【2022年版】ネイリストの年収・給料はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説
目次
ネイリストの平均年収・給料の統計データ
ネイリストの平均年収・月収・ボーナス
ネイリストの平均年収は、勤務先や雇用形態・働き方、経験、実力によって差が開きやすいです。
ベテランネイリストのなかには年収500万円以上を安定して稼いでいる人もいますが、未経験からキャリアを歩み出した新人ネイリストは、年収200万円台にとどまっている人もいます。
正社員としてサロンに勤務する場合には、経験を積んでポジションを上げ、後輩の指導・育成やマネジメント業務にまで携わることで収入が上がっていきます。
また、独立してフリーランスになったり、自分のサロンを立ち上げたりすることで、高収入を実現する人もいます。
賃金構造基本統計調査
厚生労働省の令和3年度賃金構造基本統計調査によると、ネイリストの平均年収は、36.2歳で320万円ほどとなっています。
・平均年齢:36.2歳
・勤続年数:6.4年
・労働時間/月: 169時間/月
・超過労働:6時間/月
・月額給与:253,800円
・年間賞与:152,000円
・平均年収:3,197,600円
出典:厚生労働省「令和3年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。
求人サービス各社の統計データ
職業・出典 | 平均年収 | 年収詳細 |
ネイリスト (Indeed) |
3,450,476円 | 時給 1,209円 |
日給 15,082円 | ||
月給 244,300円 | ||
ネイリスト (求人ボックス) |
321万円(正社員) | 平均時給 |
派遣社員:1252円 | ||
アルバイト・パート:967円 | ||
ネイリスト (転職ステーション) |
232万円 | - |
ネイリスト (転職会議) |
253万円 | 20代前半:242万円 |
20代後半:267万円 | ||
30代:248万円 | ||
40代以上:325万円 | ||
最高:430万円 | ||
最低:150万円 |
求人サービス各社のデータから、ネイリストの平均年収は230万円~360万円ほどがボリュームゾーンと考えられ、一般的な会社員の平均年収と比較するとやや低めといえます。
ただし、ネイリストは正社員だけでなく、派遣社員、アルバイト・パート、フリーランスなどさまざまな働き方をする人がいるため、そういった点が、この数字につながっているとも考えられます。
またネイリストの多くは女性であることから、もともとフルタイムで働いていた人が、結婚・出産をきっかけにパート勤務に変更するようなケースも多いです。
こうした事情が、平均収入の幅の大きさにつながっていると考えられます。
ネイリストの手取りの平均月収・年収・ボーナスは
正社員のネイリストとして大手企業が運営するサロンに勤務する場合は、毎月決まった給料が支払われるほか、年に1~2回ほどボーナスが支給されることが多いです。
仮に年収350万円(ボーナスが年間30万円)とすると、社会保険料や税金などを差し引いた手取り月収は21万円ほどと考えられます。
ただし、ネイリストが勤めるサロンのなかには、給料の一部だけを固定の基本給とし、あとは施術数に応じた歩合給とするところも少なくありません。
その場合、歩合給の割合が大きければ大きいほど、その月の施術数によって収入が変動します。
完全歩合給のサロンに勤務する場合は、人気と実力を兼ね備えて多くの指名を集められれば、手取り30万円~50万円以上を実現することも不可能ではありません。
ネイリストの初任給はどれくらい?
ネイリストは、特別な学校に通ったり、資格・免許をとったりしなくても働き始めることができる職業です。
したがって、同じように「新人ネイリスト」といっても、専門学校・スクールなどでネイルの基礎を学んでからサロンで現場に出ている人もいれば、ネイルのことをまったく知らないに等しい状態で現場に入って修業する人もいます。
そうした新人ネイリストの初任給は、各サロンの規定や考え方、また求めるレベルなどよってさまざまですが、新人は「アシスタント」としてキャリアを歩みだすことが多く、決してよい給料がもらえるとは限りません。
正社員であれば月給15万円~18万円程度からスタートする人が多いようですが、スクール等で学んでいないまったくの未経験者は、そもそもアルバイトや契約社員からのスタートになることもあります。
一人前と認められるまでは、あまり余裕のある暮らしはできないかもしれません。
ネイリストの勤務先の規模別の年収(令和3年度)
ネイリストの平均年収は、100〜999人の事業所に勤務する人が最も高く355万円となっています。10人以上規模の平均年収は320万円、10〜99人規模は295万円、1000人以上規模は341万円となっています。
上記グラフの基タイトルは「美容サービス・浴場従事者(美容師を除く)」でエステティシャンなど他職業を含むデータです。
※賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。
ネイリストの年収を年齢別に見ると、年齢の上昇にしたがって、年収が下がっています。最も年収が高い世代は、30~34歳の379万円です。 全年代の平均年収は320万円となっています。 上記グラフの基タイトルは「美容サービス・浴場従事者(美容師を除く)」でエステティシャンなど他職業を含むデータです。 ネイリストの福利厚生は、勤務先となるサロンによって異なります。 大手企業が運営するサロンで正社員として働く場合には、社会保険完備、交通費支給、資格手当などがあるところが多いです。 そのほか、ネイリストならではの福利厚生として、将来的に独立を目指す際の独立支援制度やフランチャイズ応援制度、またネイル材料の割引購入制度などが用意されていることもあります。 ネイリストは、日々技術力を高める練習をするために数々のネイル用品を用意しなくてはならないため、サロン側でそういった部分のサポートがあるとないとでは、費用面の負担もだいぶ変わってくるでしょう。 なお、個人店のような小さなサロンでは福利厚生がほとんどなく、社会保険も整っていないことがあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。 ネイリストの代表的な勤務先はネイルサロンですが、ひとことで「サロン」といっても大手企業が運営するチェーン店から、個人経営の小さな店まで規模はまちまちです。 給料水準・待遇は店舗によって異なりますし、さらに正社員で働くか、あるいはアルバイト・パートなど正社員以外の形で働くかによっても、給料は変わってきます。 また、ネイリストは個人の技術力が重視される職業であるため、現場に出たばかりの新人スタッフと、長年活躍しているベテランスタッフとでは、給料に大きな差がつくことが多いです。 正社員としてサロンで働く場合には、経験を積んで副店長、店長などへステップアップし、後輩の指導・育成やマネジメント業務にまで携わることで収入が上がっていきます。 ベテランネイリストになってからは、そのまま店舗に所属して働き続ける人もいますし、独立して自分のサロンを立ち上げたり、フリーランスとして幅広く活動したりする人もいます。 勤務するサロンによっては、給料の制度として「歩合制」が導入されることもあります。 個々のネイリストが、お客さまからの指名を受けて施術を行うことによって、その人に「インセンティブ」が付くしくみです。 一定の固定給にインセンティブが加算される「基本給プラス歩合給」のところもあれば、「完全歩合制」といって、固定給は一切なく、施術数に応じてその月の給料が決定するところもあります。 また、習得していく技術によってランクが分かれており、それにともなって給与が上がっていくシステムを採用しているお店もあります。 こういったケースでは、人気ネイリストになったり、スキルアップして社内独自の試験などに合格したりすることで収入アップします。 店長やマネージャークラスになれば、基本給アップとともに役職手当や管理職手当がつく職場もあり、収入を上げやすくなります。 ネイリストは、正社員以外に派遣社員として働くことも可能です。 美容領域を専門とする派遣会社や、ネイリストを対象とする派遣会社に登録をしておくことで、派遣のネイリストとして勤務できる先を紹介してもらえます。 派遣社員を求めるサロンは基本的に人手を欲しており、即戦力として活躍できる人を求めています。 ある程度の経験・スキルがないと派遣としては働けない場合もありますが、その分、アルバイト・パートに比べると時給が高めで、1,500円~2,000円以上になることもあります。 アルバイト・パートのネイリストの給料は、地域や経験によって差が出ますが、時給900円~1,200円程度が相場といわれます。 アシスタントとして働く場合は「下積み期間」という考え方がなされることが多く、勤務先によってはかなり給料が安くなることもあります。 また週に2~3日程度、1日に3~4時間ほどしか働けないことがあるため、なかには他のアルバイトを掛け持ちして、生活できるだけの収入を確保する人もいます。 一方、すでに経験を積んできたネイリストが出産後などにパートへ働き方を変えることもあります。 その場合、即戦力としてスキルを発揮できることから、下積みのアルバイトよりも高時給で働けることもあります。 サロンに所属せず、独立したフリーランスのネイリストは、一般的に「面貸し」といわれる方法で働きます。 面貸しとは、ネイルサロンの一角を間借りして施術を行うことで、ネイリストは自分の売上から「場所代」のような形で何割かの費用を支払います。 この契約においては、ネイリストはサロンの従業員ではなく、あくまでも独立した個人です。 したがって、勤務する日や時間は場所を借りるサロンと交渉のうえ、自分で決められます。 施術料金も自分で決められるため、安定して集客できれば高収入が望めます。 独立・開業の前の準備期間として、フリーランスになるネイリストもいます。 独立し、自分のサロンを立ち上げて働くネイリストもいます。 物件を借りてイチから店舗をつくっていくこともできますし、自宅の一部をサロンにする自宅兼店舗として働く人もいます。 ネイルの施術では、さほど大がかりな施設・設備が必要ないことから、小さなスペースでも開業することは可能です。 独立・開業した場合、サロンに雇われるのとは異なり経営者としての役割も担わなくてはならないため、成功すれば高収入が見込める一方、赤字になって経営が厳しくなってしまうリスクもあります。 ネイリストとして収入アップを目指すのであれば、まずはお客さまからの指名を増やし、売上を伸ばしていくことが一番の近道です。 技術を向上させたり、センスを磨いたりする努力をして、常連のお客さまにも満足してもらえるように心がけましょう。 また、ネイルの施術を行うときは、お客さまとマンツーマンで1時間ほど対峙している状態です。 会話をはずませてコミュニケーションをとったり、後日お客さまに感謝の気持ちをこめたダイレクトメールを送ったりと、ちょっとした心遣いをすることもポイントです。 そういった地道な努力を積み重ねていくことと、絶えず技術を磨き続けていくことに力を注げば、少しずつでも稼いでいけるようになるはずです。 自分に自信がついたら、よりよい給料・待遇のネイルサロンへの転職もしやすくなります。 また、フリーランスになって個人でお客さまを増やしていくことも可能ですし、ネイルサロンを開業して経営者として働くこともできます。 ネイリストとして有名になり、幅広く活躍していけば、高収入と考えられる年収1000万円以上を得ることもできるでしょう。 ネイリストは簡単に一人前になれるわけではありませんが、自分の腕で食べていくことができ、努力した分だけ収入アップにつながる可能性を秘めた職業です。ネイリストの勤務先の年齢別の年収(令和3年度)
ネイリストの福利厚生の特徴は?
ネイリストの給料・年収の特徴
新人のうちは給料が低め
歩合給が導入されている店舗も
ネイリストの正社員以外の給料・年収
派遣社員のネイリスト
アルバイト・パートのネイリスト
フリーランスのネイリスト
独立・開業のネイリスト
ネイリストが収入を上げるためには?