銀行員になるには? 就職に有利な大学・学部や資格は?【面接対策にもなる情報まとめ】

学生から銀行員になるには、各銀行の新卒採用試験を受け、採用されることが最初のステップとなります。

銀行では、総合職・一般職を問わず大卒以上の学歴が応募条件となるケースが多く、メガバンクでは難関大学出身者が多く活躍しています。

この記事では銀行員になりたい人向けに、以下について解説します。

✅ この記事でわかること

  • 銀行員になるために有利な大学や学部、資格はある?
  • 中途採用で未経験から銀行員になるには?
  • 銀行員に向いている人は?
  • 銀行員の将来性は?

銀行員の面接試験で役立つ情報もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

銀行員になるには?資格や学歴、難易度は?

銀行員になるうえで、特別な資格は必要ありません。

ただし、多くの銀行では応募資格として「大卒以上」の学歴を求めています。

この章では、銀行員になる方法について、詳しく解説していきます。

大学から銀行の新卒採用試験を受ける

学生から銀行員になるための最短ルートは、各銀行の就職試験に合格し、入社することです。

銀行員の新卒採用試験は、以下のような内容で行われます。

✅ 銀行員の新卒採用試験の例

  • グループディスカッション
  • SPIなどの学力試験
  • 複数回の面接

銀行ごとに求められる人材・人物像は異なります。

どのような人が受かりやすいかなど、あらかじめOB・OG訪問を行い先輩社員にヒアリングをしておくとよいでしょう。

銀行員に求められる学歴は?【日銀や都市銀は有名大学卒の人が多い】

✅ 銀行員に求められる学歴

  • 総合職なら大卒以上の学歴が必要。一般職も大卒の学歴を求められることが多い
  • 日本銀行や大手銀行は国内トップクラスの有名大学卒の人が多い
  • 地方銀行は地元の大学を卒業した人が多い
  • 外資系銀行は留学経験者など海外志向が強い人も多い

銀行の新卒採用では、管理職を目指していく総合職の採用は「大学卒業者」を対象としています。

また、日本の中央銀行である「日本銀行」や大手の「都市銀行」は、国内トップクラスの有名大学を卒業した人が多いです。

一方、各都道府県にある「地方銀行」は、地元の大学を卒業した人やその土地の出身者が多い傾向にあります。

また、グローバル化する経済社会のなかで増えてきた「外資系の銀行」は、留学経験者や語学堪能者など海外志向の強い人が中心となって活躍しています。

自分が将来働きたいと思う銀行に合わせた大学選びが大切ですが、進学先を決める時点では、まだどの銀行がいいか決まっていない人も多いでしょう。

銀行員を目指すのであれば学歴が良いことに越したことはありません。

幅広い選択肢を得るためにもなるべく高レベルの大学を卒業できるのが望ましいです。

銀行員になるために有利な学部はある?【文系理系問わず活躍できる】

銀行員の採用は、文系の経済学部」「商学部」「法学部」の出身者が多い傾向にあります。

ただし、金融業界もグローバル化が進んでいるため、語学力を重視して「国際学部」などの出身者を採用するケースもあります。

また、数字に強くアナリストなどの専門的な仕事の適性を評価されたり、システム分野の強化をしたりするために理系の学生が採用されることも増えています。

いずれにしても銀行で必要になる知識は金融業界特有で、各銀行によってもルールが異なるため、大学までの知識よりも入社してからの勉強のほうが大変です。

大学までにどの分野を学習したかということにプラスして、入社してからも学習意欲をもち、いろいろな分野の勉強をしたいという思いを持つことが重要になります。

銀行員になるには特別な資格は不要

銀行員には、金融・経済・税務・法務・不動産などの知識が必要になり、勉強すべきことは多いです。

しかしながら、銀行員として内定する前に特別に取得すべき資格はありません。

ただし、下記の資格は採用試験では銀行に入社したいというアピール材料になるため、在学中に取得を目指すのもよいでしょう。

銀行員を目指す人が取得しておくと良い資格

最近では、「TOEIC」「TOEFL」など英語系資格で高得点を持ち、海外で働きたい思いをアピールすると、海外要員として採用されやすい場合もあります。

とくに都市銀行では市場の伸びに可能性がある海外進出に力を入れているため、海外で活躍できる人材を欲しています。

また、銀行の内定が出たのち、「証券外務員資格」の取得を入社前あるいは入社後すぐに促される場合があります。

試験内容は参考書などでしっかり勉強すれば受かるレベルですが、金融の専門知識が多いため中途半端な勉強では難しいです。

金融商品を取り扱うために必要になる資格で銀行員には必須となるため、内定後はなるべく早く取得を目指すべき資格です。

銀行員を目指す人におすすめの資格・入行後に取得する資格

新卒で銀行員になるために大切なこと

銀行員になるには、新卒で銀行に入社することが最短ルートです。

しかし、就職先として銀行は昔から人気があるため、難易度は低くはありません。

採用試験において大学の学部や資格よりも重視されることは、人間的な魅力やコミュニケーション能力です。

面接では以下のようなことを質問されます。

✅ 銀行の面接で聞かれることの例

  • 学生時代に頑張ったことは?
  • 自己PRをしてください
  • 志望動機は?なぜほかの銀行ではなく当行を志望するの?

とくに、学生時代に頑張ったことを通して、面接官は応募者のコミュニケーション能力や考え方などを見ています。

奇をてらった返答をする必要はありませんが、ユーモアを交えて話ができるトーク力などがあると、銀行員になってから活躍できそうだと思ってもらいやすくなるでしょう。

資格の取得よりも、学生時代に熱意をもって取り組めることを見つけて、そこから学びを得て成長することが銀行員の面接試験の対策になるといえます。

中途採用で銀行員を目指せる?年齢は何歳まで?

銀行員は中途採用が少なく、辞めていく人を見越して新卒で大量採用を行う銀行が多いため、まったくの未経験から中途採用で入社することは難しい業界といえます。

中途採用の募集があったとしても、「経験者のみ」を求めることがほとんどです。

未経験で銀行員に転職を目指したいのであれば、以下のような方法が考えられます。

✅ 未経験から中途採用で銀行員になるには

  • 窓口担当者・融資事務として派遣社員や契約社員として働き内部試験に合格する
  • 証券会社や保険会社などグループ会社に入社、金融業界での実績を作ってから転職
  • 社会保険労務士税理士などとして働き銀行に入社する

そのほか、ディーラーやアナリスト、システム関連などの専門的な仕事を行う銀行員に関しては、他の金融機関などで経験があれば採用されやすいです。

年齢の制限はありませんが、金融業界に未経験からチャレンジするのであれば、30歳くらいまでが現実的といえます。

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銀行員になった後のキャリアプラン


銀行に就職した後のキャリアをイメージしておくと、面接試験などでも役立ちます。

銀行員のキャリアプランについて紹介します。

総合職と一般職で異なる銀行員のキャリアプラン【出世を望むなら総合職】

銀行員は、入社時に「総合職」と「一般職」に分けて採用されるのが一般的です。

銀行員の総合職と一般職
  • 総合職:幹部職候補。全国転勤や海外転勤もあり。法人営業など
  • エリア総合職:転勤はないが、ノルマなどあり
  • 一般職:転勤なし。窓口業務やサポート業務が中心

総合職は3年程度を目安にさまざまな部署を異動して経験を積み、20代後半~30代には支店長代理という役職に昇進します。

その後、課長、副支店長、支店長と昇進をしていきますが、支店長になれるのは限られた人です。さらに役員クラスになるには厳しい出世競争があります。

総合職はノルマや大きな責任がある一方で、年収は高いです。出世したい人は総合職を選びましょう。

エリア総合職は、転勤がなく責任のある仕事も任されるため、結婚出産後もばりばり働きたいと考える女性に人気の職種です。

一般職は、基本的に転勤がなく、残業やノルマなども比較的少なめです。

若手のうちは資格取得の勉強と仕事の両立が重要

銀行員として入社したら、まず銀行内のルールを覚えるための研修を受けます。

銀行内の職種などにもよりますが、一般職は2週間程度、総合職は1か月ほど集団で研修を受けてから、実際に働く支店などに配属になることが多いです。

配属されてからも先輩のOJTを受けて1年ほどは先輩と一緒に仕事を行うことが多く、一人前と認められたら一人でお客さまの対応を行ったり、営業をしたりします。

自分の担当顧客を持ってからも、銀行内の細かいルールやノルマのこなし方など先輩からのフォローは厚く、完全に一人で仕事が完結できるようになるまでには2~3年かかります。

若手のうちに取得しておくべき資格も多いため、休日も資格試験の勉強など忙しく過ごすことになります。

女性も総合職で働く人が増えている

かつて銀行員の女性の業務といえば、支店の窓口で入出金の手続きを行ったり、口座の作成を行ったりなどの事務関係が大半でした。

また、現在もこれらの業務を担う女性一般職の銀行員は多くいます。

ただ、現在は女性の銀行内での働き方の幅が広がり、「ファイナンシャルプランナー」として個人営業や、法人営業として男性社員に肩を並べて働いている人も増えています。

なかでも都市銀行の女性活躍は進んでおり、新卒総合職の3割程度が女性で、成果を出していくことで管理職を目指したり、海外でバリバリ働いたり、アナリストなどの専門家となったりすることもできます。

育児休暇などの福利厚生も整っているため、長く働き続ける人も多いです。

出産や育児などのライフイベントに直面すると、一時的に仕事を休むこともあるかもしれませんが、本人のやる気や家族の協力があれば女性も十分活躍できます。

銀行員の雇用形態

ここからは、銀行員の雇用形態について紹介します。

銀行員と呼ばれるのは正社員のみ

銀行ではさまざまな人が働いていますが、基本敵に、各銀行の採用試験に受かった「正社員」だけが銀行員と名乗ります。

支店で窓口担当を行う人も、法人営業として融資をする人も、本部で商品企画をする人も、銀行で働く人は仕事内容に関わらず、正社員ならば銀行員です。

また、銀行に所属していなければ銀行員とは呼べないので、銀行員を辞めて銀行員と同じようなファイナンシャルプランナーなどの仕事をする場合は「元銀行員」となります。

銀行で働く派遣社員やパートは銀行員ではない

銀行では、正社員の銀行員のほか、派遣社員やパートとして活躍している人もいます。

非正規雇用の人たちは、正社員の銀行員に混ざって、以下のような業務を担当します。

  • 支店の窓口担当としてお客様の送金手続きを行う
  • ロビーでどのように手続きをすればよいかわからないお客さまを案内する
  • 融資事務として営業担当者のサポートをする など

パートや派遣の人も、何も知らないお客さまから見ると正社員の銀行員と同じように見えるかもしれません。

しかし、働き方としては、非正規雇用の人にはノルマや残業が基本的にはない点が正社員の銀行員との違いです。

また、派遣社員やパートとして銀行で働いている人が、銀行独自の試験を受けて銀行員(正社員)に挑戦することもできます。

ただし、新卒採用の文化が強い銀行で、キャリアの途中から正社員になるのは非常に難しいのが実情です。

学力や知識を問う試験だけではなく、普段の仕事への向き合い方や人柄などが優れている人しかなることはできません。

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銀行員の職種

銀行員の職種は大きく分けて3つに分かれます。

それぞれの職種の特徴について説明します。

職種1.総合職としての働き方

幹部コースを目指しさまざまな仕事を行う

銀行員として幹部コースを目指すことができるのが、総合職としての働き方です。

総合職は、男女問わず、支店があるところなら国内外転勤の可能性があります。

仕事内容は、支店にて融資や金融商品の販売をする法人担当が中心です。

ただ、これ以外にも本部で金融商品の企画や推進を行ったり、ディーラーやアナリストのような専門職に就いたりする人もいます。

また、海外支店がある場合は海外駐在、またキャリアアップのためにグループ会社や取引先へ出向の可能性もあります。

転居の可能性や業務の幅が広いこともあり、その他の職種に比べて給与水準は高く、都市銀行勤務の場合は30代前半で年収1000万円を超える人も出てきます。

ノルマが大きい

総合職で働く場合、どんな仕事をする場合でもノルマが課せられ、そのノルマをクリアすることができなければ出世コースに乗れなくなってしまいます。

たとえば法人営業の場合は、融資のノルマだけではなく、投資信託や保険などの金融商品の販売、国内外決済の手数料、従業員の預金の取り込みなど細かい項目でノルマが課せられます。

それらすべてがクリアできないと、大きな評価は得られません。

総合職の銀行員は、普段からどの取引先でどのノルマをクリアするかと、お客さまのニーズを考えながら、毎日の営業活動に励みます。

個人のノルマ・支店のノルマ達成がボーナスや人事評価に繋がるため、ノルマに対する姿勢は非常に厳しいです。

成績だけではなく事務の正確さも大切

総合職の場合、営業の成績や調査の質などが大切だと思われがちですが、事務の正確さも評価を左右する大切な要素です。

たとえば、お客さまから預かった書類を失くす、お客さまの要望と違うオペレーションをしてしまう、お客さまから預かった書類に勝手に記入する、期日が守れないなどは、銀行員としてはあってはならないことです。

もしも大きなミスをしてしまった場合、厳しい処分を受けることもあるでしょう。

実際にいくら営業ができても事務ミスがあればその期の評価から減点されることもありますし、最悪のケースは降格もありえます。

それだけではなく、事務事故が起きると役席者の管理不足として支店や部店単位でも減点されて周りにも迷惑をかけることになるため、ダブルチェックを欠かさず、慎重に仕事をしなくてはいけません。

職種2.特定総合職(エリア総合職)としての働き方

バリバリ働きたいけれど引っ越しはしたくない人におすすめ

特定総合職(エリア総合職)の仕事は、総合職と同じく責任やノルマが課せられる仕事をしますが、最初に決めたエリアをまたいでの転勤はないことが特徴です。

この職種は、エリアが集中している地方銀行ではあまり募集されないものの、全国に支店を持つ都市銀行ではよく見られます。

結婚して子どもができてからもバリバリ働きたいと思う女性に人気があり、たとえばファイナンシャルプランナーとして個人営業をしたり、外国為替のプロフェッシャルとして働いたりします。

総合職と比べると、転居をともなう引っ越しがない点と、仕事内容も変わりにくいことから給与水準はやや低めとなりますが、一定のノルマは課せられます。

出世をしたければ時短勤務は難しい

銀行には育休や時短勤務の制度もありますが、それらを利用する場合、どうしても同期から遅れをとることになってしまいます。

子どもが生まれたら家庭が優先と割り切れる場合は問題ないでしょう。

ただ、変わらず出世がしたいと思うのであれば、育休から早めに戻り、時短制度は使わずに復帰前とほぼ変わらない業務を担う必要があります。

職種3.一般職としての働き方

基本的には一つの仕事を極めていく

一般職の仕事は、支店の窓口業務や融資事務、本部で働く総合職の業務サポート、秘書など多岐に渡りますが、基本的には最初に配属された先で任された仕事をコツコツ極めていきます。

窓口に来店されたお客さまにクレジットカードや定期預金のおすすめをしたり、事務のミスがないように集中して仕事をしたりする必要はありますが、総合職のようなノルマは基本的にはありません。

転居を伴う転勤もなく、仕事内容も変わらないということもあって、結婚や育児をしながらでも働きやすい環境が整っており、育休後も時短制度を使いながら働く人も多いです。

ただし、銀行によっては公募などでキャリアアップを目指したい場合は、試験を受けることによって他の仕事に挑戦できることもあります。

頑張っても総合職のような出世は難しい

一般職の場合は、どんなに仕事を頑張って実績を積み上げたとしても、支店長以上の役職を目指すことは難しいです。

また、給与水準も総合職に比べると低く設定されているため、仕事を頑張っているのに評価されないと感じてしまうこともあるかもしれません。

そのため、銀行で出世をしたいと思うのであれば、一般職ではなく総合職を選んだほうがよいでしょう。

銀行員を目指すなら知っておきたい仕事内容と給与・将来性


銀行員に就職したいなら知っておきたい内容をまとめました。

銀行員の仕事は大きく分けると「預金」「貸付」「為替」の3つ

以下の3つは「銀行の三大業務」といわれます。

銀行員の仕事
  1. 預金:お客さんの預金管理
  2. 貸付:資金が必要な人にお金を融資
  3. 為替:振込・手形発行や金融商品、外国為替の取引

預金はその名の通り、お客さんからお金を預かって管理することです。

貸付には、法人への融資のほか、住宅ローンやカードローンといった一般消費者向けもあります。

為替業務とは、お金のやり取りを仲介する業務全般を指します。預金、貸付と比べてイメージしにくいですが、以下のものが為替業務といわれます。

✅ 為替業務の例

  • 振込(口座振替など)
  • 小切手、手形の受け取り
  • 金融商品の販売(投資信託、生命保険)
  • 株式、債券などの売買

銀行員の平均年収はどれくらい?

銀行員の年収は役職や銀行によっても異なりますが、平均年収は610万円程度とされており、日本人の平均年収458万円(※令和4年分民間給与実態調査)よりも高めの数字です。

メガバンクの総合職として働く場合、30代後半で年収1,000万円を超えることもあります。

✅ 銀行員の平均年収

  • 大手メガバンク:758万円
  • 地方銀行:624万円
  • 第二地銀:554万円ll

✅ 銀行別平均給与ランキング

  1. 三井住友銀行:811万円
  2. スルガ銀行:801万円
  3. 東京スター銀行:796万円

→出典:東京商工リサーチ

銀行は福利厚生も手厚く、待遇の良さから学生の就職先としての人気は根強いです。

銀行員の給料や年収については、以下の記事でさらに詳しくまとめています。
銀行員の給料・年収

銀行員の将来性は?厳しいって本当?

銀行員の将来性は、次の理由から厳しい面があるといわれています。

銀行員の将来性
  • AIやFinTechによって仕事が減少
  • ネットバンクの台頭で競争が激化
  • 日本国内の少子高齢化で需要減少

銀行の窓口業務などは、AIが人間に代わってできる仕事のひとつといわれています。

また、最近はインターネットからの口座開設や各種手続きが可能になったことで銀行窓口に行かない人も増えており、銀行の支店を削減する動きも進んでいます。

さらに、窓口を置かずにコストを削減できるネット銀行が高い利率を設定するなど、銀行間の競争も激しくなっているのが実情です。

こうした状況の中で、将来、銀行員として活躍していく人材には次のような点が求められます。

  • 仮想通貨やブロックチェーンなどシステム系の専門知識がある
  • 海外で活躍できるバイタリティ、語学力がある
  • お客さんとの交渉に強いコミュニケーション能力がある
  • データを見て適切に判断できる数字感覚がある

これからは、今後伸びる分野の専門知識がある人や、AIでは補えないコミュニケーション能力や判断力のある人がますます求められていくでしょう。

銀行員に向いている人の特徴3つ

銀行員_画像

銀行員に向いている人の特徴は次の3つです。

銀行員に向いている人の特徴
  • 几帳面な性格でまじめ
  • 勉強を続けることが苦ではない
  • 打たれ強く向上心がある

順に見ていきましょう。

几帳面な性格でまじめ

銀行員は一般職・総合職に関わらず、お客さまの大切なお金を扱う仕事をする以上、正確な仕事ぶりが求められます。

万が一、間違ったり失敗した場合は、原因究明と再発防止のために反省文を書いたり、なぜ間違ったのかを発表しなくてはいけなかったりと、非常に厳しいです。

営業成績がトップでも事務でミスがあった場合、成績の減点や出世・昇給ができないということも多々あります。

銀行員になる人は失敗をしないように日ごろから慎重に仕事を取り組むことができ、自分に過信をせずどんなに忙しくてもダブルチェックができる几帳面な人に向いています。

勉強を続けることが苦ではない

銀行員は入社してから業務に必要な資格の取得も多いですし、国際的な金融のルールや国内の金融のルール、銀行内の手続きなど常にアップデートしなければならず、勉強漬けの毎日になります。

とくに入社して1~2年目は通常の業務に加えて資格取得や「財務」「法務」「外為」などの科目を勉強して銀行員としての基礎を身に付ける必要があり、プライベートはほとんどないことは覚悟しなくてはいけません。

勉強することが苦ではなく、自分のキャリアのために積極的に取り組める人に向いているといえます。

打たれ強く向上心がある

銀行員の中でも、営業はノルマが大きく、支店で目標達成のためにどのように数字を作るかを常に考えなければいけません。

支店のノルマ達成が支店の成績や個人のボーナスにも影響するため、ノルマ達成が難しそうな行員は、上司や先輩社員からどうやったらノルマ達成できるのかなどの厳しい指導を受けることもあります。

そんな状況下で「自分はできない」と投げやりにならず、どうしたらノルマ達成できるのかと前向きに考え、自ら行動できる人でないと銀行員として出世するのは難しいのが現実です。

銀行員にとって、打たれ強さと向上心があることは非常に大切です。

銀行員に向いている人・適性・必要なスキル

銀行員になるには|まとめ

銀行員になるには
  • 大学を卒業して新卒採用で銀行に入社するのが一般的
  • 特別な資格は必要ないが総合職は大学卒が条件
  • 金融業界以外からの転職は難しい

銀行員になるには、大学に進学してから、新卒の採用試験を受けて銀行に入社するのが最も近道です。

メガバンクは難易度の高い有名大学出身者も多いため、どうしても銀行員になりたいのなら、なるべく難関大学に進学するとよいでしょう。

中途採用の場合は金融関連の実務経験者であることが条件となるため、金融業界での実績をつくってから転職するのが望ましいです。