその傾向が強いため、実務経験は必須条件といえます。
ただし、総務や人事、IT技術などは業界経験がなくとも応募できる求人もあります。
未経験でも応募できる求人や職種は多くないため情報収集は小まめに行い、仕事内容をしっかり確認した上で、タイミングがよければ迷わず応募した方がよいでしょう。
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化学メーカーへの転職に必要な資格・有利な資格
募集条件を確認すると必須の資格はあまりなく、むしろ実務経験の方が重要視されているのが分かります。
あえて資格保有が有利になるとすればプラント関連職種で、以下のような資格が歓迎条件に記載されています。
・危険物乙4
・危険物甲種
・高圧ガス乙種、甲種(化学・機械)
・ボイラー技士
・機械保全技能士
・有機溶剤作業主任者
・酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者
・技術士補(化学)
・公害防止管理者1種(大気・水質)
業務をこなす上で法律的にも必要なものも多く、中途採用の場合は前職で取得している可能性が高いのではないでしょうか。
資格ではありませんが、英語力は有利に動きそうです。
職種によりますが、「英語での日常会話やメールに差し支えないレベル」や「TOEIC何点以上」などが歓迎条件に上がっている求人もあります。
化学メーカーへの転職に役立つ職務経験は?
化学メーカーは職種が多いため、役立つ職務経験も職種によりさまざまです。
あくまでも一例ですが、下記に職種ごとに求められる実務経験を紹介します。
■素材開発
化学系企業で素材の技術開発経験または生産技術の経験が5年以上
■タンクヤード管理
化学系の製造またはプラントエンジニアリング分野での就業経験2年以上
■化学プラントの電気保全
化学系の製造分野またはプラントエンジニアリング分野での就業経験2年以上に加え、電気または計装保全業務経験3年以上
■経理業務
金融商品取引法監査実務経験
■業務システム
ネットワーク、クラウド、ストレージなどの業務システムの運用に関わる業務を5年以上経験
紹介したのはごく一部ですが、実に多様なのが分かります。
中途採用は即戦力としての活躍が期待されているため、全職種で実務経験は必須といっても過言ではありません。
化学メーカーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?
原則として、年齢による募集制限は法律で禁止されているので何歳でも転職は可能です。
ただし例外事由として年齢制限が認められるケースがあります。
募集要項でよく見かける「長期勤続によるキャリア形成を図るため年齢制限を設けています」というような文言がその事由にあたり、一般的には30~40代が転職しやすい年齢といわれています。
その上で大手化学メーカーの中途採用要件を確認してみると、年齢制限はあまりなく誰でも応募できるといえますが、大手以外の求人を確認すると年齢制限を設けている会社もあります。
いずれにせよ会社の採用方針があるので、求人票で年齢制限の有無を確認することが必要です。