「生産管理」の仕事とは

生産管理の仕事内容

製品の生産から出荷までの工程を管理する

生産管理とは、製造業などのものづくりを行う企業において、販売計画に基づき、製品の生産から出荷にいたるまでの工程管理をする仕事です。

具体的な業務内容は、生産計画の立案、原材料の発注先決定、価格交渉、納期・在庫管理、生産工程管理など多岐にわたります。

製造業においては必ず納期が設けられます。

どのように工場を動かせば期日までに必要な数の製品をつくって納品することができるのかを計画し、現場を動かしていくのが生産管理の主な役割です。

また社内外の関係者との調整役を務めることも多く、生産工程の全体を見る目が必要とされ、いわば生産現場の舵取り役や指揮官となって活躍します。

生産管理の就職先・活躍の場

製造業やアパレル業で活躍している

生産管理は、主に機械、食品、医薬品、化粧品、自動車といった製造業の企業で活躍しています。

大企業であれば自社内に独立した生産管理部門が置かれていることも多く、生産管理の仕事に就いている人たちは、たいてい工場に勤務することになります。

中小企業の場合であっても、何らかの形で生産管理の仕事に携わる人がいるでしょう。

またアパレルの工場でも生産管理は必要で、生地や裁断、縫製といったアパレルの専門知識を備えている必要があることから、デザイナーやパタンナーが生産管理を兼務することもあるようです。

生産管理1日

工場勤務が中心になる

生産管理はものづくりをする企業の工場に勤務することが一般的で、デスクワークや人とのコミュニケーションも多いです。

ここでは生産管理の仕事に携わる人のある1日の過ごし方を紹介します。

8:30 出社
当日のスケジュール確認やメールチェックをします。

8:50 朝礼
工場全体で挨拶や連絡事項の共有を行います。

9:00 ミーティング
生産管理部門のメンバーたちと、製造実績の確認と問題点について打ち合わせを行います。

10:00 進捗確認
製造現場を見て、計画通りに生産が進んでいるのかをチェックします。

11:00 資材調達
製造に必要な資材の調達について、購買部門へ指示を出します。

12:00 休憩
昼食は社員食堂を利用したり、持参した弁当を食べたりします。

13:00 生産スケジュール検討
新商品の生産スケジュールを見直し、工場の担当者と確認を行います。

13:30 デスクワーク
会議に向けた資料作成や、伝票処理などを行います。

15:00 出荷指示
製品の出荷について担当部門へ指示を出します。

15:30 打ち合わせ
営業や設計部門と一緒に、新しい製品の仕様について打ち合わせを行います。

17:30 日報作成
業務日報に当日行った業務の記録をつけます。

18:00 退社
机回りを片付けて、可能な限り残業はしないように仕事を終えます。

生産管理になるには

大卒以上の学歴が必要とされる

生産管理の仕事は高校や大学などの学校卒業後、最初から生産管理部門に配属されて働く人もいますが、工場での製造経験を積んでから生産管理になる人や設計の仕事から生産管理になる人もいます。

また特定の大学や学部を出ている必要はないですが、生産管理は工場で直接製造に携わる仕事の中でも、大卒以上の学歴が採用条件とされることは多いようです。

生産管理は理系か文系でいうと文系職種にくくられることが多いようで、技術の知識も必要ですが営業や事務的な要素もあり、論理的思考やコミュニケーション力が求められます。

生産管理の学校・学費

どの学部を出ても生産管理を目指せる

生産管理の仕事に就くために特定の学歴は必要とされませんが、他の製造に携わる仕事が経験重視の傾向が強いのに対し、生産管理には大卒の学歴が必要とされることが多いようです。

特に大手の企業は人気が高く、有名大学出身者のほうが有利になることがあります。

また技術の知識も必要ですが、営業や事務的な要素も多く、論理的思考やコミュニケーション力が求められるため、どの学部を出ていても生産管理の仕事に携われる可能性はあるといえるでしょう。

生産管理の資格・試験の難易度

生産管理オペレーションと生産管理プランニング

生産管理の代表的な資格は「生産管理オペレーション」と「生産管理プランニング」の2つです。

生産管理オペレーションの資格では、設備管理や資材、物流管理といった、生産工程の周辺知識に関する知識を身につけていることを証明できます。

また生産管理プランニングの資格は、工場の生産システムや生産計画などの知識を身につけていることを証明できるものです。

そして国家資格である中小企業診断士も生産管理に関わる資格で、運営管理という試験科目では、生産のプランニングや生産のオペレーションなどの知識が問われます。

生産管理の給料・年収

グローバルな活躍で収入アップも

生産管理の平均年収は、400万円~500万円程度が多いようで、一般的な会社員の平均年収と大差はありません。

また経験や年齢、勤続年数などによって少しずつ給料は上がっていくでしょう。

現代社会においては、日本の製造業の企業が生産拠点をアジアなどの海外へ移すケースが目立つようになっていますが、生産管理は専門知識を持った日本の人材が必要です。

語学力や高いコミュニケーション能力があれば海外でも活躍でき、大幅な収入アップを実現することができるでしょう。

生産管理のやりがい、楽しさ

ものづくりに深く携われること

生産管理は自社製品を生産するためのさまざまな工程を管理するため、街中やCMなどで自分の関わった製品を目にすると、誇らしい気持ちになるでしょう。

また業務の中では生産効率を上げることも意識しており、現場の調査や綿密な計画を行い、これまでと比較して効率よく生産できるようになれば、やりがいを感じることができます。

業務中は製造のすべての工程を管理しているため、広い視野でものづくりに携わることができるのも魅力のひとつです。

生産管理のつらいこと、大変なこと

臨機応変な判断や対応が求められることも

生産管理は、計画に応じた臨機応変な対応が求められる仕事であり、多くの人たちをコントロールしていかなくてはならないため、思い通りに現場が回らないときは苦労を感じるでしょう。

また営業など製品をお客さまに届ける人と、工場でものづくりを行う人の間に立って働くため、板挟みになってしまうときは苦労を感じます。

生産管理は生産コストについて考えることも重要で、会社の経営に影響を及ぼす重要な仕事に携わるということは責任があり大変なポイントです。

生産管理に向いている人・適性

人と関わることが好きな人

生産管理は社内の営業や製造、物流、調達といった部門の間に立って指揮をとっていくため、人と関わることが好きであるということは重要な素質です。

また製造に必要となる原材料や在庫、設備、人員、コストなどを把握しながら現場の状況を俯瞰的に見る必要があるため、広い視野を持って全体像を把握することができる人に向いているでしょう。

そして生産管理は製造という仕事そのものに興味を持ち、好奇心を持って自ら新しい知識を身につけようとできる人にも向いているといえます。

生産管理志望動機・目指すきっかけ

きっかけはものづくりが好きであること

生産管理を目指すきっかけには、子供のころからおもちゃをつくったりしてものづくりが好きだった、工程管理の難しさにやりがいがありそうだと感じた、というものがあります。

生産管理の役割は生産効率を高める、工場をコントロールするといったことが中心となるため、そうした仕事内容に興味を持ったきっかけを、体験談を交えて説明することができるとよいでしょう。

また企業によって扱う製品はだいぶ異なるため、志望先企業の製品について調べて興味を持った点も志望動機に加えるとベターです。

生産管理の雇用形態・働き方

女性が活躍する生産管理事務

生産管理には正社員をはじめ、契約社員などの働き方があります。

また製造業などの企業では生産管理事務という職業があることも特徴で、生産管理の仕事に関わる事務業務全般を担当します。

こちらは女性が活躍しやすく、正社員のみならず、契約社員、派遣社員、アルバイト・パートといった形で働く人もいます。

生産管理の勤務時間・休日・生活

一般的な企業と同じ勤務時間

生産管理の勤務時間は一般的には8:30~18:00くらいの間で、1日の所定労働時間は7.5時間~8時間となっているようです。

たいていは日勤の勤務となりますが、一部の工場では夜勤が入ることもあります。

残業は企業によって異なり、多いところもあれば、ほとんどないようなところもあるようです。

また休日は土・日を休みとする週休2日制が一般的で、土曜日は月に1~2回程度出勤日が設けられている会社もあります。

生産管理の求人・就職状況・需要

需要は高く、企業によって位置づけが異なる

生産管理はメーカーにとって不可欠な生産を管理・コントロールする職種であることから、需要の高い仕事です。

生産管理の位置づけは会社によって異なり、製造部門の中に置かれていることもあれば、技術系職種の中の製造管理系職種のひとつとされていることもあります。

中には事務系のひとつの職種としている企業もあるため、応募時にはよく確認することが必要でしょう。

生産管理の転職状況・未経験採用

未経験者の場合はコミュニケーション力が重要

生産管理の転職は、生産をコントロールするという目的に沿ってものづくりの全体に関わる知識が求められることから、実務経験者が歓迎されやすいです。

しかし中には未経験者を募集している企業もあり、入社後に製品の知識・生産の流れを覚え、本格的に業務をスタートします。

また現段階での専門知識やスキルよりも、他部門や取引先との調整に活かせるような、対人関係をうまく築く力、コミュニケーション能力を重視していることが多いようです。

生産管理の現状と将来性・今後の見通し

ITスキルや語学力でさらに活躍できる

生産管理は、ものづくりをする多くの企業において求められている職種です。

また近年では、生産管理の現場でも生産管理システムが導入されるなどIT化が進んでおり、生産管理の職種にもITを適切に扱うスキルが求められてきているといえます。

そして活躍の場は海外にも広がっており、アジアや発展途上国など海外に生産拠点を置く企業も増えているため、語学力があれば日本以外でもキャリアを築くことができるでしょう。