「広告宣伝」とは

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自社商品やサービス、ブランドの認知度を高めるために、各メディアに広告を出稿する。

広告宣伝は、企業の商品やサービスについての効果的な広告を出稿し、売上げや企業イメージを高める役割を担っています。

マーケティングに始まり、企画立案、制作、出稿、効果の評価までを行います。広告宣伝の仕事に就くには、メーカーなどの企業に入社し、広告宣伝部門への配属を希望していきます。

または当初から広告代理店に入社することで、広告のさまざまな段階の業務にあたることができます。

広告宣伝職の平均年収はクリエイティブ職の中では比較的高く、40代以上では1千万円以上の高収入を得ている人も珍しくありません。

しかし年代や雇用形態、事業規模によって収入は大きく異なります。

ウェブ広告が重要性を増している中で、既存の4大メディアだけでなく、インターネット上での広告セオリーにも通じた人材の活躍の場が広がっていくことが予想されます。

「広告宣伝」の仕事紹介

広告宣伝の仕事内容

商品やサービスを消費者に広める

広告宣伝の目的は、各種メディアを通し、自社の商品やサービスを消費者に知ってもらうことです。

直接売り上げに繋がるような働きかけをすることもあれば、自社のイメージや商品・サービスのブランドイメージを高めるような広告展開をすることもあります。

広報やPRとは違い、会社の予算を使ってメディアに広告を出すため、売上や話題性など、目に見える結果を出すことが求められる職業です。

また、広告宣伝を出すために、どの層にどうアピールするのが効果的かを調査するマーケティングも大きな仕事です。

マーケティングは販売促進やブランディングの鍵を握る基礎部分であり、これを間違うといわゆる「炎上」を起こし逆効果になってしまう可能性もあるため、じっくりと時間をかけて行います。

広告宣伝の就職先・活躍の場

企業の広告宣伝部門で働く

一般企業には、商品やサービスに対する広告宣伝を担当する部門があり、制作部門などと呼ばれることもあります。

どんなにいい商品ができあがっても、消費者に知ってもらえなければ、その価値は無駄になってしまいます。

広告宣伝部門は企業と消費者を繋ぐ、いわば会社の顔としての役割があります。

広告代理店はもちろん広告宣伝を主な事業としていますが、業務内容が細分化されているのが一般的で、必ずしも広告宣伝に直接携われるとは限らないので注意が必要です。

広告宣伝の1日

仕事が多く多忙な毎日

広告宣伝の仕事はポジションによって異なりますが、ここでは企画と制作進行を担当する人物の1日をご紹介します。

9:30 出社
スケジュールやタスクを確認。

10:00
ホームページや各種ソーシャルネットワークの自社ページをチェック。
仕事とは直接関係のない情報が、アイディアの源になることもある。
マーケティング素材としてウェブ上に寄せられた意見や情報を収集する。

11:00
商品企画部から上がって来た新プランのマーケティング。
ターゲット層を見極めるために、インターネットで情報収集をしたり、どんな要望やニーズを抱いているかを、チェックしたりする。

12:00 休憩

13:00
マーケティング内容を踏まえて商品企画部門と打ち合わせ。

14:00
広告代理店と打ち合わせ。
どんな媒体に出稿するのが効果的か、どんなイメージの広告にしたいのか、起用するクリエイターは、などについて打ち合わせる。

15:30
Web制作会社と打ち合わせ。
現在制作中の広告を、ホームページ上でどのように打ち出すか、デザインや掲載ページについて話し合う。

17:30
デザイナーから上がって来た広告の校正。
写真やコピーをチェックして、イメージとの食い違いがないかチェックする。

19:00退社

広告宣伝になるには

広告宣伝部門に希望を出す

一般企業の新卒総合職採用の場合、配属先を選ぶことはできません。

そのため、エントリーシートや面接で「広告宣伝に関わりたい」とアピールして採用されても、他の部署に配属されるというのはよくあることです。

この場合、異動希望を出して粘り強くアピールを続け、広告宣伝部門内に知り合いを作り内部から働きかけてもらうといったアクションを起こしていくのが有利でしょう。

希望以外の部署に配属されたとしても、そこで学べることをしっかり学び、自分の強みを作って異動のチャンスを待ちましょう。

広告宣伝の学校・学費

大卒が最低条件

前提として、一般企業の総合職採用や広告代理店の新卒採用は大学卒業者を対象としていることが多いため、まず大学を卒業することが必須です。

特別な資格や専門知識が必要な仕事ではないため、どんな学部で何を専攻している人にも、チャンスはあるといえが、商学部や経済学部で、マーケティングや統計学、その他広告宣伝に役立つ学科を専攻すると有利でしょう。

近年ではウェブ媒体での広告展開が重要視されるようになっているため、コンピューターサイエンス学部などの理系学部出身者も採用されやすい傾向にあります。

広告宣伝の資格・試験の難易度

特別な資格は必要なし

広告宣伝部門で働くために、また、なってから有利な資格は、とくにありません。

資格よりもセンスやコミュニケーション能力、経験が求められる仕事です。

しかし広告宣伝に求められる独特のスキルとしては、時代の流れをとらえ反映できる柔軟なセンス、またはゼロから流行を生み出すことのできるエッジなセンスでしょう。

こういったセンスは、若いころから感性を磨くことで形成されます。

学生のうちから映像や音楽、文学や歴史などさまざまな情報をインプットしておくことで、アウトプットの絶対量が多くなるでしょう。

広告宣伝の給料・年収

給料は高めだが激務の一面も

広告宣伝の平均年収は男性で550万円ほど、女性は430万円ほどとなっています。

クリエイティブ職の中では比較的年収が高めですが、その反面激務の職場が多いことでも知られています。

とくに中小企業では1人で何役もこなさなければならない場合があり、一見年収が高くても、業務量に照らし合わせるとバランスが取れていない、ということもあります。

また、契約社員や派遣社員としてアシスタント業務を務める場合などは、正社員に比べ年収はかなり低めになります。

広告宣伝のやりがい、楽しさ

企業と消費者の懸け橋に

広告宣伝は、企業と消費者の懸け橋として商品やサービスの命運を握っています。

自社企業の各部門が精魂込めて作った商品に対して、マーケティングをし、企画を練り、広告を打つということは企業の「顔」としての役割も果たす重要な仕事です。

そして自分が手掛けた広告が大きな話題になったときには、非常にやりがいを感じます。

また事業規模や企画にもよりますが、大きな広告宣伝予算が付いて大規模なキャンペーンを展開できるときは、自分の力量を認めてもらえていると感じ、やりがいが増すという人も少なくありません。

広告宣伝のつらいこと、大変なこと

マルチタスクと板挟みの日々

広告宣伝部門の人は、担当分野によらず日々マルチタスクに追われていることが多いです。

企画立案から制作、評価まで各タスクをきっちりこなしていかなければならないプレッシャーは、かなり大きいといえるでしょう。

またこうした過程でたくさんの人と関わるのが広告宣伝の仕事です。

関係者たちの意見がまとまらなければ、担当者はその間を取り持ったり折衷案を出したりしななければなりません。

たとえコミュニケーション力がある人でも、ストレスフルな役回りといえそうです。

広告宣伝に向いている人・適性

調整力とリーダーシップ

広告宣伝担当は、関係者の意向を的確にくみ取り、意見の食い違いがあればその溝を埋める役割を果たします。

営業サイドとクリエイターサイドの意向が異なっていれば、何が最善かを判断して両者を説得しなければならないため、関係者たちをまとめ、ひとつの方向に導いていく調整力とリーダーシップ力が求められます。

また時代の空気を表現するためには、あらゆる分野の流行を常にチェックして、芸術作品やムーブメントに深い興味と知識を持つ「引き出し」の数が多い人の方が有利でしょう。

広告宣伝志望動機・目指すきっかけ

広告宣伝で活躍したいことをアピール

志望動機では熱意はもちろんですが、加えて「広告宣伝のどの部分に携わりたいか」を具体的に述べることが大事です。

広告代理店であれば業務によって部門が分かれているため、興味のある部門で何をしたいか詳しく語りましょう。

また企業の総合職採用の場合は、職種を限定しない採用です。

「広告宣伝しか興味がない」という態度は考えものですが、「具体的にその企業で何をしたいか」「将来的な展望は」と聞かれた場合には、ぜひ広告宣伝部門で活躍したいということを具体的に述べましょう。

広告宣伝の雇用形態・働き方

フリーランスの働き方も

企業や広告代理店で経験を積んでから、フリーランスプロデューサーとして独立したり、代理店を起業したりする人もいます。

企業勤め時代に関係者とのコネクションをしっかり築いておけば、個人でも規模の大きい仕事をとっていくことはできます。

また元職場を円満に退職すれば、外注先として業務を発注してもらえる可能性が高まります。

広告宣伝は経験を積みキャリアアップする人が多いですが、独立も価値あるキャリアパスのひとつといえます。

広告宣伝の勤務時間・休日・生活

残業が多く不規則な生活

広告宣伝は残業が多く、生活も不規則になりがちです。

関係者やクライアントの都合に合わせて残業したり、キャンペーンやイベントを担当したりしているのであれば、早朝出勤や休日出勤もありえます。

フレックス制を導入している企業であれば、自分のスケジュールに合わせて勤務時間を変えることもできますが、忙しい時期には結局深夜まで残業することも珍しくないようです。

時間外勤務が多い仕事ですから、時間外手当が支給されるかどうかはしっかり確認するのが賢明です。

広告宣伝の求人・就職状況・需要

新卒での採用は難しい

一般企業の正社員となる場合、新卒でいきなり企業の広告宣伝部門の第一線や、広告代理店の制作進行を任されることは考えにくいのが実情です。

まずは営業などで現場を知ってから広告宣伝を担当するのが一般的ですが、広告宣伝部門への配属を強く希望するのであれば、広告宣伝に関わるインターンをしたり、広告宣伝関連のビジネスをしたりするなどしてアピールしてみましょう。

また、大学の商学部や経済学部などでマーケティングやパブリッシングについて学んでいれば、チャンスはより広がるかもしれません。

広告宣伝の転職状況・未経験採用

未経験でも可能性はある

中小企業であれば、未経験からの広告宣伝担当者の中途採用もありえるでしょう。

広告宣伝職は未経験でも、興味があるという人は、現職と同じ業界を選ぶか、広告代理店の人材募集で現職と同職種がないか探してみるなどするといいかもしれません。

しかしどんな業務内容であっても、広告宣伝に関わるのであれば、ある程度のクリエイティブな考察力とセンスを求められます。

日ごろからアートや文学・音楽・雑学などさまざまなクリエイティブ分野へアンテナを張り、感性を磨いておくことが大切です。

広告宣伝の現状と将来性・今後の見通し

広告の世界にも変化が

低予算で狙ったターゲット層に確実にリーチできるウェブ広告は、近年ではますます勢いを増しています。

SNSを使った広告やクチコミを使った宣伝も一般的になり、将来的には、ウェブ広告の重要性がどんどん増していくでしょう。

その中で、ウェブ設計者・ITエンジニア・ウェブマーケティングなど、ウェブ広告に必要な知識を持つ人たちが重宝されていく可能性があります。

文系のイメージがある広告宣伝の仕事ですが、今後は文系理系の垣根を越えて、ウェブ関連の知識が必須になっていくでしょう。