ケアマネジャーの需要・現状と将来性

ケアマネジャーの現状

介護保険制度の見直しによる苦労

ケアマネジャーは、介護職員のキャリアアップルートとして知られ、近年の傾向は看護師の受験者が減り介護福祉士をはじめとした介護業界からの受験が増えています。

しかしそれだけに、さまざまな苦労もあります。

介護保険制度は5年に一度見直しが行われ、そのたびにケアマネジャーは新しい制度に対応できるよう臨機応変な対応が求められます。

ケアマネジャーの仕事に直接関係する制度の変更があるので、毎回制度について勉強し仕事内容を変えるのは楽ではありません。

仕事量と給料が見合っていない

ケアマネジャーが受け持つことができる利用者の数は以前よりも少なくなってはいますが、事務的な仕事量は減っていません。

給料面においては仕事量に対して満足していない人が多く、独立しようにも簡単に開業することは難しいのが現状となっています。

ケアマネジャーの需要

ケアマネジャーの不足

高齢化を迎え、各事業所では人材の確保のために、高待遇を売りに優秀なケアマネジャーの獲得に力をいれており、ケアマネジャーの求人はまさに売り手市場といえます。

しかし、ケアマネジャーの資格をせっかく取得しても、ケアマネジャーとして働かない「潜在ケアマネジャー」が問題となっています。

ケアマネジャーは、資格試験に合格した後に「介護支援専門員実務研修」を修了しなければ、実際の業務に就くことはできず、さらに5年おきの更新研修が必要です。

有資格者の中には、手続きの複雑さや研修の日程が合わないなどの理由から更新手続きをしない人も多く、慢性的なケアマネジャー不足が課題となっています。

ケアマネジャーの合格率の低下

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、平成9年に介護保険制度がスタートするにあたってつくられた比較的新しい資格です。

設立当初はケアマネジャーの人員確保のため、比較的簡単に資格を取得することができていましたが、徐々に合格率は低下し、近年はおおむね15%から20%程度で推移しています。

また2018年度のケアマネジャー試験を受験した人は4万9,312人と、2017年度の4割弱まで落ち込み、合格率は10.1%と過去最低を記録しました。

これは受験資格が今年度から変更され、受験をするためのハードルが高くなってしまったことが原因と考えられていますが、年々増えるケアマネジャーの需要に対し合格者は年々減ってきているのが現状です。

ケアマネジャーの将来性

介護保険制度がスタートして20年以上が経ち、幾度もの改正が加えられつつも徐々に制度が定着しつつあります。

ケアマネジャーについてもさまざまな研修体制が整えられ、国をあげてケアマネジャーの質の向上に力が注がれています。

今後迎える超高齢化社会に向けてケアマネジャーの重要性は高まり、職務域も拡大されて介護を利用する人にとっては身近な存在となっています。

介護ビジネスの発展は目覚ましいものがあり、ケアマネジャーの職業としての将来性は期待できますし、とくに高い専門性をもつケアマネジャーには、主任ケアマネジャーや居宅介護支援事業所の管理者などキャリアアップの道もあります。

今後さらに社会的な認知度が上がり、社会的な地位も高くなることが期待されます。

ケアマネジャーの今後の活躍の場

今後、ケアマネジャーとして求められるのは質の高さや専門性です。

近年は介護福祉士からのキャリアアップとしてケアマネジャーを目指す人が増えていますが、反面看護師からの受験は減りつつあり、医療知識に乏しいケアマネジャーが増えると予想されます。

そんな中、看護士経験があったり医療の知識を持っていたりするなど、専門性の高い経験や知識があることで、仕事の幅が広がり雇用される可能性も高くなるでしょう。