ケアマネジャーの現状と将来性

ケアマネジャー(介護支援専門員)の課題

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、平成9年に介護保険制度がスタートするにあたって設けられた比較的新しい資格です。

設立当初はケアマネジャーの人員確保のため、割と簡単にとれる資格でしたが、徐々に合格率が低下し続け、平成25年度では15%程度と難易度の高い資格となっています。

また、近年の傾向として、看護師の受験者が減り介護福祉士をはじめとした介護業界からの受験が増えています。

そのため、新たにケアマネージャーとなる人材の医療的な知識不足が問題になりつつあります。

もうひとつの課題点として、「潜在ケアマネージャー」の存在があります。

ケアマネージャーは、資格試験に合格した後に「介護支援専門員実務研修」を修了しなければ、実際の業務に就くことはできず、さらに5年おきの更新研修が必要です。

有資格者の中には、手続きの複雑さや研修の日程が合わないなどの理由から更新手続きをしない人も多く、慢性的なケアマネージャー不足が課題となっています。

そのため、各事業所では人材の確保のために、高待遇を売りに優秀なケアマネージャーの獲得に力をいれており、ケアマネージャーの求人はまさに売り手市場の状況です。

ケアマネジャーの現状

ケアマネジャーは、介護職員のキャリアアップルートとして語られることが多い仕事です。それだけに、さまざまな苦労もあります。

介護保険制度は5年に一度見直しが行われ、そのたびにケアマネジャーは新しい制度に対応できるよう敏感に働かなくてはいけません。ケアマネジャーの仕事に直接関係する制度の変更があるので、対応が大変です。

また、ケアマネジャーが受け持つことができる利用者の数は以前よりも少なくなってはいますが、事務的な量は減っていません。

給料面においては、仕事量に対して満足していない人が少なくありません。たくさん稼ぎたいと思う独立型のケアマネジャーがいても、結局は35人の利用者数を超えることができず、収入には縛りがあります。

独立しようにも簡単に開業することは難しいのが現状となっています。

ケアマネージャーの将来性

介護保険制度がスタートし15年以上が経ちました。当初は何のお手本もない状態でスタートした介護保険制度。そこから幾度もの改正が加えられ、徐々に制度が定着しつつあります。

ケアマネージャーについてもさまざまな研修体制が整えられ、国をあげてケアマネージャーの質の向上に力が注がれています。

今後20年に及ぶ超高齢化社会に向けて、ケアマネージャーの重要性は高まるばかり。

ケアマネジャーの職務域は拡大されており、なんといっても、現在ではケアマネジャーの知名度は上がり、地域の身近な存在として重要となっています。

ケアマネージャーの仕事はこれからが正念場です。

介護ビジネスの発展は目覚ましいものがあり、ケアマネージャーの職業としての将来性は期待できます。

とくに高い専門性をもつケアマネージャーには、主任ケアマネージャーや居宅介護支援事業所の管理者などキャリアアップの道も拡がります。

今後さらに社会的な認知度が上がり、社会的な地位も高くなることが期待される職種です。

仕事体験談