鳶職人のつらいこと・大変なこと・苦労

体力勝負の肉体労働

鳶職人の仕事が肉体労働であることはいうまでもありません。その特性から体力的に厳しい職種であると語られることもしばしば。これは紛れもない真実です。

うだるような暑さの夏の日も凍えるような寒さの冬の日も鳶職人は屋外での作業に励みます。

また、主に高所での作業となるため、脚力も必要。

重いものを運ぶことも多く、腕力も必要不可欠です。慣れるまでは苦労する職人も少なくありませんが、毎日の作業で自然と必要な体力は養われていきます。

また、無事に完成した建物を眺めることで、それまでの苦労も吹き飛ぶほどの喜びを感じることができるため、何年もこの仕事を続けているという現場の声も数多く聞かれます。

つらいのも数年の辛抱であるともいえます。

極度の緊張の中での作業

鳶職人の仕事は常に危険と隣り合わせです。

少しの気のゆるみが重大な事故を引き起こすことにもつながり、自分はもちろん、他の職人にも大きな被害を与えてしまう可能性があるのです。

そのため、すべての鳶職人は作業中、神経を集中させて作業に励みます。そのため、現場は常に緊張感に包まれており、作業中は気を抜く瞬間がありません。

時には強い叱咤激励の表現が飛び交うこともありますが、これも皆が作業に真剣な証拠。鳶職人は日々の作業で肉体だけでなく精神の鍛錬も行っているのです。

見習い期間は忍耐の日々

鳶職人に限らず、職人は皆、一人前になるまでは見習いとして過ごすものです。その期間は雑用も多く、地上での作業がメインになってきます。

また、ときには先輩職人から厳しい指導を受けることもあり、つらいと感じ、離職してしまう人も少なくないようです。

鳶職人の責任の重さは前述の通りであるため、生半可な気持ちの人間を現場に出すことはできません。

そのことを理解させるための大切な期間である見習い時代を乗り越えることが将来的に大きく飛躍するための第一歩であるといえるでしょう。

出張が多く、長く家を空けることも

鳶職人は基本的には事務所近くの建設現場で作業に当たることがほとんどですが、ときには遠方から依頼を受けて出張することもあります。

たとえば、ダムや橋などの大規模な公共事業などに召集される場合などです。

このような時は長い間家に帰ることができないため、現場近くに下宿することになります。

これは本人のみならず、家族にも大きな負担を与える場合があります。家族の協力が必要不可欠であるといえるでしょう。