測量士に向いている人、適性

体力勝負の野外調査

測量士の仕事には、思いのほかさまざまな要素が求められます。

野外で行われる観測調査を効率よく安全に行うためには測量計画が欠かせないのですが、それらを事前に立てることのできる計画力が試されます。

どの測器を使うのか、記録容量はどのくらい必要かを調べるだけではなく使用する解析ソフトに対応したデータ形式は何であるのかを把握しておく必要もあります。

それによって必要となる人員の調整や機材の予約、運搬用の車の手配も欠かせません。

現場に出向いた当日は、車の通れないような悪路を、機材を担いで歩くこともあります。真夏の酷暑や真冬の極寒の中でも測量は行われるため、体力と忍耐力が要求されます。

野外での作業は思わぬところで事故を招くため、一緒に作業する人同士でうまくコミュニケーションをとれることも大切です。

数学や図形に慣れ親しむこと

測量はそもそも地形の形状を計り、記録することがその仕事の根本です。

測量機器が飛躍的に発達した現代では、手計算で測量データを扱うことはまずありませんが、それでも基本的な概念を理解しておくことは必須です。

とくに角度を扱う三角関数は必ず用いるので、四則計算なみに慣れ親しんでおくことが必要なのです。

また出来上がった図面を見て頭の中で立体化できるような空間処理能力があれば、仕事はスムーズに運ぶでしょう。

仮にそうではなかったとしても、個人の努力と訓練によって十分にカバーできるものなので心配は要りません。

バランス感覚がものを言う

測量士に向いている人とは、一言で言ってしまうとコツコツ努力できる人なのではないでしょうか。

扱うのは広大な面積の土地なのですから、ときには地道にデータのバグを拾うこともあり資料の山とにらめっこになることもあります。

また社内で分担して作業することもあれば、外注業者に依頼することもあります。

円滑に仕事を進めるために良好な人間関係を維持する必要があるのは、測量士といえど例外ではありません。

厳しい野外作業をこなせる体力と地道なデスクワークに耐えられる忍耐力、人間関係を良好にするコミュニケーション力、それらをバランスよく兼ね備えている人が測量士には向いているといえます。