男性でも一般事務になれる?

男性も一般事務になれる?

一般事務は、男性でも女性でも同じように応募できる職種で、男性でも一般事務として働くことは十分に可能だといえます。

しかし、男性が「なりやすいか」「働きやすいか」といえば、必ずしもそうとは言えない部分があります。

その理由のひとつが、「多くの企業は女性の事務職を採用したいと考える」ことです。

昔から「事務職の仕事は女性の仕事」というイメージが根付いており、現在でも、受付や来客応対を任せる事務系の職種では、女性が好まれる傾向にあります。

一般事務として働くのは女性が圧倒的に多いため、いざ男性が採用されても、本人自身が職場の雰囲気に居心地の悪さを感じてしまい、早期離職してしまう人もいるようです。

もうひとつの理由は、「一般事務の需要自体が減少している」ことです。

一般事務の業務は、昨今のIT化により効率化が進められています。

以前と比べると人の手が必要な部分が減り、一般事務の求人は減少傾向にあります。

そのような状況下で、女性有利の戦場で争うことになるため、男性が一般事務を目指すのはなかなか難しいといえます。

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男性の一般事務の働きやすさは?

男性が一般事務として働く際にストレスに感じやすいポイントとしては、以下の内容が挙げられます。

・他職種のサポート業務中心で、なかなかやりがいを感じられない
・人間関係に不満がある(とくに女性特有の派閥、うわさ話など)
・仕事内容が自分に合わない
・キャリアアップに限界がある、収入を上げにくい

男性の場合、とくに「キャリアアップ」の要素が大きなデメリットになる可能性があります。

独身で20代前半の若いときはよくても、その後、結婚して家庭を持つと、どうしても収入を増やす必要が出てくるものです。

しかしながら、一般事務は大きな昇給を望むことは難しく、キャリアも頭打ちになりやすい職種です。

そのため、どこかで専門的な知識・スキル取得や資格取得を目指し、より待遇のよい職種にキャリアチェンジすることを考えていく必要があるかもしれません。

男性の一般事務の強み・弱み

強み:長期的なキャリアを考えていきやすい

一般的に、女性は「結婚」や「出産」で仕事を辞めてしまう可能性があります。

昨今は男性でも育児休暇を申請するケースが多くなってきたものの、女性ほど高い頻度で休むことはありません。

企業によっては一般事務に対して「ずっと働き続けてほしい」と考えているケースもあり、その場合は女性よりも男性のほうが好まれる場合があります。

目的をもって一般事務の仕事に取り組み、自身のキャリアをきちんと考えていける人であれば、同じ職場でも長く働き続けられるでしょう。

一般事務としてしっかりと評価されると、会社から、より専門的な職種にキャリアチェンジすることを打診される人もいるようです。

弱み:女性の中に溶け込むのが難しい場合も

一般事務は、その多くが女性です。

もちろん、同じ部署やチームには他職種の男性社員がいることがほとんどですが、一般事務は1日中オフィスにこもって仕事をするため、同僚の女性陣とどう上手にコミュニケーションをとっていけるかが重要なポイントになってきます。

女性といっても、性格や個性は人によってまったく異なりますが、「お局」的な存在の人がいたり、女性が集まって陰口やうわさ話で盛り上がっていたりすると、居心地の悪さを感じてしまう男性もいます。

良くも悪くも「事務の男性はめずらしい」という目で見られることを覚悟しておかないと、職場の雰囲気や空気に耐えられず、仕事が嫌になってしまうかもしれません。