化粧品メーカー社員の年収はいくら? 給料についてくわしく解説
こうした商品は女性だけでなく、男性も利用し、私たちの日常生活に欠かせないアイテムとなっています。
日常生活へ密接にかかわっている商品が多いことから、化粧品メーカーの需要は一定の安定性があり、市場が着実に成長している傾向があります。
この記事では、化粧品メーカーの年収や給料について詳しく解説します。
化粧品メーカー社員の平均年収・給料の統計データ
化粧品メーカーの平均年収は、約400万円から600万円ほどが一般的な範囲と考えられています。
この業界は、大手企業が市場の大半を占めており、その他にも中小企業が数多く存在しています。
最近では、他の業界からの参入も増え、企業によっては給与や年収に大きな差が生じています。
全体的に見ると、売上高が高い化粧品メーカーほど平均年収も高い傾向があり、トップ企業では年収が800万円を超えることもあります。
化粧品メーカー社員の平均年収・月収・ボーナス
化粧品メーカーの社員の平均年収はおおよそ400万円から500万円程度が主な範囲であると考えられます。
年齢が上昇すると、給与も通常は着実に上昇する傾向があります。
特に40代以降、役職が増えると大きな収入アップが見られる社員もいるようです。
化粧品メーカー社員の手取りの平均月収・年収・ボーナスは
化粧品メーカーでは、昇給は通常年1回であり、賞与(ボーナス)は年に2回支給されることが基本です。
ただし、一部の大手化粧品メーカーでは業績が好調である場合には、年3回の賞与が支給されることもあります。
例えば、基本給が30万円の場合、年に2回のボーナスが支給されると、年収は約480万円になります。
手取り年収はおおよそ380万円前後と推定されます。
大手化粧品メーカーは平均年収が比較的高く、安定したボーナスの支給があるため、一般の企業に比べて収入が高い社員が多い傾向があります。
化粧品メーカー社員の初任給はどれくらい?
化粧品メーカー社員の初任給は、企業によって異なり、職種や最終学歴によっても変動します。
通常、4年制大学を卒業した場合、総合職としての初任給は月給20万円から23万円程度が相場とされています。
大学院を修了している場合、初任給は通常月給23万円から25万円程度となります。
大学卒業者に比べて2〜3万円ほど高水準になることが一般的です。
たとえば、国内化粧品メーカー大手の資生堂の場合、大卒総合職は年俸制をとっており、地域限定職とは金額がことなります。
年俸制:
博士 5,228,100円(月額:284,450円)
修士 4,649,580円(月額:252,310円)
大卒 4,228,020円(月額:228,890円)
※居住地域により地域手当を支給(全国コース 最大9,000円/月)
※会社業績・個人考課が100%達成の場合
地域限定職:製造系・技術系・事務系
短大/専門 卒業見込みの方 月給:192,230円
高専/大学 卒業見込みの方 月給:215,000円
大学院 卒業見込みの方 月給:227,780円
たとえばコーセーでは、2022年4月の初任給支給実績(総合職)は下記の通りです。
大学部卒 月給207,750円
※営業職には別途外勤手当支給
※既卒者の場合、最終学歴により上記と同額を支給
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化粧品メーカー社員の給料・年収の特徴
化粧品メーカーの平均年収は、おおよそ500万円から600万円程度とされています。
ただし、企業によっては幅があり、大手企業の一部では800万円を超えるところもありますが、中小企業では400万円程度にとどまる場合もあります。
一般的に、売上高が高い化粧品メーカーほど平均年収も高水準になる傾向があります。
職種によっても年収に若干の違いがあり、全体としては年齢や勤続年数に応じて少しずつ給与が上がり、役職がつくことで大幅な収入アップが期待できます。
また、特定の業務を専門的に担当する事務職や一般職の社員よりも、総合職の社員は幹部候補としてより幅広い業務を担い、給与水準が高くなる傾向があります。
化粧品メーカー社員の職場別の給料・年収
国内の化粧品メーカー
資生堂、コーセー、花王などの大手化粧品メーカーは、すべて日本の企業です。
このような大手企業以外にも、中小規模の化粧品メーカーが多数存在し、各社が独自のブランド商品を市場に提供しています。
中には「OEMメーカー」と呼ばれ、他の企業からの受託生産を専門に行う企業もあります。
これにより、さまざまなブランドの製品がOEMメーカーで生産され、市場に供給されています。
近年では、他業界からの参入も増えており、化粧品メーカーの中には異業種出身の企業も存在しています。
これにより、企業ごとに給与や収入にかなりの差が生じています。
化粧品業界全体としては、一部の大手企業の給与水準が高い一方で、中小企業でも経営が安定している場合は、一般の企業員の平均年収以上の収入が得られることもあります。
外資系の化粧品メーカー
現在、日本には多くの外資系化粧品メーカーが進出しています。
外資系企業では、成果主義・実力主義の要素が強く、社員の評価は個々の能力や成果に大きく左右される傾向があります。
特に営業系の仕事では、個人の契約数や売上が増えるほど、多額のインセンティブが支給され、大幅な収入アップにつながることがあります。
外資系企業は、日系企業に比べて年功序列の考え方が弱く、若い社員でも役職に昇進することや基本給をアップさせることが可能な場合があります。
これにより、若手社員も早い段階で責任あるポジションに就くことができ、自身の能力や成果が給与やキャリアに直結しやすい環境となっています。
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化粧品メーカー社員が所属する代表的な企業の年収
会社名 | 平均年収 | 平均年齢 |
資生堂 | 663万円 | 38.9歳 |
コーセー | 768万円 | 41.3歳 |
花王 | 787万円 | 40.9歳 |
出典:2022年現在(各社有価証券報告書より)
資生堂の平均年収
資生堂は化粧品国内最大手企業であり、2023年現在、市場シェアの半分近くを占めています。
1872年の創業以来「美」に関する商品づくりを多数手がけ、低価格帯のスキンケア商品から百貨店中心で販売される高価格帯化粧品まで、多数のブランドを製造・販売しています。
他の大手化粧品メーカーに比べて社員の平均年齢がやや若いことも特徴です。
コーセーの平均年収
コーセーは資生堂に続く化粧品大手企業であり、高い付加価値を持つ高級化粧品を強みとする事業展開を行っています。
量販店、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどで販売される、手頃な価格帯の「コスメタリー事業」にも力を入れています。
花王の平均年収
花王は、1887年の創業以来、人々の暮らしに不可欠な商品を生み出し続け、現在では化粧品領域のみならず、洗剤・トイレタリー領域でのシェアが大きく、多数の自社ブランドを抱えています。
海外事業も拡大し、順調に売上高を伸ばしていることから、平均年収は業界内でも高水準です。
化粧品メーカーの雇用形態別の平均給料・年収
化粧品メーカーの雇用形態は、主に正社員が中心です。
本社や各拠点で総合職として働く従業員の多くが正社員として採用され、毎月一定の給料(基本給)が支給されます。
役職や職務、立場によっては、さらに企業が定めた各種手当が付与されることもあります。
基本給は年齢や経験年数などに応じて上がり、通常は長く働く社員ほど高い基本給が支給される傾向があります。
一方で、百貨店などの店頭で商品を提案する「美容部員」として働く場合は、契約社員もしくは派遣社員として雇用されることがあります。
給与は月給制や時給制の場合があり、正社員に比べて月収がやや少なくなることが一般的です。
大手化粧品メーカーの場合、工場などの生産現場では派遣社員やパートも雇用されることがあり、これらの雇用形態の給与水準は通常正社員よりも低い傾向があります。
化粧品メーカーの待遇の特徴
化粧品メーカー社員の待遇や福利厚生は、一般的に以下のようなものがあります。
通勤にかかる経費の一部が補助されます。
各種社会保険
健康保険や厚生年金など、社会保険が提供されます。
産前産後休暇・育児休暇
出産前後や子育て中の社員には、特別な休暇が与えられます。
財形貯蓄制度
給与から一定額を貯蓄するための仕組みが提供されます。
保養・提携施設利用
リゾートや施設が割引価格で利用できる場合があります。
社員持株会
自社の株を優待価格で購入できるプログラムがあることが一般的です。
住宅手当
住居に関する費用の一部が助成されます。
また、大手企業の総合職に採用される場合、転勤を伴う人事異動が発生することがあり、その際には社員寮(独身寮・社宅)が提供されます。
さらに、自社製品を割引価格で購入できる制度や、通勤手当、営業手当、住宅手当、時間外・休日・深夜勤務手当などの諸手当も一般的です。
全国に拠点がある企業の場合、勤務地に応じた地域手当も支給されることがあります。
化粧品メーカーの年収のまとめ
化粧品メーカー社員の平均給与や年収は一般的に比較的高めの傾向ですが、勤務先の企業の規模や勤務形態によっても給与には差が出やすい職業です。
資格や経験年数によって給与が上がる可能性があるため、スキルや専門性を高めることで、給与をアップさせることができます。
多くの人を美しくし、心を豊かにするというやりがいのある仕事であることから、自身の仕事が多くの人に喜ばれ、美容や健康に貢献していると感じることができます。