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照明デザイナーとは?

照明デザイナーは、空間の光を演出する仕事です。おもに住宅や店舗の照明、建築物のライトアップ、イルミネーションなどに携わり、適切な照明手法と光源、照明器具を選び、照明設計を企画します。この仕事に就くには、芸術系、美術系の大学や専門学校で照明デザインを学び、照明器具メーカーや照明デザイン事務所に就職する流れが一般的といえるでしょう。平均年収は400万円程度といわれますが、インテリアデザイナーや建築士など関連業務を兼任できる場合は、さらに収入が上がるでしょう。照明デザイナーはまだ発展途上の職業であり、近年はメディアファサードという外壁の照明演出にも注目が集まっています。LED照明の普及もあり、業界そのものの今後の発展が期待されます。

照明デザイナーの仕事内容

照明デザイン、すなわち空間の光を演出するのが照明デザイナーの仕事です。

大きく分けると3ジャンルあり、1つは最も古くからある舞台照明でテレビや映画も含みます。2番目は照明器具のプロダクトデザインです。

以上はそれぞれ舞台照明家、ライティングディレクター、照明技師、プロダクトデザイナーと呼ばれることのほうが多いでしょう。仕事内容も各々異なります。

3番目は最も新しいインテリア照明、建築照明、都市照明といった環境照明デザインです。

狭義ではこの3番目が照明デザイナーになります。

依頼主と打ち合わせし、デザイン案をCGや模型で作成、プレゼンテーションを行います。

適切な照明手法と光源、照明器具を選び、手法詳細や器具リストなどの照明計画と配灯図などの照明設計を企画します。

照明デザイナーになるには・必要な資格は?

環境照明という狭義の照明デザイナーが職業として日本で成立したのは1980年代。

照明業界としての分野が確立しているというよりは、インテリア照明であればインテリア業界、建築・都市照明であれば建築業界に属すると考える向きもあります。

一般的には芸術系、美術系の大学や専門学校で照明デザインを学び、照明器具メーカーや照明デザイン事務所に就職します。

あるいはインテリアや建築、空間デザインなど関連する分野を幅広く学んだほうがいいという話もあります。

国家資格などの公的資格は存在しません。ただ、照明学会が認定する「照明士」、日本照明家協会が認定する「照明技術者」(舞台照明)という実務者向けの民間資格は存在します。

また照明学会の「照明コンサルタント」は就職する際に有利ともいわれています。

照明デザイナーに向いている人

自然光はもちろん、住宅や店舗の照明、建築物のライトアップ、イルミネーション、メディアファサードなど、さまざまな照明や光が好きでよく見ている人は照明デザイナーに向いているといえるでしょう。

光源の種類や色、形、大きさ、角度によって、人々の受ける印象や気分は変わります。

照明デザイナーは専門的な知識をたくさん覚える必要もありますが、豊かな感性も重要なポイントです。人々に喜ばれる独創的な企画を発想できる人は適性があるでしょう。

また照明デザイナーの仕事は集客力や宣伝力など費用対効果を考慮し、大勢の関係者と連携する必要があるため、あらゆる要望や意図をくみ取ることができる人、協調性のある人は向いているでしょう。

照明デザイナーの就職状況・雇用形態

インテリアや建築照明の場合、空間デザインを取り立てて考慮せず、単に電気設備を設置するだけという時代もありました。

照明デザイナーの認知度はまだけっして高いとはいえず、インテリアデザイナーや建築士が同時に照明デザインを手がけることも多いようです。

照明デザイナーの就職先としては、照明器具メーカーや照明デザイン・設計事務所、照明施工会社以外にも、インテリアメーカーやインテリアデザイン事務所、住宅メーカーや建築事務所などが数多く見受けられます。

雇用形態は正社員がほとんどです。アシスタントとしてアルバイトからスタートする場合もあるでしょう。

また、経験を積んで独立・開業し、フリーランスの照明デザイナーとなる人もいます。

照明デザイナーの給料・年収・待遇

照明デザイン業務のみを専門に行う人の数は現状まだ多いとはいえません。

勤続年数や実績、勤務先企業によって収入は変わりますが、初任給は17~20万円程度、全体の平均年収は400万円程度といわれています。

インテリアデザイナーや建築士とは別に、照明デザイン業務を照明デザイナーに依頼する件数自体がまだ少ないため、専門職ではあるものの高収入は見込めません。

ただ、照明コンサルタント(照明学会認定の民間資格)として、総合的に照明環境を企画・提案するような立場になれば、収入アップが見込めるでしょう。

また、インテリアデザイナーやインテリアコーディネーター、建築士、建築コンサルタントなどを兼任する場合は、専門性が上がるため、高収入も期待できます。

照明デザイナーの生活・勤務時間・休日

正社員として企業で勤務する照明デザイナーが多いため、平日8時間労働、土日祝が休日という一般的な生活が基本となります。

ただし納期がせまったり、業務が立て込んだりすると、残業や休日出勤が増えることもあるでしょう。

また担当する案件が生活圏内に存在するとは限らないため、国内、海外問わず出張することもあり、取り組む業務に応じた生活となるでしょう。

照明デザイナーには、あらゆる場所で目にする照明や光が気になって仕方がないという傾向があります。何気ない日常生活から改善点やアイデアのヒントが生まれることも考えられます。

照明中心の生活こそ照明デザイナーの生き方なのかもしれません。

照明デザイナーの現状と将来性

LED照明の普及により今後の発展が期待される照明業界ですが、照明デザイナーという仕事はまだまだ発展途上です。

しかし新しい建物が建設されたり、都市開発が行われたりするたびに、照明による空間演出の重要性は注目度を増しています。

神社仏閣や庭園、テーマパーク、ランドマーク、街路樹、ショッピングモールなどをライトアップすることにより集客力が高まることもあります。

華やかなイルミネーションで話題になるイベントや名所も年々増加しています。

さらにプロジェクションマッピングやデジタルサイネージとは一線を画した、メディアファサードという外壁の照明演出にも注目は集まっています。

環境や節電にも配慮しつつ商業的な目的を達成し、美しさで多くの人々を喜ばせてくれる照明デザイナーは今後ますます活躍するでしょう。