【2021年版】生産技術の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「生産技術」とは

おもに製造業において、製品や部品を効率的に量産するための生産体制を築く仕事。

「生産技術」とは職種のひとつであり、おもに製造業において、製品や部品を効率的に量産するための生産体制を築く仕事です。

「生産ライン」と呼ばれる、材料から製品が完成するまでの一連の流れの設計や管理を担当し、製品の品質を保ちつつ、コストを下げ、さらに短期間で量産できるような生産体制を築き上げます。

生産技術の働き次第で企業の事業収益は大きく左右されるため、非常に重要な職種といえます。

メーカーの「生産技術職」や、「技術職」、「技術系総合職」として募集され、理系の仕事であるため「化学系」「機械工学系」「電気工学系」などの大学・学部で学んでいる有利でしょう。

年収は300万円~500万円がボリュームゾーンとされています。

経験を積むことで、生産管理や技術管理といった別のポジションや、責任者や管理者などマネジメントの道に進み、収入をアップさせることができます。

設計に関する知識と、製造コストや調達といった経営的な考え方の両方を求められる立場であり、優秀な生産技術はどのメーカーでも必要とされています。

「生産技術」の仕事紹介

生産技術の仕事内容

メーカーなどで製品を生産するラインの設計や改良を行う

技術職に含まれる職種のひとつ

生産技術とは、研究職や開発職と同じ「技術職」に含まれる職種のうちの一つで、おもに製造業において、製品や部品を効率的に量産するための生産体制を築くことが仕事です。

具体的には、材料から製品が完成するまでの一連の「生産ライン」に関する業務を担当し、新製品のための新規設備を設計したり、既存設備における問題点を洗い出し、装置を改良したりします。

不良品の発生頻度や抑えること、製造コストを下げること、品質を向上させること、より短時間で大量に製造することなど、生産技術が取り組む課題はさまざまです。

このため、製品や設計などに関する知識に加えて、経営的な視点を備えていることも必要です。

設計部門と製造部門をつなぐ役割

生産技術は、簡単にいえば、製造業の「設計部門」と「製造部門」をつなぐ存在です。

メーカーは設計された製品をそのまま工場の生産ラインに乗せられるわけではありません。

時間・コスト・品質などを考慮したうえで、別の準備や検討が必要になり、その部分を担当するのが生産技術です。

生産技術は、設計部門の思いをくみ取ったうえで、製造現場がきちんと動けるように、製造に必要な設備やプロセスを考え、生産ラインを作り上げていくポジションをにないます。

生産設備の検討や技術開発などだけでなく、場合によっては製造に必要な基準書などの書類作成・改定や、現場社員の技術教育にまでたずさわることもあります。

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生産技術になるには

生産技術が含まれる枠の採用試験を受ける

メーカーの技術職採用を受ける

生産技術になるには、メーカーや製造業系の会社の就職試験を受ける必要があります。

自動車メーカー、電機メーカー、化学メーカー、化粧品メーカー、医療機器メーカー、住宅メーカーなどありとあらゆるメーカーで生産技術が求められています。

新卒採用においては、「生産技術職」としてピンポイントに募集されることもあれば、「技術職」や「技術系総合職」といった職種を限定しない大きな枠で募集がかかることもあります。

このため、就職先によってはすぐに希望する業務を行えない可能性もありますが、製造全体を統括する生産技術として働くために、他の職種で積んだ経験やスキルは無駄にはならないでしょう。

工場に勤務し徐々に仕事を覚えていく

生産技術職は、工場が主な勤務場所です。

まず工場内の教育施設などで事前の技術研修を受け、その後は現場に配属されることになります。

生産技術は新人が一人ですぐにこなせるような仕事ではないため、先輩や上司の下につき、OJT(職場内訓練)を受けながら1歩ずつ仕事を覚えていきます。

最初は小さな生産ラインなどを担当させられ、徐々に大きな仕事をまかせられていきます。

若手のうちは海外の工場や拠点に転勤となることも少なくありません。

経験や年齢を重ねると、担当者からチームリーダーに昇進し、現場をまとめるポジションにシフトしていくのが一般的で、工場長として生産工場全体を取りまとめる立場を目指すこともできます。

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生産技術の学校・学費

理系の学部卒・院卒者であると就職に有利

生産技術は、専門的な知識やスキルが複数要求される職種であるため、新卒においては大学や大学院の理系学部出身者が採用の中心です。

学科や専攻については、科学系や機械工学系、電気工学系など、それぞれの志望する企業に関連性の高い分野を学んでいると有利になる傾向にあります。

採用条件として、「学校で理工系の知識を学んできた人のみ」、「理系の〇〇学部出身者のみ」などの制限をもうけている企業もあります。

ただし、研究職などの他の技術系職種と比較すると、出身学部の限定はそこまで厳格ではなく、企業によっては文系学部の出身者でも採用の対象としているケースがあります。

また生産技術職は人手不足の傾向にあることから「学歴不問」「高卒可」などの条件で採用を行っている会社もあります。

生産技術の資格・試験の難易度

CADスキルを身に付けていると非常に役に立つ

生産技術として働く上で、絶対に必要となる資格・免許は基本的にありません。

体系的な知識よりも、現場での実践経験やノウハウのほうが重要になることが多いため、資格はさほど問われません。

ただし、生産技術は、生産ラインの設計をするために、「CAD」と呼ばれる設計製図ソフトを使用することが一般的です。

CADに関連する資格は複数ありますが、「CAD利用技術者試験」が最も代表的なものとして挙げられます。

試験は難易度の異なるいくつかの区分がありますが、入門的位置づけの「2次元CAD利用技術者試験基礎」の合格率は60%~70%となっており、そこまで難しくはありません。

新卒採用において資格保有が条件となることはほとんどありませんが、学生のうちから勉強しておけばアピール材料となるでしょう。

生産技術の給料・年収

一般的なサラリーマンとほぼ同じ水準

飛びぬけて高い収入を得られることは少ない

生産技術の平均年収は300万円~500万円がボリュームゾーンとされており、他の職種の会社員と比べて、飛びぬけて高い収入が得られる職種とはいえないようです。

大手に勤め、ある程度の勤続年数と経験を積んだ人は、年収500万円以上を得ていることも珍しくありません。

ただし、企業の規模によって差があるほか、残業量や休日出勤する頻度によっても、手当を含めた収入の合計はかなり違ってくるでしょう。

生産技術の給料は他職種と比べてやや高めとなることも多いようですが、その内訳を見てみると、「残業手当」や「休日出勤手当」が多くついている場合があります。

生産技術の仕事では、どうしても休日出勤が増えがちで、トラブル対応や、設計部門や製造部門の両方に関わっていくという役割、日常的な業務量の多さなどから、残業も多くなりやすい職種とされています。

そのため、休日出勤や残業の量、またそれらが発生した際に手当がしっかりと付くかどうかによっても収入は変わってくるでしょう。

出世しやすいといわれることも

生産技術という職種は、あらゆる製造業において不可欠な存在であり、技術系の仕事のなかでは、「出世しやすい職種」と認識されている会社もあるようです。

すべての生産技術職の人が順調に出世できるとは限りませんが、上のポジションへのキャリアアップが期待できる会社もたくさんあり、それに伴って給料が徐々に上がっていくところも多いようです。

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生産技術の現状と将来性・今後の見通し

メーカーにとって生産技術は必要不可欠な仕事

「ものづくり大国」と呼ばれる日本は、新しいものを生み出す企画開発力だけでなく、その生産技術力も世界的に高く評価されています。

生産技術職は、「いかに効率よくよいものをつくるか」という製造業の根幹といえる課題に取り組み続ける職種であり、今後も各企業における重要性が薄れることはありません。

経験を積むことで、生産管理や技術管理といった別のポジションに就いたり、マネジメントの道に進んだりすることができる点も生産技術の大きな魅力です。

長い目でみると、将来はAIによって生産技術の仕事の一部を奪われる可能性も捨てきれませんが、すべてをAIが担当するというのは現実的に難しく、今後は人間だからこその強みを伸ばしていくことが大切です。

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生産技術の就職先・活躍の場

海外に工場がある企業も多く、活躍の場は国内にとどまらない

生産技術は製造業全般に広く必要となる職種であり、化学メーカー、化粧品メーカー、自動車メーカー、医療機器メーカー、住宅メーカーなど、数多くの就職先が選択肢として考えられます。

ただし技術系総合職の場合、研究開発、製造、生産技術、品質といった技術系のさまざまな部門への配属の可能性があり、必ずしも生産技術に配属されるとは限らないことを理解しておきましょう。

近年は、人口減少によってほとんどの業界で国内市場が縮小傾向にあることや、より人件費を抑えて生産コストを下げようとする企業が増加していることから、海外に生産拠点を移すケースが目立っています。

これに伴って、生産技術の活躍の場もグローバルに拡がりつつあり、海外転勤する場合もあるようです。

生産技術の1日

担当する業務によって異なるスケジュール

生産技術の業務は幅広く、担当する業務によって1日のスケジュールは異なります。

工場の製造現場にて生産ラインの稼働テストを1日中行う社員もいれば、設計ルーム内で新規設備の設計業務に明け暮れる社員もいます。

<生産技術の社員の1日>

08:30 出社
09:00 朝礼
09:15 メールチェック
09:30 会議
10:00 生産ラインテスト
12:00 昼休憩
13:00 生産ラインテストの続き
15:00 休憩
15:30 製造現場のチェック
16:00 ミーティング
17:00 データ整理、書類作成
18:30 退社

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生産技術のやりがい、楽しさ

ものづくりのすべての工程に携わることができる

生産技術は、生産ライン全体をマネジメントすることが業務であり、原材料を加工するところから最終的な製品の仕上げまで、あらゆる工程に関わります。

製品の受注、生産、そして出荷まで、工場全体のプロセスを作り上げる立場であり、生産に密接に関われる仕事です。

さまざまな技術系の職種のなかでも、最もものづくりの醍醐味を味わえる点が生産技術の魅力です。

また、業務を通じて製造現場全般に深く精通することで、工場長をはじめとした管理職の素養を身に付けることができることも大きなメリットです。

キャリアパスの可能性が明るいことは、生産技術として働く大きな魅力であり、メーカーの社長に生産技術職出身者が多いのも、こうした業務特性が影響していると思われます。

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生産技術のつらいこと、大変なこと

トラブル対応などのため残業や休日出勤が多い

生産技術の仕事には関係各部署や外部の機械設備業者など、多くの人が関わるため、会議や打ち合わせ、交渉や駆け引きなどをする機会が頻繁にあり、業務時間は長くなりがちです。

製品を作る際にはあらかじめ発売日や発売数が計画されているため、それに合わせて生産技術も納期を定め、生産ラインを作ります。

トラブルなどがあれば、たとえ自分に非がなくとも、周囲が原因となり忙しい状況に追い込まれることもあるのが辛いところです。

また、生産技術が手掛ける生産ラインの新設や改良の際には休日出勤を余儀なくされることが珍しくありません。

規模の大きなプロジェクトになると、ゴールデンウィークやお盆休みなどの長期連休を利用して生産ラインの調整を行うため、世間一般の人々が休んでいる期間に働かなくてはならないこともあります。

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生産技術に向いている人・適性

コミュニケーション能力があり、理系に強い人

物事を広い視野で考えられる人

生産管理は、自社製品の「製造プロセスすべて」にたずさわる職種であり、原材料を調達するところから始まって、完成品を出荷するまで、製造の全工程を把握し、コントロールすることが求められます。

いつ何時も、常に生産ライン全体を中立的な目線で見ていなければならないため、物事の全体を客観的にとらえることのできる人が向いています。

広い視野があれば、不良品が発生するなどのトラブルが起きた際にも、製造プロセスのどの段階でどんな問題が生じているのか、すぐに原因を突き止めることができます。

人に指示を出すのが得意な人

生産管理は、ものづくりにおける重要な職種であるものの、実際に製造作業を手掛けるのではなく、生産工程全体を管理監督することがおもな仕事です。

目まぐるしく移り変わっていく状況を見つめながら、さまざまな部署のスタッフに対して、細かく的確に指示を出していきます。

「司令塔」や「かじ取り役」となることも多いため、ほかの人に指示を出すことが得意なタイプの人が向いています。

これには視野の広さだけでなく「この人の指示になら従ってもいい」と思ってもらえるだけの人望や信頼など、人格的な素養が非常に重要になります。

また、生産管理は、さまざまな種類の膨大な数字を扱う職種であるため、計算能力や数字を暗記する能力、数字だけで実物をイメージする能力などの高い人が向いています。

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生産技術志望動機・目指すきっかけ

ものづくりへの関心が高い人が多い

生産技術を志望するのは、やはりものづくりへの関心が高い人が多いようです。

理系の仕事でもあり、目指す人の多くは理工系学部出身者が占めているため、「学校で学んだ知識を生かしたい」、「技術やテクノロジーで生産を改善したい」など、理系ならではの志望動機も目立ちます。

製造業であれば、大半の企業に生産技術部門が置かれていますが、それぞれの企業に勤める生産技術が手掛ける業務内容や、解決しなければならない課題は少しずつ違っています。

志望動機が的外れなものにならないためにも、就職を希望する企業が具体的にどんなものづくりをしていて、どういう強みがあり、何が課題なのかを、自分なりに調べてまとめておきましょう。

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生産技術の雇用形態・働き方

非正規から生産技術に就く道もある

生産技術の仕事の多くは正社員として採用されています。

ただし、製品の製造現場に精通しているという点が重要になるため、生産ラインで働く製造スタッフなどから生産技術職に就くことも決して不可能ではありません。

製造スタッフは正社員ばかりでなく、契約社員も珍しくありませんし、パートやアルバイトとして働く人も大勢います。

時間はかかるかもしれませんが、自身のがんばり次第で正社員に登用されるチャンスは十分にあり、生産技術に選ばれる可能性もあります。

生産技術として経験を積めば、生産管理や技術管理などのマネジメント職や、現場の責任者である工場長になるなど、キャリアアップしていく道も拓けるでしょう。

生産技術の勤務時間・休日・生活

業務の特性上、どうしても残業時間は長くなりやすい

生産技術の勤務時間は、企業によって多少前後しますが、おおむね8:00~17:00くらいとなっており、多くの場合は完全週休2日制、土日祝日は休みとしています。

工場勤務が中心になるため、勤務時間は一般的な会社員よりも始業・終業ともに1時間ほど早くなるところが多いです。

生産技術職の場合は工場勤務でありながら「フレックスタイム」なども使いやすい職種です。

ただし、工場の稼働が終了し、生産ライン設備が停止している夕方以降や夜間の時間帯にしかできない作業が少なくないため、どうしても他の職種より残業時間は多くなりがちです。

生産ラインに何らかのトラブルが生じた場合は、徹夜で復旧作業に当たらなければならないこともあり、体力的にきついケースもあるかもしれません。

生産技術の求人・就職状況・需要

生産技術職の需要は高まっている

長引く景気低迷の影響によって、製造コストの削減への貢献度が高い生産技術職の重要性はより増しており、どの企業も優秀な人材を求めています。

このため、各メーカーは生産技術の採用についてはかなり積極的で、求人需要は今後も安定的に推移する見通しです。

少子化によって働き手が減少し、製造業界全体で慢性的な人手不足となっている近年の環境においては、多くの人に生産技術職に就けるチャンスがあるといえるでしょう。

また近年ローバル化が進んでいるため、海外の工場に赴任となったり、海外の新規工場の立ち上げに参加したりする機会もあるでしょう。

英語で設計図を書いたり、現地スタッフと外国語でコミュニケーションしたりすることが求められることもあるため、語学力を身に付けている人は有利となります。

生産技術の転職状況・未経験採用

未経験者にもチャンスがある企業も少なくない

生産技術は、他の技術系職種と同じく専門性が必要とされる仕事であるため、転職者の多くは、これまでも同じ生産技術として働いていた人が占めています。

高い専門性が必要とされる仕事であるため、転職者の多くは、生産技術としてのキャリアがあるか、あるいは設計や製造技術などの関連業務経験者です。

ただし、そうした即戦力となれる人材は限られているため、業務未経験者や文系出身者でも採用に前向きな企業は少なくありません。

しかし、未経験から必要な知識やスキルを身に付けるには相応の時間を要するため、できる限り若いうちに転職することが望ましいでしょう。

なお大手メーカーの生産技術に未経験からつきたい場合には、新卒採用もしくは第2新卒採用で入社するルートがポピュラーです。

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生産技術と製造技術の違い

同じように扱われることもあり、明確な違いはない

「生産」とは、生活に必要な物資全般をつくること、「製造」とは、原料に手を加えてつくること(製造は生産の一部に含まれる)を指します。

「製造」は大きくみれば「生産」の一部でもあるため、製造技術の仕事も生産技術の仕事に含まれるともいえます。

一般的には、原料により近い、深く狭い部分を効率化するのが製造技術、工場の生産ラインを広くみて、生産全体の効率化を目指すのが生産技術と扱われることが多いものの、明確に決まっているわけではありません。

会社によって生産技術が行うような仕事を製造技術として募集されていたり、その逆だったりすることもあります。

明確にやりたい仕事が決まっている場合は、生産技術、製造技術という職種名よりも、求人に掲載されている仕事内容のほうに注目しなければならないでしょう。

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