銀行員の働き方の種類

銀行員の雇用形態

銀行員と呼ばれるのは正社員のみ

銀行ではさまざまな人が働いていますが、各銀行の採用試験に受かった正社員だけが銀行員と名乗ることができます。

支店で窓口担当を行う人も、法人営業として融資をする人も、本部で商品企画をする人も銀行で働く人は仕事内容に関わらず正社員ならば銀行員です。

また、銀行に所属していなければ銀行員とは呼べないので、銀行員を辞めて銀行員と同じようなファイナンシャルプランナーなどの仕事をする場合は「元銀行員」となります。

銀行で働く派遣社員やパートは銀行員ではない

銀行では銀行員として働く銀行員の他にも派遣社員やパートとして活躍している人もいます。

正社員の銀行員に混ざって、支店の窓口担当としてお客様の送金手続きを行ったり、ロビーでどのように手続きをすれば良いか分からないお客さまを案内したり、融資事務として営業担当者のサポートをしたりしています。

仕事内容はほとんど銀行員と変わらないので、何も知らないお客さまから見ると銀行員に見えますが、ノルマや残業が基本的にはないというところに大きな違いがあります。

また、派遣社員やパートとして銀行で働いている人が、銀行独自の試験を受けて銀行員(正社員)に挑戦することもできます。

ただし、新卒採用の文化が強い銀行で途中から正社員になるのは非常に難しく、勉強上での試験だけではなく普段の仕事への向き合い方や人柄など優れている人しかなることはできません。

銀行員の職種

銀行員の職種は大きく分けて3つに分かれます。

それぞれの職種の特徴について説明します。

総合職としての働き方

幹部コースを目指しさまざまな仕事を行う

銀行員として幹部コースを目指すことができるのが総合職としての働き方です。

総合職は転居を伴う異動があることが前提となり、男女問わず、支店があるところなら国内外転勤の可能性があります。

仕事内容としては、支店にて融資や金融商品の販売をする法人担当が多いですが、本部で金融商品の企画や推進を行ったり、ディーラーやアナリストのような専門職に就いたりする場合もあります。

また、海外支店がある場合は海外駐在の可能性もありますし、キャリアアップのためにグループ会社や取引先へ出向の可能性もあるので銀行内だけで働くわけではありません。

転居の可能性や業務の幅が広いので、その他の職種に比べて給与水準も高く、都市銀行勤務の場合なら30代前半で年収1000万円を超える人もでてきます。

ノルマが大きい

総合職で働く場合、どんな仕事をする場合でもノルマが課せられ、そのノルマをクリアすることができなければ出世コースに乗れなくなってしまいます。

たとえば法人営業の場合は、融資のノルマだけではなく、投資信託や保険などの金融商品の販売、国内外決済の手数料、従業員の預金の取り込みなど細かい項目でノルマが課せられ、すべてがクリアできないと評価されません。

どの取引先でどのノルマをクリアするかということと、お客さまのニーズを考えながら毎日の営業活動をすることになりますが、個人のノルマ・支店のノルマ達成がボーナスや人事評価に繋がるのでノルマに対する姿勢は非常に厳しいです。

ノルマ達成できそうにない場合は、上司や先輩からどのように達成するつもりなのかということを毎日のように聞かれて肩身が狭い思いをすることもあります。

成績だけではなく事務の正確さも大切

総合職の場合、営業での数字や調査の質などが大切だと思われがちですが、銀行員は事務の正確さもとても大切な要素です。

特にお客さまから預かった書類を失くす、お客さまの要望と違うオペレーションをしてしまう、お客さまから預かった書類に勝手に記入する、期日が守れないなどは銀行員としてはあってはならないことなので、厳しい処分を受けることになります。

実際にいくら営業ができても事務ミスがあればその期の評価から減点されることもありますし、最悪のケースは降格もありえます。

それだけではなく、事務事故が起きると役席者の管理不足として支店や部店単位でも減点されて周りにも迷惑をかけることになるので、ダブルチェックを欠かさず慎重に仕事をしなくてはいけません。

特定総合職(エリア総合職)としての働き方

バリバリ働きたいけれど引っ越しはしたくない人におすすめ

特定総合職(エリア総合職)の仕事は、総合職と同じく責任やノルマが課せられる仕事をしますが、最初に決めたエリアをまたいでの転勤はないのが特徴です。

エリアが集中している地方銀行にはあまりありませんが、全国に支店を持つ都市銀行にある職種です。

結婚して子供ができてからもバリバリ働きたいと思う女性に人気の職種で、ファイナンシャルプランナーとして個人営業をしたり、外国為替のプロフェッシャルとして働いたりします。

総合職に比べると転居を伴う引っ越しはないという点と、仕事内容も変わりにくいということから給与水準も低くなりますが、一定のノルマは課せられます。

出世をしたければ時短勤務は難しい

銀行としては育休や時短勤務の制度もありますが、その期間はどうしても同僚から遅れをとることになってしまいます。

子供が生まれたら家庭が優先と割り切れる場合は良いですが、変わらず出世がしたいと思うのであれば育休から早めに戻り、時短制度は使わずに復帰前と変わらない業務量をこなす必要があります。

そのためには夫や家族の協力やベビーシッターや家事代行などを上手く使う必要があります。

一般職としての働き方

基本的には一つの仕事を極めていく

一般職の仕事は、支店の窓口業務や融資事務、本部で働く総合職の業務サポート、秘書など多岐に渡りますが、基本的には最初に配属された先で任された仕事をコツコツ極めて行きます。

窓口に来店されたお客さまにクレジットカードや定期預金のおすすめをしたり、事務のミスがないように集中して仕事をしたりする必要はありますが、総合職のようなノルマは基本的にはありません。

転居を伴う転勤もなく、仕事内容も変わらないということもあって、結婚や育児をしながらでも働きやすい環境が整っており、育休後も時短制度を使いながら働く人も多いです。

ただし、銀行によっては公募などでキャリアアップを目指したい場合は、試験を受けることによって他の仕事に挑戦できることもあります。

頑張っても総合職のような出世は難しい

一般職の場合は、どんなに仕事を頑張って実績を積み上げたとしても、支店長以上の役職を目指すことは難しいです。

また、給与水準も総合職に比べると低く設定されているので、仕事を頑張っているのに評価されないと感じてしまうこともあるかもしれません。

そのため、銀行で出世をしたいと思うのであれば、一般職ではなく総合職を選んだ方が良いでしょう。