鳶職人の現状と将来性

成長する改修工事市場

建築不況といわれる昨今の経済状況により、建設業界の市場規模自体は縮小しています。

しかし、2000年頃のマンションの建設ラッシュ時の物件が、12年ごとといわれる改修時期を迎えるため、改修工事の増大がしばらく続くと見られています。

それに伴い、足場の設置工事の需要が高まり、鳶職人が必要されています。

改修工事は、真夏を避けて行われるため、足場の組み立ては2月・9月、足場の解体は6月・12月に集中して工事が行われます。

そのため、建設不況でありつつも、時期によっては鳶職人は人材不足といわれており、一部では既に、鳶職人を奪い合うような状況となっています。

なくならない新築建築工事市場

縮小しているといわれている新築建築工事市場ですが、消費税増税を前に、回復の兆しを見せています。

消費税増税時には、駆け込み需要により、建築工事が増大し、鳶職人による、足場の設置工事や鉄骨の組み立て工事の需要は高まると見られています。

また、縮小傾向が見られるとはいえ、新築建築工事がなくなることはありません。

機械に頼ることのできない鳶工事は、建築工事において欠かせない行程であり、鳶職人は今後も必要とされる職業です。

不足する中堅層の鳶職人

鳶職人の現状は、熟練職人の高齢化が進んでいます。建築不況により中堅層の人材が育たなかったため、人材不足の問題が深刻化しています。

若年層の育成が急務とされていますが、若者の3K職場への嫌悪感から人材不足に一層の拍車がかかることが懸念されています。