食品メーカーの年収はいくら? 大手食品メーカーの給料は安定

食品メーカー社員の平均年収・給料の統計データ

食品メーカー社員の平均年収・月収・ボーナス

食品メーカーで働く正社員の平均年収は、400万円~500万円前後がボリュームゾーンと考えられます。

ただし、食品業界には誰もが名を知るような大手メーカーもあれば、中小零細のメーカーも数多くあります。

食品業界は比較的参入しやすいといわれており、規模の小さな企業が次々と生まれ、入れ替わっているのも確かです。

そのため、ひとくちに食品メーカーといっても、企業によって年収には大きな差が出ています。

また、職種によっても給与水準に多少の違いがあり、専門的な知識が求められる研究開発系の仕事は、やや高めの収入が見込めます。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
製品開発(食品・化粧品)
(転職会議【製品開発(食品・化粧品)】)
422万円 20代前半:318万円
20代後半:399万円
30代:448万円
40代以上:652万円
最高:2208万円
最低:150万円
研究開発(食品・化粧品)
(転職会議【研究開発(食品・化粧品)】)
424万円 20代前半:316万円
20代後半:411万円
30代:481万円
40代以上:-万円
最高:700万円
最低:200万円
品質管理品質保証
(転職会議【品質管理・品質保証(食品・化粧品)】)
384万円 20代前半:295万円
20代後半:359万円
30代:398万円
40代以上:541万円
最高:1060万円
最低:150万円
食品
(マイナビエージェント)
439万円 20代:395万円(男性410万円、女性372万円)
30代:530万円(男性553万円、女性454万円)
食品
(DODA)
404万円 男性:446万円
女性:351万円
20代: 341万円
30代 :435万円
40代:500万円
50代~:611万円
生涯賃金:2億1852万円

転職会議の職種別データでは、最も平均年収が高いのは製品研究で、続いて製品開発が挙がり、それに比べると品質管理・品質保証はやや低めとなっています。

この背景には、研究職では理系の専門的な知識が求められる場合が多く、開発職も経験豊富な人が就くケースが多いことから、多少高めの年収になっているものと考えられます。

食品業界全体の平均年収の傾向としては、20代や30代の年収はさほど高くなくても、確実に昇給し、40代以上だと年収500万円を超える人が増えていきます。

大手食品メーカーは比較的年功序列の要素も強いため、長く働けば昇進し、年収アップにつながるでしょう。

食品メーカー社員の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

食品メーカー社員の平均年収が500万円で、夏・冬でボーナスが合計4ヵ月分支給される場合、手取り月収は25万円前後と考えられます。

昇給は年1回、ボーナスについてはは夏・冬の年2回という企業が多いですが、業績によっては賞与が支給されなかったり減額されたりすることもあるようです。

実際の手取りはボーナスの支給状況や手当の内容などによっても大きく異なりますが、大手食品メーカーでは、若いうちから比較的よい収入を得ている人が多いです。

食品メーカー社員の初任給はどれくらい?

食品メーカーの初任給は、大卒者(事務系職種)の場合、21万円~23万円ほどが相場です。

食品メーカーでは、学歴によって初任給に差がついているケースが多く、大学院修士卒の場合は24万円~25万円ほど、大学院博士卒の場合は28万円~29万円ほどとなる企業もあります。

とくに理系の知識が求められる研究職の社員は大学院を出ている人がほとんどで、初任給の時点では、他職種の社員よりも高収入を得ている人が多いです。

しかしその後の給料の伸びに関しては、能力や実績によって変わってきます。

事務系職種の人でも成果を出すことで、比較的早い段階で研究職と同等の収入に達することもあります。

食品メーカー社員の福利厚生の特徴は?

食品メーカーの待遇は企業ごとに異なりますが、諸手当として通勤手当、地域手当、超過勤務手当、役職手当、家族手当、住居手当などが一般的なものとなっています。

企業によっては、開発職に携わっている場合は開発手当が、また営業職では個人の成績に応じたインセンティブが別途支給されることもあります。

このほか、大手食品メーカーでは各種社会保険や退職金制度、財形貯蓄、社員持株会、寮や社宅、保養所などが利用できる場合が多いです。

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食品メーカー社員の給料・年収の特徴

安定した給料が見込みやすい

人々の暮らしに不可欠な食品を製造する食品メーカーは、安定した経営を続けている企業が多いです。

たとえ社会全体の景気が悪化しても、食品がまったく売れなくなるということはあり得ないため、業績悪化による給料やボーナスのカットなどは起こりにくい業種といえます。

誰もが高収入を望めるわけではありませんが、安定した収入が得やすい業種といえるでしょう。

とくに大手企業は平均年収や待遇が高水準であるため、就職先としての人気は非常に高くなっています。

職種によっても給与水準が異なる

人気商品を多数生み出している大手食品メーカーでは、平均年収が500万円~600万円以上を超えることも珍しくありません。

また、食品メーカーでは職種によっても平均年収に多少の差が出てきます。

理系の高度な専門知識が求められる研究職は、初任給の時点でも多職種より給料がやや高めで、食品メーカーのなかでは若いうちから高水準の収入が期待できます。

また、営業職でも成果や能力が認められるとインセンティブがついたり、早いうちに昇進したりすることがあり、人によっては高めの収入を得ています。

その他の職種の給料は一般的に経験年数や実力次第といえますが、大きなプロジェクトで実績を残した場合など、重要なポジションに抜擢されて大幅に収入アップすることがあります。

食品メーカー社員が所属する代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
日本ハム株式会社 842万円 41.1歳
明治ホールディングス株式会社 1020万円 44.1歳
味の素株式会社 955万円 43.9歳

出典:2020年現在(各社有価証券報告書より)

日本ハム株式会社の平均年収

日本ハム株式会社は、食肉分野で首位、ハム・ソーセージ分野にも強みをもつ企業です。

平均年収は41.1歳で842万円となっており、安定した年収が期待できるでしょう。

明治ホールディングス株式会社の平均年収

明治ホールディングス株式会社は、2007年に明治製菓と明治乳業の統合によって誕生した企業です。

乳製品と菓子分野で国内首位のポジションにあり、現在は子会社で医薬品事業も展開しています。

平均年収は44.1歳で1020万円と、業界内で最高水準の年収が見込める企業のひとつです。

味の素株式会社の平均年収

味の素株式会社は、調味料分野における国内最大手メーカーです。

100年以上の歴史があり、近年は海外事業の売上を伸ばしています。

平均年収は43.9歳で955万円となっており、安定した高収入が見込めます。

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食品メーカー社員が収入を上げるためには?

近年、とくに大手食品メーカーでは、競争力を高めて市場を開拓していくために、新規事業や新プロジェクトにも果敢に挑戦しています。

積極的に行動し、重要な仕事やポジションに抜擢されれば、同世代の他の社員を抜いて役職が上がったり、収入アップにつながったりする可能性もあります。

海外ビジネスに乗り出す食品メーカーが増えているため、海外事業に対して抵抗感がない人は挑戦できる機会が多く、評価されやすいようです。

食品メーカーは安定した経営を続けている企業も多いですが、そこでいかに存在感を示していけるかが、収入を上げるための重要なポイントになってくるといえるでしょう。

なお、中途採用で入社する人の場合には、即戦力としての活躍が期待されることから、前職での経験や業務内容が考慮された給与設定となるケースが多いです。

地道に経験を積んでスキルアップし、同じ食品業界内で転職を成功させて年収アップを実現している人もいます。