似顔絵イラストレーターの仕事

高いデッサン力が必要

イラストレーターのなかでも、「似顔絵」を描くことを専門、あるいは得意にしている人がいます。

似顔絵は、わりと短時間で簡単なタッチで描かれるため、精密なデッサン力は必要ないように思われることがあるようです。

しかしこれは大きな勘違いで、簡単なタッチにするほうが、むしろデッサン力が必要です。

精密なデッサンを相当やりこんできたからこそ、簡単なタッチで、人の顔の特徴をうまく表現することができるようになります。

似顔絵イラストレーターは、決して簡単な仕事ではありません。

話しながら描くスキルが求められる

似顔絵イラストレーターに特別に問われる能力として、「コミュニケーション力」が挙げられます。

もちろん、イラストレーターの仕事は人から頼まれてするものですから、一般的なイラストレーターでもコミュニケーション力は必要不可欠です。

しかし、普通のイラストレーターは「絵を描きながら話す」ことはあまりありません。

一方、似顔絵イラストレーターは「絵を描きながら」話さないといけません。

15分も30分も黙り込んで似顔絵を描くということは、あまりよしとされないのです。

対象者の顔をよく観察して「この人の鼻はこんな感じで、ほくろがここにあって…」ということを考えながら、「今日はこれからどちらに行かれるんですか?」というような世間話も同時にこなす必要があります。

似顔絵の技術だけでなく、お客さんと打ち解けることが、いい似顔絵を描くために必要になります。

したがって、一般的なイラストレーターよりもサービス業的側面が強くなるといえるでしょう。

在宅でできる似顔絵の仕事も

最近では、在宅で似顔絵の仕事をするイラストレーターも増えています。

そうした場合、対面ではなく、写真を見ながら似顔絵を描くことが多いでしょう。

そのような案件専門の求人サイトもありますし、イラストレーターの仕事紹介のサイトには似顔絵の案件もよくあります。

似顔絵の利用目的はさまざまですが、ビジネスの領域でも、会社のホームページなどで商品の開発担当の社員さんの似顔絵を載せるなど、需要が大きくなっているようです。

また、長く経験を積んだイラストレーターの場合、通信教育の似顔絵講座で講師を担当することもありますし、書籍のイラストで有名人の似顔絵を任されるなど、特殊な舞台でも活躍することができます。

似顔絵に特化する道もある

イラストレーターとひとくちにいっても、いろいろなスタイルがあります。

「似顔絵が得意」「授業中にいつも先生の顔を描いていた」という人は、似顔絵に特化して、イラストレーターとしての技術を磨いていくのもひとつの選択肢となるでしょう。

そこから似顔絵で獲得した画力やパソコンの画像編集ソフトの操作スキルを活かして、他のジャンルに挑戦するのもいいかもしれません。

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