女性の化学メーカー社員
女性の活躍は難しい仕事?
化学業界というと、さまざまな業界のなかでも男性の割合が大きいというイメージが抱かれることが多いようです。
たしかに化学産業はBtoBのビジネスがメインとなり、どうしても女性にとってはとっつきにくい印象を与えるのかもしれません。
しかし、実際には機械・電気業界と比べると女性は多く活躍しているとされ、とくに技術職として働く女性もたくさんいます。
大学や大学院で化学を学んできた人、あるいは文系でも生活に身近なところでも技術が使われている化学というものに興味を持ち、この世界を志す女性は少なくありません。
女性の採用を増やしている企業も
従来、化学メーカーは工場など危険を伴う職場が含まれることもあり、女性を積極的に採用することがあまりなかったようです。
しかし、近年では社会全体で女性の活躍を推進する動きが一般的になっており、化学メーカーでも例にもれず、意欲的な女性をどんどん採用し、さらには管理職へ育てていきたいという意向が強くなっています。
とくに大手企業では、具体的な数値目標を掲げて女性社員の雇用や管理職になる人を増やそうとしています。
子育てと仕事を両立できる環境づくり
現場の第一線でバリバリと活躍し続けたいと思っても、結婚や出産といった大きなライフイベントに直面することで、仕事を続けられなくなるのではないかと不安になる人もいるでしょう。
あるいは、急に親などの介護をしなくてはならなくなることもあるかもしれません。
そのような状況を想定して、現在は女性を支えるしくみを整える企業が増えています。
たとえば、短時間勤務措置、介護看護休暇、在宅勤務、ベビーシッターや介護サービスの利用補助制度をはじめ、仕事と育児・介護の両立を支援するさまざまな制度があることで、女性社員も安心して仕事を長く続けやすくなっているといえます。
もちろん、制度はあるだけで利用できなくては意味がありませんから、心配な人は育児休業や介護休業の取得実績を確認してみるのもよいでしょう。