ケアマネジャーの需要・現状と将来性

高齢化社会を迎えている日本において、福祉や介護業界の仕事は「ニーズがある」といわれることが多いです。

では、ケアマネジャーについては、実際にどれくらいのニーズがあるのでしょうか。

本記事では、ケアマネジャーの現状や需要、将来性、今後の活躍の場などについて紹介します。

ケアマネジャーの現状

介護保険制度の見直しによるる知識アップデートが不可欠

ケアマネジャーは、現場で介護業務にあたる「介護職員」のキャリアパスのひとつとなっています。

近年のケアマネジャー試験は「看護師」の受験者が減り、「介護福祉士」をはじめとした介護業界からの受験が増えています

専門職としてニーズのある職業ではありますが、ケアマネジャー業務に深く関わってくる「介護保険制度」は5年に1度見直しが行われています。

そのたびに、ケアマネジャーは新しい制度に対応できるよう、知識のアップデートをしなくてはなりません。

いざケアマネジャーになってからも、継続的な勉強が必要です。

仕事量と給料が見合っていないことも

ケアマネジャーが受け持つことができる利用者の数は以前よりも少なくなってはいますが、事務的な仕事量は減っていないのが実情です。

多くのケアマネジャーは多忙な日々を過ごす一方、給料や待遇面においては、仕事のハードさに対して満足していない人もいます。

独立しようにも、簡単に開業することは難しいのが現状となっています。

ケアマネジャーの需要

ケアマネジャーの不足

高齢化社会を迎え、各事業所では人材確保のために、「高待遇」を掲げて優秀なケアマネジャーの獲得に力を入れています。

ケアマネジャーの求人は、現状では売り手市場といえるでしょう。

しかしながら、ケアマネジャーの資格を取得しても、ケアマネジャーとして働かない「潜在ケアマネジャー」が多数存在します。

ケアマネジャーは、資格試験に合格したあとに「介護支援専門員実務研修」を修了しなければ実際の業務に就くことはできず、その後も5年おきの更新研修が必要です。

有資格者のなかには、手続きの複雑さや研修の日程が合わないなどの理由から更新手続きをしない人もいるため、慢性的なケアマネジャー不足が課題となっています。

ケアマネジャーとしてしっかりと働いていきたい人にとっては、まだまだチャンスがあるといえるでしょう。

今後のケアマネジャー試験の受験者数や合格者数に注目

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、平成9年に介護保険制度がスタートするにあたってつくられた比較的新しい資格です。

設立当初はケアマネジャーの人員確保のため、比較的簡単に資格を取得することができていましたが、徐々に合格率は低下し、近年はおおむね15%から20%程度で推移しています。

2018年度の試験からは、受験をするためのハードルが高くなったことによって、受験者数自体も大幅に減っています。

ただし、2019年を底に、2020年、2021年の試験は受験者がまた増加傾向に転じており、2021年試験の合格率は23.3%と、やや上がりました。

基本報酬の引き上げなど、ケアマネジャーの処遇改善の動きも進んでいることから、これから先は、ケアマネジャー試験を受ける人が大きく増えていくかもしれません。

ケアマネジャーの将来性

介護保険制度がスタートして20年以上が経ち、幾度もの改正が加えられつつも徐々に制度は定着しつつあります。

ケアマネジャーについてもさまざまな研修体制が整えられ、国をあげてケアマネジャーの質の向上に力が注がれています。

超高齢化社会のなかでケアマネジャーの重要性は高まり、職務域も拡大され、介護を利用する人にとってはますます欠かせない存在になるでしょう。

介護ビジネスの発展は目覚ましいものがあり、ケアマネジャーの職業としての将来性は期待できます。

とくに高い専門性をもつケアマネジャーには、主任ケアマネジャーや居宅介護支援事業所の管理者などキャリアアップの道もあります。

今後さらに認知度が上がり、社会的な地位も高くなることが期待されます。

ケアマネジャーの今後の活躍の場

今後、ケアマネジャーとして求められるのは、質の高さや専門性です。

近年は介護福祉士からのキャリアアップとしてケアマネジャーを目指す人が増えていますが、反面看護師からの受験は減りつつあり、医療知識に乏しいケアマネジャーが増えると予想されます。

看護師経験や医学知識をもつケアマネジャーは、仕事の幅が広がり雇用される可能性も高くなるでしょう。

ケアマネジャーの需要のまとめ

ケアマネジャーは、介護職員のキャリアアップルートのひとつになっています。

高齢化社会においてニーズのある職業ですが、仕事のハードさに対して、まだまだ待遇面に満足していない人も少なくないのが実情です。

なお、有資格者のなかには、資格の更新手続きをしない人も多く、慢性的なケアマネジャー不足が課題となっています。

2018年からはケアマネジャー試験の受験者数、合格率が低迷していましたが、2020年、2021年以降は増加する傾向も見られます。

これからのケアマネジャーには、さらに高度な専門性が求められていくでしょう。

医学知識のある人なども、ケアマネジャーとして採用されやすくなると考えられます。