【2022年版】ケアマネジャー試験(介護支援専門員試験)の難易度・合格率
無事に受験し、合格したあとにも実務研修が待っています。
本記事では、ケアマネジャー試験の難易度と合格率、合格後の実務研修などについて説明します。
目次
ケアマネジャー(介護支援専門員)資格とは
ケアマネジャー(介護支援専門員)として働くためには、「介護支援専門員実務研修受講試験(以下、介護支援専門員試験)」に合格したのちに、実務研修を修了することが必要です。
その後、各都道府県の介護支援専門員名簿に登録を行い、介護支援専門員証の交付を受けることによって資格を得ることができます。
ケアマネジャーの資格試験は、受験資格や合格後のハードルが比較的高いのです。
試験に合格した後に長時間の研修(介護支援専門員実務研修)を全課程修了し、ようやくケアマネジャーとして都道府県に登録できる仕組みになっています。
登録までの道のりは、各種資格のなかでも長いといえるでしょう。
介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格
受験資格としては、医療・保健・福祉等の各種国家資格(基礎資格)を有し、かつ実務経験が5年から10年ある人が対象です。
基礎資格には以下のようなものがあります。
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 看護師
- 准看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 栄養士(管理栄養士を含む)
- 保健師
- 精神保健福祉士
- あん摩マッサージ指圧師
- はり師
- きゅう師
- 歯科衛生士
- 薬剤師
- 柔道整復師
- 言語聴覚士
- 医師
- 歯科医師
- 助産師
- 視能訓練士
- 義肢装具士
また、これらに該当する基礎資格を持っていない人でも、老人福祉施設や在宅介護業務に従事する人、施設長などとして5年から10年の実務経験があれば受験することが可能です。
介護支援専門員実務研修受講試験の難易度・勉強時間
ケアマネジャーの試験は特別に難関というわけではなく、国家試験や公的試験のなかでは標準的なレベルの試験です。
仕事をしながらでもうまく時間を使って勉強をすれば、そこまで苦労することなく取得できます。
しかし近年試験の難易度は上がり合格率も低くなっているため、油断せずに勉強しましょう。
介護支援専門員実務研修受講試験の合格率
介護保険創設当時、平成10年・11年度の介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は40%台と受験者の多くが合格していました。
これにはケアマネジャーの歴史が浅く、養成を急ピッチで進める必要があったために難易度を低くしていたと考えられています。
介護保険制度がスタートして20年以上が経ち、幾度もの改正が加えられつつも徐々に制度が定着しつつある近年では合格率は低下し、おおむね15%から20%程度で推移しています。
介護支援専門員(ケアマネジャー)試験受験者数の推移
ケアマネジャー試験の令和3年度の受験者数は54,290人となっています。平成30年に大幅に受験者数が減少しているのは、受験資格の変更が原因です。
介護支援専門員(ケアマネジャー)試験合格率
ケアマネジャー試験の合格率は前年度17.7%でしたが、令和3年度の合格率は前年よりやや上昇し23.3%となりました。
令和3年度 介護支援専門員(ケアマネジャー)試験職種別合格者数
令和3年度のケアマネジャー試験の職種別合格者数は、介護福祉士が圧倒的に多く、7,689人となっています。続いて看護師・准看護師が2,129人、社会福祉士が937人、理学療法士が727人です。
令和3年度 介護支援専門員(ケアマネジャー)試験職種別合格者数(累計)
令和3年度までのケアマネジャー試験職種別合格者数の累計は、介護福祉士が324,129人でトップとなっています。続いて、看護師、准看護師が173,081人、相談援助業務従事者・介護等業務従事者が79,017人となっています。
令和4年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験の概要
試験日 | 令和4年10月9日(日)午前10時開始 |
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申込書受付 | 令和4年6月1日(水)~6月30日(木)※当日消印有効 |
試験地 | 都内の大学等(予定) |
受験資格 | 保健・福祉・医療分野で、原則として5年以上かつ900日以上の実務経験を有する者など |
試験科目 |
介護支援分野介護保険制度の基礎知識 保健医療福祉・サービス分野保健医療サービスの知識等(基礎) |
合格率 | 23.3%(令和3年度) |
合格発表 | 令和4年12月2日(金) |
受験料 | 12,800円 |
詳細情報 | 東京都介護支援専門員実務研修受講試験 |
ケアマネジャー試験(介護支援専門員試験)の難易度・合格率のまとめ
ケアマネジャー(介護支援専門員)として働くためには、「介護支援専門員実務研修受講試験(以下、介護支援専門員試験)」に合格したのちに、実務研修を修了することが必要です。
受験資格としては、医療・保健・福祉等の各種国家資格(基礎資格)を有し、かつ実務経験が5年から10年ある人が対象です。
基礎資格を持っていない人でも、老人福祉施設や在宅介護業務に従事する人、施設長などとして5年から10年の実務経験があれば受験することが可能です。
ケアマネジャーの試験は特別に難関というわけではなく、仕事をしながらでもうまく時間を使って勉強をすれば、そこまで苦労することな取得できます。
近年の合格率はおおむね15%から20%程度で推移しています。