【2021年版】電機メーカー社員の給料・年収

電機メーカー社員の平均年収・給料の統計データ

電機メーカー社員の平均年収・月収・ボーナス

電機メーカー社員の平均年収についての政府統計はありません。

民間各社のデータからは、平均年収は500万円~600万円の間と考えられ、他業界と比較するとやや高めの水準となっています。

この場合、ボーナスは年に2回(それぞれ月給の2カ月分)の支給があると想定すると、月給は30万円~35万円、ボーナスは夏・冬にそれぞれ60万円~70万円ほど支給されます。

経営が安定しやすくキャリアが重視される業界で、年齢が上がると昇進・昇給で年収が上がるケースが多いのも特徴で、大手メーカーの管理職では1000万円を超えることもあります。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
研究・開発(機械)
(転職会議)
535万円 20代前半 363万円
20代後半 469万円
30代 587万円
40代以上 751万円
研究・開発(機械・電気・電子・素材)
(マイナビエージェント)
512万円 20代男性 442万円
20代女性 415万円
20代平均 438万円
30代男性 592万円
30代女性 471万円
30代平均 576万円
総合電機メーカー
(DODA)
529万円 男性 571万円
女性 409万円
20代 416万円
30代 559万円
40代 613万円
50代〜 803万円

求人各社のデータからは、電機メーカーの平均年収は500万円程度と考えられます。

また、年齢が高くなると給与も大きく伸びています。

通常、年齢が高くなるにつれて求人件数は少なくなるため、同じ企業に長く勤め続けている人も多くいることを考えると、実際の平均年収はやや高めの500万円~600万円の間になると推定されます。

男女では男性のほうがやや高めになっており、社歴やワークライフバランスなどの関係で男性が女性に比べて昇進・昇給で有利な状況が見えます。

電機メーカー社員の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

電機メーカー社員の平均年収を560万円とし、夏・冬にボーナスが2カ月ずつ支給されたと考えてみます。

「手取り額=支給額-社会保険料-源泉徴収額(所得税)」となりますので、額面支給額と実際の手取り額は以下のようになります。

額面 手取り
平均月収 350,000円 289,994円
ボーナス(2カ月分) 700,000円 563,190円
年収 5,600,000円 4,606,308円

手取りは家族構成や前年度の所得状況など、個人のさまざまな状況によって変わりますのであくまで参考程度に考えてください。

電機メーカー社員の初任給はどれくらい?

電機メーカー社員の初任給を企業の採用サイトなどから確認してみると、学歴や会社規模によって大きく分かれていることがわかります。

学歴で見ると、高校卒で18万円~19万円、大学の学部卒で20万円~22万円、大学院卒で22万円~25万円ほどが多くなっています。

また、企業規模によっても初任給は影響を受けることが多く、大手電機メーカーでは上記にプラス1~2万円、中小メーカーだとマイナス1~2万円ほどが多く見られます。

そのため、高卒で16万円~20万円、大学卒で18万円~26万円ほどをイメージしておくとよいでしょう。

電機メーカー社員の給料・年収の特徴

企業規模や学歴の影響が大きい

電機メーカーは学歴・企業規模によって待遇の違いの大きい業界だと考えられます。

ただし、賞与や福利待遇にも各社で違いがありますし、職種もさまざまであるため、一概に決まっているわけではありません。

企業規模が小さいと下請けとなって利益率が悪くなるケースも多いため、収入にこだわりたい人は規模の大きめの企業を検討するとよいでしょう。

経験が重視される

電機メーカー社員は経験を評価されることが多いことが年齢と年収の関係からわかります。

社内の人材育成においても、他業界と比較して中長期的な人材育成が行われており、ジョブローテーションなどで適性などをじっくり判断します。

専門的なノウハウだけでなく、社会のニーズや社内の体制・人材などを詳しく知り、製品開発や企業運営に活かす能力のある人材が重宝されています。

福利厚生が充実

基本給以外の諸手当として、通勤手当、超過勤務手当、住宅手当、家族手当などが支給される企業が多いです。

ある程度の規模の電機メーカーでは優れた人材を確保するため、福利厚生にも力を注いでいます。

各種社会保険のほか、財形貯蓄制度、企業年金制度、持ち株制度、寮・社宅、保養施設、運動施設、医療施設などが提供されており、従業員からも喜ばれています。

電機メーカー社員の勤務先別の給料・年収

大手総合電機メーカー

大手総合電機メーカーと呼ばれるような企業では、給料や年収、福利厚生も高水準です。

国内外の多くの競合と市場を争うことになり、求められる売上や品質の水準も高いですが、それに見合った報酬が提供されています。

社員数も多いため、管理職は多くの人材をまとめる強いリーダーシップやマネジメント能力が求められますが、役職によっては年収が1000万円を超える場合もあります。

経営も安定しているため長く働けますが、以前ほど安泰ではない点に注意が必要です。

専門電機メーカー

多くの電機メーカーは、特定分野に強みを持ち、自社ブランドの製品を市場に提供しています。

大手総合電機メーカーと比較すると給料は劣る場合が多いですが、一部の市場で非常に強い競争力を持ったメーカーもあり、大手をしのぐ年収になっていることもあります。

大手と違って、技術革新や法制度の変化、外部環境の変化による影響が大きいため、市場シェアや利益率の変動に合わせて年収も上下しやすいです。

中小電機メーカー

中小の電機メーカーでは、大手電機メーカーの下請けとしての生産活動や、製品用の部品生産などを行っている企業が多いです。

経営上も不安定になりやすく、給与なども上記のメーカーと比較して低くとどまりますが、扱う製品ジャンルや取引先、経営者の手腕などの要因で待遇は大きく異なります。

特殊な技術を持つメーカーでは、大手との取引で大きく稼いでいて従業員も破格の給料を得ているケースもあります。

電機メーカー社員が所属する代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
三菱電機 807万円 40.5歳
東芝 867万円 44.8歳
日立製作所 902万円 42.3歳

出典:2020年現在(各社有価証券報告書より)

三菱電機の平均年収

重電や産業用メカトロニクスを中心とする三菱電機は、大手総合電機メーカーの中では平均年齢が若いため、平均年収も低くなっています。

それでも平均年収は国内平均や業界平均を大きく上回っており、自動車機器や工場自動化、エレベーターといった得意分野は市場が広がっており、今後も安定が期待できます。

東芝の平均年収

エネルギー関係やプラントに強い電機メーカーですが、不正会計や米国の原発事業で経営危機に陥り、再建のための動きを続けています。

平均年収は高めに出ていますが、社員数が他企業よりも1桁少なく平均年齢も高いです。

経営再建のための分社化や事業売却により、人件費の高い本部人員の割合が多くなっているためと推測されます。

日立製作所

現在、総合電機メーカーでトップの売上高を誇る日立製作所は、平均年収も高水準です。

ITにも強く「技術の日立」として常にノウハウを蓄積し、社内で共有しています。

平均年齢も高く、キャリアとノウハウを持つ従業員が高度な問題解決に取り組んでいます。

企業や政府の重要案件への参画が多く高いニーズと利益率が期待できることから、従業員の待遇も安定した推移が予想されます。

電機メーカー社員の正社員以外の給料・年収

派遣社員

電機メーカーの派遣社員は、時給が1,200円~3,000円ほどと待遇に大きな差があります。

これは勤務地や職種による違いが大きいためで、企業規模はそれほど大きな要因にはなっていません。

事務系の職種よりも技術系の職種で時給が500円~1,000円ほど高く、また都市部は地方よりも300円~500円ほど高くなっています。

時給2,000円、月の稼働時間が160時間と仮定すると、単純計算で月収32万円、年収384万円です。

アルバイト

電機メーカーではアルバイト職を募集していることがありますが、その時給は900円~1,500円ほどになっています。

仕事内容は検品や倉庫の担当などが多く、職種による時給の差はそれほど大きくありません。

給与は勤務地による違いが大きく現れる傾向があり、同じ仕事内容でも最低賃金の高い都市部では、地方と比較して200円~500円ほど時給が高くなります。

時給1,200円、月の労働時間を100時間と仮定すると、月収12万円、年収で144万円です。

電機メーカー社員が収入を上げるためには?

業界内でキャリアを積み上げる

電機メーカーはキャリアが高く評価される業界です。

慣習やニーズ、研究の方法など、業界にいなければわからないことも多く、自社でキャリアを重ねることはもちろん、他社で積んできたキャリアだとしても高く評価される傾向があります。

実際、待遇のよい大手電機メーカーに勤めていた人でも転職することは少なくなく、他メーカーや規模の小さな会社に転職して役職者や開発責任者となることも多いです。

上流にある企業で働く

電機メーカーは、メーカー単独ではなく部品メーカーや下請け会社などと協力しながら製品を生産しています。

こうした構造の業界では、最終的な製品の企画や販売に携わる企業において最も利益率がよくなるため、それに伴って従業員の年収も高くなることが多いです。

例外はありますが、一般的には部品より製品を作るメーカー、下請けよりも一次請けの企業で働くほうが給料がよくなります。

独自の技術分野を持つ企業で働く

大手総合電機メーカーの発電所やプラントのような、独自の技術分野を持つ企業ほど、競合が少なく売上や利益率も大きくなります。

そういった企業で働く従業員は、専門性の高いノウハウが身につきますし、高度な仕事が任せられるため年収も高くなることが多いです。

新しくその分野に参入しようとする企業があれば、役職者や責任者としてヘッドハンティングされるケースもあるため、大きな年収アップも期待できます。