空間デザイナーの現状と将来性

生活水準や感性の向上に伴い、空間デザイナーのニーズも右肩上がり

SNSなどの情報拡散の規模やスピードに伴い、人々の感性や美的センスは年々確実に洗練され、向上していっています。

当然、ウィンドウディスプレイやアパレルや飲食店の店内空間にも、よりハイセンスで個性的かつ新しいイメージが求められています。

これまで装飾やディスプレイの見せ方にあまりこだわらなかったお店なども、その重要さに気づき始め、プロのデザイナーに依頼をかけたり、社内にデザイン部を設けるところも増えてきています。

今後も空間デザイナーのニーズは増えることこそあれ、減ることはないといえるでしょう。

個性はやり尽くした?スタンダードへの原点回帰も

パッと目を引くため、他ディスプレイとの差をつけるため、個性的で新しいディスプレイが次から次へと登場してきました。

欧米やヨーロッパのセンスあふれるディスプレイや、店内空間を参考に作られるケースも多く、ひとつブームになるディスプレイが登場すると、他も後に続きます。

そして、見飽きるころにまた新しいディスプレイが出てくるのです。

そんなふうに流行を追うスタイルが続いている現状ですが、最近では消費者も少々疲れ気味になってきた傾向があります。

流行を追う反面、スタンダードな物への回帰、日本文化の古き良きも見直されつつあります。

一軒家の古民家を借りてカフェにアレンジしたり、要所要所で欧米風やヨーロッパテイストを取り入れつつ新しさと洗練さを磨く。

そんな見せ方が魅力なようです。

環境破壊や自然保護に関心が高まる昨今では重要な変化のひとつと言えるでしょう。

限りある自然や資材との共存が今後の重要課題

上記でも『古き良きを温める』と述べましたが、今後の日本において、環境保護や自然保護は重要なテーマであり、課題のひとつです。

木材や資材を多く使うディスプレイや空間デザインにおいて、地球上で進む環境破壊は無視できることではありません。

クライアントやエンドユーザーの考え方も進化するなかで、作品の良しあしを判断する目線も厳しくなってきています。

どんなに斬新でデザイン性に優れていても、資源の無駄遣いや雑な扱いが指摘されてしまったり、取り上げられてしまうと、デザイナー人生の命取りにもなりかねません。

インターネット上のSNSの発達で情報の拡散スピードも格段に速くなっています。

あらゆるところへの注意喚起を怠らないことが、空間デザイナーとして長く活躍していく上では重要な要素のひとつだといえるでしょう。