【2021年版】美容師の年収・給料はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

美容師の平均年収・給料の統計データ

美容師の年収は、その年によっても異なりますが、理容師と合算したデータでは300万円程度とされています。

一般企業の平均年収が400万円ほどであることを考えると、美容師の収入は決して恵まれているとはいえません。

また、ひとくちに美容室といっても大手企業が運営する店舗から個人経営の店舗までさまざまであり、なかには福利厚生の制度が整っていない美容室もあります。

さらに、美容師は独立開業しやすい職業でもあり、企業やフリーランスになると月々の基本給という概念はなくなり、店舗や自分自身が流行っているかどうかで年収が決まります。

したがって、勤務先や働き方によって給料に差が出やすく、待遇面でもだいぶ異なってくるのが実情なのです。

美容師の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査


厚生労働省の令和2年度賃金構造基本統計調査によると、美容師および理容師の平均年収は38.8歳で約330万円となっています。

・平均年齢: 38.8歳
・勤続年数: 5.2年
・労働時間/月: 181時間/月
・超過労働: 3時間/月
・月額給与: 269,400円
・年間賞与: 65,500円
・平均年収: 3,298,300円

出典:厚生労働省「令和2年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
美容師
(Indeed)
3,370,150円 時給 913円
日給11,401円
月給 238,612円
美容師
(DODA)
287万円 男性:310万円
女性:281万円
20代: 270万円
30代 :327万円
40代 :340万円
50代〜:396万円
生涯賃金:1億5164万円
美容師
(転職会議)
289万円 20代前半:257万円
20代後半:267万円
30代:339万円
40代以上:354万円

求人サービス各社のデータを確認しても、美容師の年収は200万円台後半から300万円台となっています。

また、時給や日給での働き方になると、各種手当や福利厚生などが受けられない可能性が高いので、同じ美容師でも年収に差がつくでしょう。

もっとも美容師業界の給料は、固定給に歩合給を足す形式も多いとされているので、指名が多く取れれば、平均を上回るのも可能です。

美容師の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

一般的に手取りの収入は、額面の約8割とされています。したがって、美容師の平均の月の手取りは17.5万円程度です。

同じく年収の手取りは241万円ほど、ボーナスの手取りは5万円ほどです。

美容師の初任給はどれくらい?

初任給は約18万円程度がボリュームゾーンと考えられ、勤務先や条件によっては13~17万円という低めの設定も多いようです。

また、都内よりも地方の方が美容師志望の人が少ないため、人手確保のために初任給が高めに設定されている場合もあるようです。

美容師の勤務先の規模別の年収(令和2年度)

美容師の年収は、勤務先の事業所の規模が1,000人以上である場合、若干高くなる傾向にあるようです。

10〜99人規模に勤める美容師の平均年収は325万円、100〜999人規模は312万円、1000人以上規模は336万円、10人以上規模平均は330万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「理容・美容師」で美容師など他職業を含むデータです。

美容師の勤務先の年齢別の年収(令和2年度)

令和2年度賃金構造基本統計調査によると、美容師の年齢別の年収は、あまり年収の上昇が見られません。

全年代の平均年収は330万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「理容・美容師」で美容師など他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

美容師の福利厚生の特徴は?

個人経営の多い美容業界には、そもそも福利厚生がない場合も多いといえます。これは、個人経営の店舗には社会保険への加入義務がないためです。

外部への研修制度といった福利厚生が用意されている場合はありますが、住宅や食事などへの福利厚生は期待しない方がいいでしょう。

もちろん、法人として経営している店舗は、社会保険への加入義務があり、健康保険や厚生年金、労災保険などの法的福利厚生に期待できます。

美容師の給料・年収の特徴

美容師の平均年収は近年上昇と下降を繰り返しており、300万円前後を上下しています。

全国の美容業施設数は1999年以降伸び続けており、24万件を超えている状況である一方、日本国内の人口は減っているため、今後は店舗同士でしれつな生存競争がおこなわれているといっても過言ではありません。

美容師免許取得者数も年々増えているため、平均年収が大きく向上するのは考えづらい状況です。

美容師の生涯収入

美容師の初任給や平均年収、福利厚生について文面だけで見てしまうと、どうしてネガティブな印象を抱いてしまいがちです。

しかし、美容師は比較的独立が早くできることや、定年がないことから、やり方次第では若い段階で高収入が見込めます。

独立まで考えているのであれば、生涯収入が一概に低いとはいえません。

フリーランスの美容師はあり?

腕に自信が持てるようになったら、フリーランスの美容師になるのも1つの手段です。

昨今はシェアサロンや面貸しなどの新しい働き方が美容師業界でも出てきており、実際にフリーの美容師になる人が増えてきています。

固定給はなくなりますが、売上はすべて自分のものになり、独立開業と違ってテナントや人件費などの経費もかかりません。

確定申告などの事務作業や手間が増えるのは事実ですが、雇用されているときよりも自由な働き方ができるといったメリットもあります。

経営者になって年収を上げるならオーナーとフランチャイズ

経営者になって年収を上げるには、完全に独立してオーナーになるのとフランチャイズで店長になる方法があります。

独立してオーナーになる場合は、売上を自分の自由にでき、従業員を雇って売上をアップできれば、法人にできるほど年収を上げるのも夢ではありません。

ただし、成功するかどうかは全て自己責任ですし、開業資金も必要になります。

フランチャイズで店長になる場合は、ブランド力で集客でき、店舗経営のサポートなども期待できます。

一方で、月々のロイヤルティがかかり、自由な経営がしづらいことも覚えておきましょう。

職種別に見る給料・年収

美容師の平均年収が低めの職業とはいえ、ずっと年収が低いわけではありません。

この仕事は実力主義の要素が色濃く、経験と人気や職位により給与は変動していきます。

アシスタント

アシスタント時代は、美容師のなかでも最も給料が低くなります。

東京、とくに青山や表参道などの一等地にある有名店では、初任給の手取りが10万円前後であることも珍しくありません。

逆に、地方の美容室で新卒として採用された場合には、人出不足から初任給が手取りで17万円前後など比較的高い傾向にあるようです。

スタイリスト

スタイリストになると、基本給は20万円前後にまで上がることが多いです。

さらに、個人の月の売上に対してのインセンティブがつきます。

多くのスタイリストが自分の年齢と同額の給料を目指してがんばっていますが、ボーナスが別途支給される美容室はごくまれであり、月給だけを頼りに生活することになります。

トップスタイリスト/ディレクター

スタイリストのなかでも、月間の売上げが300万円など「売れっ子」と呼ばれるトップスタイリストになると、年収が1000万を超える人もいます。

ただし、それはごく一部の例であり、通常のスタイリストでは800万円前後が最大年収と考えていたほうがよさそうです。

美容師の代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
株式会社アルテサロンホールディングス 527万 40.7歳
株式会社田谷 342万 31.9歳

株式会社アルテサロンホールディングス

アルテサロンの平均年収は527万円です。

美容室「アッシュ」軸に、直営の低料金店「チョキペタ」などグループ店舗数は309を超え、スタッフも2800名を超える大手企業で、美容業界においては平均年齢と年収が高めです。

株式会社田谷

株式会社田谷の平均年収は342万円です。

「TAYA」「TAYA&Co.」「Capelli Punto NY」「Shampoo」「MICHEL DERVYN」等の美容室チェーンを全国に展開しています。

美容師が収入を上げるためには?

美容師は年功序列型の賃金体系にないため、、収入を上げるためには、キャリアアップをしていくか、独立するかの二択になります。

キャリアのスタートとなるアシスタント時代に大きく稼ぐのは難しいですが、スタイリストやディレクターになってっくると年収が上がってきます。

つまり、高い歩合給を得るために、いかに指名をとれる人気スタイリストになれるかが、年収を上げる大きな要素です。

一方で、独立して経営者になるのも年収を上げる手段の1つといえます。

経営やマネジメントの業務が増えることになりますが、集客がうまくいけばトップスタイリストよりも高い年収にするのも可能です。