一般事務職に就くには? 学歴や資格は必要?

一般事務になるまでの道のり

一般事務を目指すうえで、必ず通わなくてはならない学校などはありません。

普通科でも専門学科でも、一般事務を目指すことは十分に可能です。

大企業で働きたいと考える場合には、応募できる企業の選択肢を増やすためにも、大学に進学しておくことをおすすめします。

新卒採用の際には、とくに規模の大きな企業では、一般事務にも大卒の学歴を求めることもあるからです。

ただ、一般事務は転職者に向けた中途採用で採用されるケースもしばしば見られます。

中卒や高卒であっても、まずはどこかの会社に就職して社会人経験を積み、事務スキルをしっかりと磨いていくことで、大きな企業へ転職ということも不可能ではないでしょう。

一般事務になるまでのルート

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一般事務の資格・難易度

一般事務になるために、法的に必要とされる資格や免許はありません。

実際の一般事務の求人を見ても、「スキル不要」「未経験者歓迎」と書かれているものは、よく見られます。

特別な知識やスキル、そして資格を有していない人でも、一般事務を目指すことは可能といえるでしょう。

しかしながら、一般事務の業務を進めるために取得しておくと役に立つ資格がいくつかあります。

いずれの資格も、基本的に高校生でもある程度の勉強をすれば取得可能なレベルものもです。

高卒で一般事務を目指そうとしている人は、高校在学中に可能な限り取得しておくとよいでしょう。

MOS資格

「MOS」は、マイクロソフト社のオフィスソフト(ワード、エクセルなど)の操作スキルを認定する民間資格です。

一般事務の仕事では、必ずと言ってよいほどパソコンや文書作成ソフト等を使用します。

この資格を有しておけば、オフィスソフトが使えることをわかりやすく証明できるでしょう。

資格の特徴:「ワード」「エクセル」「パワーポイント」などのスキルを認定する資格
資格取得の意義:一般事務において必要になるオフィスソフトの操作スキルを証明できる
資格内容:ワード・エクセル・パワーポイント・アクセス・アウトルック
資格種類:民間資格
受験資格:なし
難易度:試験レベルにより異なる
費用:約10,000円~13,000円

マイクロソフト MOS試験

簿記

簿記(日商簿記検定)は、一般的に「お金に関わる仕事」において必要になる資格です。

所属部門や会社の規模によっては、一般事務が「経理」に近い仕事を任せられることもあるため、この資格が役に立ちます。

簿記の資格を取得しておくことで、就職・転職時に優遇される可能性もあります。

資格の特徴:原価計算・商業簿記・会計学などの知識・実務能力を認定する資格
資格取得の意義:経理関係の仕事に携わることができる
資格内容:1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級
資格種類:公的資格
受験資格:なし
難易度:2級の合格率は20%前後、1級は10%前後
費用:約3,000円~8,000円

日本商工会議所 日商簿記

秘書検定

秘書検定」では、社会人として働くうえで身につけておかなければならない一般常識やマナーの知識に関する問題が出題されます。

一般事務は基本的に秘書業務を兼務しませんが、社内だけでなく社外の人とも関わる機会の多い仕事柄、一般常識を身につけておくことは有用です。

3級では基本的な職場常識を、級が上がるにつれてより複雑な場面設定への対応力が問われます。

資格の特徴:社会人として必要な職場常識を身につける資格
資格取得の意義:一般事務として働くうえで必要なマナー・常識を身につけていることをアピールできる
資格内容:1級・準1級・2級・3級
資格種類:公的資格
受験資格:特に無し
難易度:2級・3級の合格率は約50%、1級は約20%
費用:約3,000円~9,000円

公益財団法人 実務技能検定協会 秘書検定

一般事務になるための学校の種類

一般事務になるために、特定の学部・学科の学校に進学する必要は基本的にないといえます。

一般事務の仕事は専門知識やスキルを必要としないため、普通学科でも専門学科でも、一般事務への道は開けています。

「高卒以上」で応募できる企業も少なくありませんが、大企業ほど「大卒以上」の学歴を条件としているところが多くなるため、とくに大手志望の人は、大学は出ておくに越したことはないでしょう。

できれば、高校や大学でパソコンや簿記のスキルを身につけ、さらに大学ではビジネス基礎を学び、アルバイトで事務職を経験していると有利になります。

とくに社会経験が乏しい新卒の場合、ビジネスマナーや一般常識の基本を身につけていることや、事務の仕事の大枠を理解していることをアピールできれば、高く評価されやすいでしょう。

一般事務になるためにはどんな学校にいけばいい?(大学・専門学校・短大)

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一般事務に向いている人

人のサポートが好き

一般事務は、基本的には他の社員をサポートする役割を担います。

そのため、一般事務の仕事にやりがいを感じるためには、人をサポートすることにやりがいや喜びを感じられることが重要なポイントになります。

自分が目立ちたいというタイプの人よりは、見えないところでもコツコツと仕事をして、人に喜んでもらうことで幸せな気持ちになれるタイプの人に向いている仕事です。

正確かつ柔軟に作業をこなせる

一般事務の仕事では、多様な事務業務を効率的に、スムーズにこなす必要があります。

一つひとつの仕事は正確でなくてはなりませんが、同時に、突発的な事態や依頼にも対応できる柔軟性を持ち合わせることが重要です。

コミュニケーションが得意

一般事務は社内外を問わず、さまざまな人と接することになります。

オフィス内で仕事することが基本となるため、職場における良好な人間関係の構築は、仕事を前向きに続けていくためにも重要なポイントです。

人とのコミュニケーションをとることを苦にしない人、さまざまな人と明るく接することができる人は、一般事務として適性があるといえます。

一般事務に向いている人・適性・必要なスキル

一般事務のキャリアプラン・キャリアパス

一般事務の仕事は、単体でのキャリアアップがやや難しい仕事でもあります。

どれだけ事務としての経験を重ねても、それ以上の専門的な業務を任されることはあまりなく、給料も頭打ちになってしまうことが多いです。

もし、一般事務からさらに飛躍したいのであれば、たとえば自主的に簿記の勉強をして経理関係の仕事を兼務したり、専門知識やスキルを習得して転属・転職、あるいは起業するという道があります。

一般事務を目指せる年齢は?

一般事務の求人では、年齢制限が設けられていないことが多いです。

ただ、一般事務は職場のさまざまな社員から「あれをやって」「これをやって」と言われる機会が多いため、企業によっては、仕事を頼みやすい(指示しやすい)若い世代が好まれます。

ただし、決して若いわけではない人を一般事務として採用するケースもめずらしくありません。

この場合は、ほとんどのケースにおいて「事務経験が豊富な即戦力」であることを期待されます。

会社で働いたことがない、事務の経験もほとんどないという人だと、年齢が上がるごとに就職・転職は難しくなっていくと考えておいたほうがよいでしょう。

一般事務は高卒から目指せる?

一般事務の採用では、学歴要件として「高卒以上」を条件としている企業が多いようです。

できれば高校生のうちに簿記やビジネスマナーの勉強、アルバイトで事務の仕事を少しでも経験しておけば、就職の際に有利になるでしょう。

ただし、大企業では、「大卒以上」を条件として一般事務の求人を出しているところもあります。

採用条件には注意して就職先を探していきましょう。