ケアマネジャーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

ケアマネジャーを目指して就職活動を行うときに気になるのは、就職試験でどのようにふるまうべきかということでしょう。

本記事では、ケアマネジャーの志望動機の考え方や面接の注意点、自己PRのポイントなどを紹介します。

ケアマネジャーを目指すきっかけで多いものは?

ケアマネジャーを目指すきっかけで多いものは、以下のような理由です。

ケアマネジャーを目指すきっかけ
  • 介護福祉士」などとして介護の現場で経験を積んできたが、そろそろキャリアアップしたい
  • 介護についてより専門的な視点から考えたい

介護業界の面接では、これまでに学んできたことや実務経験についても問われますが、それ以上に「どれだけ意欲があるか」を重視する傾向が強いです。

自分の思いをしっかりと語れるようにしておきましょう。

ケアマネジャーの志望動機の考え方

初めてケアマネジャーの試験(介護支援専門員実務研修受講試験)に合格した人と、すでにケアマネジャーとして勤務した経験があって、転職や再就職を目指す人の志望動機は異なるものです。

初めてケアマネジャーの資格を取って就職活動をする人たちは、これから自分がどのような仕事をしていきたいのか、どのようなケアマネジャーを目指したいのかを考えましょう。

すでに経験のあるケアマネジャーであれば、過去の実績、どのような業務経験を積んだのかを具体的に示し、転職を決意した理由をまとめていくことが重要です。

ケアマネジャーの志望動機の例文

キャリアアップを目指して転職する場合

「これまで、私は介護福祉士として高齢者施設で働いてきました。

利用者さんと接するなかで、介護保険制度のことや介護サービスについての知識や理解をさらに深めたいと思うようになり、ケアマネジャーの資格を取得しました。

持ちまえの責任感や人への思いやり、根気強さ、介護の知識・経験を生かして、信頼されるケアマネジャーになりたいです」

介護経験を生かして転職する場合

「私は長年、訪問介護ヘルパーとして勤務してきました。

そこで出会ったケアマネジャーの方の仕事ぶりに憧れたのが、転職を考えたきっかけです。

ケアマネジャーは、利用者の要望だけでなく、私達ヘルパーや実際に介護をするご家族、そして家庭環境などさまざまな視点からケアプランを考え、多くの人たちを笑顔にしていると感じました。

私もケアマネジャーとして、一人でも多くの人の役に立てるように努力してまいりたいと考えております」

看護師の経験を生かして転職する場合

「私はこれまで、看護師として病院で5年間勤務しました。

患者さんは高齢の方が多く、介護サービスにつなげることも多々あり、ケアマネジャーの仕事に興味を持ちました。

そして、病院という枠を超えて高齢者の生活に寄り添い、自ら高齢者の介護に関わるケアプランを考えたいと思うようになりました。

これまで患者さんに寄り添ってきた経験を生かしながら、利用者一人ひとりの気持ちを考えてケアプランを立てられるケアマネジャーを目指します」

ケアマネジャーの面接で聞かれること・注意点

面接までの流れ

介護業界の就職活動をする際、公的機関では職業安定所(ハローワーク)や福祉人材センターなどがあります。

職業安定所から紹介を受ける場合は、面接日時に求職者が直接施設に出向き、採用担当者に紹介書を出して、すぐに面接と履歴書の提出となります。

たいていは、人事担当者が履歴書を見ながら面接をします。

福祉人材センターの場合は、面接の前に、会社の雰囲気や様子を見るための見学を組んでもらえることもあります。

もし求職者側がその会社で働きたいと思ったら、次に履歴書を持って面接に赴きます。

面接は第一印象が重要

一般的に、面接では「第一印象を大切に」といわれますが、第一印象は、ケアマネジャーの仕事でも非常に重要なポイントです。

ケアマネジャーの仕事では、利用者やその家族など初対面の相手と対話する機会が多くあるからです。

ケアマネジャーはその事業所の「顔」ともいえるため、面接担当者は、面接の場を通して「信頼できる人かどうか」「仕事をしっかりと任せられる人柄かどうか」を判断しているのです。

第一印象が悪いと、それだけで大きな減点になってしまう可能性もあるため、注意しましょう。

面接時に注意すること

転職者の面接の際には、どうして前職を辞めたのかを聞かれることがあります。

介護業界は離職率がやや高いこともあって、その人が長く働き続ける意欲があるかどうかを確認したいと考える面接官は多いです。

たとえネガティブな理由の転職だったとしても、前向きな回答ができるようにしておきましょう。

ケアマネジャーの自己PRのポイント

ケアマネジャーの資格を取るためには5年以上の実務経験が必要であるため、すでにさまざまな実績をつくり、基礎資格を所有している人が大半です。

今まで自分がしてきた仕事や経験を、ケアマネジャーとしてどのように生かしたいかを考えるとよいでしょう。

また、介護業界以外からの転職の場合には、自分の専門分野をどのように介護の場に取り入れていきたいかをプラスできるとより好印象です。

ケアマネジャーの採用試験のポイントのまとめ

ケアマネジャーを目指すきっかけとしては、「介護職としての仕事からそろそろキャリアアップしたい」「介護についてより専門的な視点から考えたい」などが挙げられます。

採用試験では、仕事への本気度の高さや、ケアマネジャーとしてどのように働きたいか、これまでの経験をどう生かしていけるかをアピールする必要があります。

第一印象も大切です。身だしなみや挨拶、面接での受け答えに気を配ることはもちろん、しっかりと働き続ける覚悟と熱意があることを示しましょう。