【2021年版】グラフィックデザイナーの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「グラフィックデザイナー」とは

企画・コンセプトに基づき、広告、カタログ、ポスターなど主に印刷物のデザインをする。

グラフィックデザイナーとは、さまざまな印刷物のデザインをするクリエイターです。

雑誌・新聞の広告やカタログ、ポスター、商品のパッケージ、チラシなど、グラフィックデザイナーが手掛ける印刷物の種類は多岐にわたります。

おもな活躍の場は、広告代理店や広告制作会社の制作部門、メーカーの広告宣伝部などです。

グラフィックデザイナーを目指す人の多くは美術系の大学・短大や、デザイン系専門学校へ進学し、デザインの理論やグラフィックソフトの扱い方などを身につけ、作品制作をしてスキルを高めてから就職しています。

グラフィックデザイナーとして実績を積んだのちは、ビジュアル面の責任者である「アートディレクター」へとステップアップする人もいれば、独立してフリーランスになる人もいます。

納期ありきで仕事をするため、プロジェクトが大詰めになると残業が増えることもありますが、自分が手掛けたデザインが世の中に出たのを見たときは、大きな達成感が味わえます。

「グラフィックデザイナー」の仕事紹介

グラフィックデザイナーの仕事内容

ポスターやパッケージなど、紙媒体を中心としたデザインをする

グラフィックデザイナーは、新聞・雑誌の広告や、ポスター・チラシ等のプロモーションツール、ロゴマーク、商品パッケージなど、おもに印刷物や紙媒体で使われるデザインをする仕事です。

広告代理店や制作会社の制作チームに所属し、プロジェクトの企画内容やコンセプト、ターゲット(誰に届けたいのか)を把握したうえで、目的に合うデザインを考えていきます。

デザイン作業自体は一人で行いますが、チームにはアートディレクターやイラストレーター、プランナー、コピーライター、カメラマンなど他のクリエイターもおり、協力して仕事を進める場面も出てきます。

なお、現代のグラフィックデザイナーは、パソコンを使い、グラフィックソフトで作業を進めるケースが大半です。

微修正を繰り返しながらデザインを完成させ、印刷できる状態の「入稿データ」を作り上げるところまでが、グラフィックデザイナーの一般的な仕事の流れです。

クライアントのニーズに応えるデザインをする

グラフィックデザイナーは、自分の精神性や世界観をそのまま表に出す「画家」や「アーティスト」とは異なり、ビジネスの場で活用される「商業デザイン」を行う仕事です。

したがって、自分で自由にデザインをするのではなく、仕事として携わる商品やサービスの売上アップ、企業イメージや認知度の向上につながるデザインをすることが求められます。

自身の美的センスやデザインスキルを生かしつつも、クライアントのニーズにしっかりと応え、目的を達成するデザインをすることが重要です。

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グラフィックデザイナーになるには

美術系大学や専門学校で学んでから就職する人が多い

グラフィックデザイナーになる方法は決まっていません。

学歴もさほど関係ありませんが、デザインの基礎知識やスキルを高めておくと就職や業務に役立つため、高校卒業後に美術系の大学・短大や専門学校でデザインを学ぶ人は多いです。

とくに新卒の場合は、グラフィックデザイナーにも専門学校卒以上の学歴が求められることも増えており、上記に挙げたような学校に進学するほうが有利といえるでしょう。

卒業後は、広告代理店や広告制作会社、印刷会社などへ就職するのが一般的なルートです。

一人前になるには時間がかかることも

就職先の規模や個々のスキルにもよりますが、新人グラフィックデザイナーは、アシスタントからのスタートになる場合もあります。

最初は先輩グラフィックデザイナーの補佐業務を中心に携わり、経験を積みながら、次第に一人で大きな仕事を任されるようになります。

少しでも早く現場で活躍できるように、IllustratorやPhotoshopなど、グラフィック関連の作成ソフトを使いこなせるようにしておくとよいでしょう。

美術系の大学や専門学校では、このようなソフトの使い方も学べますし、デザインに関する理論的な勉強も行えます。

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グラフィックデザイナーの学校・学費

美術系の大学やデザイン専門学校でスキルを習得可能

グラフィックデザイナーを目指す場合、大学・短大や専門学校でデザインについて学んでおくと有利です。

デザイン系の専門学校では、広告デザインや色彩、レイアウトの理論や技術、IllustratorやPhotoshopを使ったデザインなど、グラフィックデザイナーとして必要なスキルに特化して深く学べます。

2年制もしくは3年制の学校が多く、学費は年間で100万円~120万円前後が相場です。

美術系の大学では、専門学校で学ぶ内容以外に、デザインの理論、また描写力や造形力を磨くためのデッサンや造作などの授業も多めです。

学費は、国公立大学で年間70万円~100万円ほど、私立大学では150万円~200万円ほどになるでしょう。

実践的な授業に力を入れている専門学校に対し、アカデミックに美術そのものを学べるのは大学の特徴です。

在学中にポートフォリオ(作品集)を作っておくことで、就職活動の際に自分のセンスや実力を証明しやすくなります。

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グラフィックデザイナーの資格・試験の難易度

資格は必須ではないが熱意と一定のスキルを証明できる

グラフィックデザイナーにとって、資格は必須ではありません。

ただし、業務に関連する資格として下記のようなものが挙げられます。

・アドビ認定エキスパート
・Photoshopクリエイター能力認定試験/Illustratorクリエイター能力認定試験
・DTPエキスパート認証試験
・DTP検定
・色彩検定

これらの資格を取得しても、採用される可能性が極端に上がるわけではありません。

しかし、資格取得のために勉強すれば、一定の知識やスキルを身につけられます。

また、就職試験の場で熱意をアピールするひとつの材料にはなるでしょう。

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グラフィックデザイナーの給料・年収

勤務先と能力によって収入に差が出やすい

グラフィックデザイナーの年収は300万円~400万円程度とされていますが、勤める企業の規模やキャリアによっても大きく異なります。

大手企業勤務の場合は、年収500万円以上を得ている人が多いです。

昇進して役職に就けば、40代や50代では年収600万円~800万円ほどになるケースも見られます。

ただし、中小の制作会社や個人事務所では、昇給しても大手ほどの高収入が得られない場合があります。

なお、グラフィックデザイナーの給料は年俸制になる場合もあります。

年俸制では、実力や経験次第である程度よい収入が期待できる一方、基本的に残業代がつかない点には注意が必要です。

手当や福利厚生に関しても、大手企業と中小企業や個人事務所では、だいぶ充実度が異なる場合があるようです。

独立して収入アップしている人も

グラフィックデザイナーは、会社に所属せずに個人でフリーランスとして活動する人もいます。

その場合の収入は、人によってまったく異なります。

実力と経験が豊富で、多くのクライアントを抱えれば高収入が期待できるでしょう。

しかし、独立後しばらくは本来のデザイナーとしての仕事よりも営業活動を行わねばならず、収入がままならないことが多いようです。

仕事がコンスタントに入るようになると、年収700万円~800万円、あるいはそれ以上の収入を得ることも可能です。

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グラフィックデザイナーの現状と将来性・今後の見通し

スキルや経験を磨き続ける努力とデジタルへの対応がポイントに

現在の日本では長らく景気が低迷しており、グラフィックデザイナーを取り巻く市場環境は、やや厳しいのが現実です。

景気が悪くなると、多くのメーカーはグラフィックデザイナーの仕事に関連する「広告宣伝費」を削るからです。

こうした現状もあり、グラフィックデザイナーとして運よく就職できたとしても、この業界で生き残るには努力が欠かせません。

ただ、基本的には個人のスキルや経験が高く評価される仕事ですから、どのような状況でも能力さえあれば、大きく活躍できるチャンスを掴めます。

なお、これからのグラフィックデザイナーは紙媒体だけではなく、需要の大きなWebにも対応できる人のニーズが高まるといわれます。

時代のニーズに合わせ、WebデザインやWeb広告の勉強をしつつ、デザイナーとしてマルチに働く道を模索するのもひとつの方法でしょう。

広告業界の動きも年々速くなっているため、グラフィックデザイナーにもトレンド感やスピード感が求められます。

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グラフィックデザイナーの就職先・活躍の場

会社勤務の人とフリーランスで働く人がいる

グラフィックデザイナーは、企業に所属して働く人と、フリーランスで活動する人の2パターンに分かれます。

企業に所属する場合のおもな勤務先は、広告代理店、印刷会社、制作会社(プロダクション)などです。

これらの企業では、クライアント(さまざまな業界・業種の会社など)から制作依頼を受けると、クライアントの目的やニーズに沿う企画・コンセプトを立てて、その内容にもとづく形でデザインを作り上げていきます。

ほかに、メーカーなどの企業の宣伝部や商品開発部に所属するグラフィックデザイナーもいます。

この場合はクライアントから依頼を受けるのではなく、自社の商品・サービスの宣伝等に使用する制作物のデザインに携わります。

また、グラフィックデザイナーとしての経験を積むと、会社には所属せず、フリーランスとして独立する人もいます。

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グラフィックデザイナーの1日

抱えている案件の進捗状況によって動きが異なる

会社勤めをするグラフィックデザイナーは、原則として、自社の就業規則に合わせた勤務時間内で働きます。

ただ、グラフィックデザイナーが所属する制作チームの仕事ではルーティンワークが少ないため、会社によっては「フレックスタイム制」などを採用し、個々の案件の動きに合わせて柔軟な働き方ができる場合があります。

ここでは、広告代理店勤務のグラフィックデザイナーの1日を紹介します。

10:00 出社 
10:30 メールチェック・案件の進捗状況確認
11:00 デザイン業務を開始
13:30 業務のキリがよいところで昼休憩
14:00 ディレクターと一緒にクライアント先で打ち合わせ
16:00 新しく受注した案件について制作チームで企画会議
21:00 業務終了(入稿前は終電近くになることも)

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グラフィックデザイナーのやりがい、楽しさ

自分が手掛けたデザインが世の中に出ること

グラフィックデザイナーは、自分のアイデアやセンスによってデザインを生み出します。

美的感覚を生かした仕事がしたいと考え、イメージをビジュアルにしていくことが好きな人にとっては、その楽しさを存分に味わえるでしょう。

また、商業デザインを手掛けるグラフィックデザイナーは、自分が手掛けたデザインがポスターや雑誌、カタログなどになって世の中に発信され、大きく注目されることもあります。

クライアントや一般の人々たちからのウケもよく、自分を認めてもらえたときには、とくにうれしい気持ちになるはずです。

また、ビジュアルそのものは言語が関係ないため、感性や技術があれば、世界中を仕事場にできる魅力もあります。

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グラフィックデザイナーのつらいこと、大変なこと

ゼロからイチを生み出していく苦労

グラフィックデザイナーのつらいことのひとつに、「生みの苦しみ」という、なにもないところからビジュアルを形にしていく難しさがあります。

コンセプトに合うデザインを創るには、グラフィックデザイナーの実力やセンスを生かし、アイデアや創造力を存分に発揮しなくてはなりません。

これまでに見たことがない、誰にもマネできない独創性あふれるデザインを創り出すのは楽しさでもあり、ときに苦しさにもなります。

また、グラフィックデザイナーの仕事では、常に納期や締切があるため、時間に追われながら働く厳しさも感じるでしょう。

さらに、自分ではよくできたと思ったものでも、クライアントの意向によって修正せざるを得ないことも多々あります。

場合によっては、当初の自分の意図がまったく変わってしまう可能性もありますが、仕事である以上、こうしたことに耐えなくてはならないのも大変なことのひとつです。

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グラフィックデザイナーに向いている人・適性

柔軟性と、こだわりや信念の両方を持てる人

グラフィックデザイナーには、デザインの基礎知識やスキルを有しているのはもちろん、独創的なデザインをするための感性やセンス、発想力などが豊かな人が向いているといえます。

こうした能力を磨くために、常に新しい情報をキャッチしたり、流行に敏感でいられるよう努力することも大切です。

また、ゼロからイチを創り出すことを楽しめる人や、人の意見や価値観を受け入れられる柔軟性と、自分の信念やこだわりをバランスよく持てる人にも向いています。

さらに、プレゼンテーションスキルや人にわかりやすく意思を伝える力も、グラフィックデザイナーには必要です。

仕事では、自分がどのような意図でデザインをしたのかをわかりやすく他者に伝える必要があるからです。

こうした能力があれば、グラフィックデザイナーとしての適性の一部は備えているといえるでしょう。

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グラフィックデザイナー志望動機・目指すきっかけ

広告業界への興味や商業デザインに関心がある

グラフィックデザイナーになる人は、もともとデザインをすることが好きな人ばかりです。

なかでも商業デザインに興味があり、画家のようなアーティスティックな活動よりも、ビジネスの場で活用されるデザインがしたいという思いで、この仕事を目指しています。

最初は広告業界への憧れがあり、そこからグラフィックデザイナーの仕事に興味を抱く人もいます。

ただ、グラフィックデザイナーは専門職なので、自分がどのようなデザインに携わりたいのか、どうなりたいのかを、しっかりと持っておくことが大切です。

自分の好きなデザイナーや作品、目標とするデザイナー像などを挙げ、なぜ好きなのか、どんな作品を創りたいのかなど具体的な目標を話せるようにしましょう。

志望先の企業が求める人材像と、自分のキャリアビジョンがマッチすれば、採用される可能性は高まります。

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グラフィックデザイナーの雇用形態・働き方

正社員からアルバイト、フリーランスまで多種多様

グラフィックデザイナーは、企業に勤務して働く場合と、どこにも所属せずフリーランスで活動する場合があります。

企業の場合、広告代理店や制作プロダクション、あるいはメーカーの商品開発部などがおもな勤務先です。

このうち、メーカーなどで自社製品・サービスのデザインに携わるグラフィックデザイナーは「インハウスデザイナー」といわれます。

企業勤務であれば、正社員や契約社員の雇用形態で働く人が多いですが、未経験者などはアルバイト・パートとして働くケースもあります。

フリーランスの場合、働き方はさまざまです。

完全に個人でクライアントからデザインの依頼を受けて仕事をする人もいれば、カメラマンやコピーライターなど他のフリーランスクリエイターとチームを組んで、分業して仕事をしている人もいます。

関連記事グラフィックデザイナーの働き方の種類とその特徴

グラフィックデザイナーの勤務時間・休日・生活

職場によっては残業時間も多くなりがち

企業に勤務するグラフィックデザイナーは、自社が定める勤務時間通りに働きます。

基本的には、一般的な「日勤」の会社員と同じような勤務時間ですが、納期ありきの仕事であるため、状況によっては残業や休日出勤が大幅に増えます。

こうした事情を考慮して、遅くまで残業をした日の翌日は午後出勤が認められるなど、臨機応変な働き方ができる会社も少なくありません。

とはいえ、グラフィックデザイナーは不規則な生活でハードワークにもなりがちです。

自らオンオフのメリハリを大事にして、仕事の優先順位をつけながらうまく息抜きもするなど、自分でしっかりとスケジュール管理を行う必要があるでしょう。

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グラフィックデザイナーの求人・就職状況・需要

中小の制作会社では求人が減っている

グラフィックデザイナーの求人は減少傾向といわれています。

この背景には、新聞や雑誌といった紙媒体が衰退の一途をたどっていることや、不況で広告宣伝費を削減する企業も増えていることなどが挙げられます。

大手広告代理店を除き、中小の制作プロダクションの多くは経営困難な状況が続いているのが実情です。

こうしたなか、スキルや実力のある一部のグラフィックデザイナーに仕事が集中しつつあります。

グラフィックデザイナーとして安定した働き方を望むのであれば、美術系の大学や専門学校などで確かな知識・スキルを身につけ、大手広告代理店への就職を目指すほうがよいでしょう。

キャリアを積めば、上位職である「アートディレクター」も目指せます。

あるいは、需要が急拡大しているWebデザインまで幅広くカバーできるデザイナーを目指すのもよいでしょう。

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グラフィックデザイナーの転職状況・未経験採用

即戦力になれる人が採用されやすい

グラフィックデザイナーは、経験やスキル、実績が評価されやすい職種であるため、異職種からの転職はほとんどありません。

基本的には即戦力になれる人材が求められるため、未経験でいきなりグラフィックデザイナーになるのは非常に厳しいのが現実です。

どうしても未経験から転職したいのであれば、独学でデザインを学んでスキルを磨き、クオリティの高い作品集を用意しておくことや、アルバイトとしてアシスタントからのスタートを覚悟しておく必要があります。

また、「Webデザイナー」「プロダクトデザイナー」「ファッションデザイナー」など、別領域でもデザイナー経験があれば、プラスに評価されることがあるはずです。

ただし、どのような場合でも「なぜグラフィックデザインがやりたいのか」を明確にし、現状のスキルを見せられるようにしておかないと、転職活動で採用されるのは難しいでしょう。

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グラフィックデザイナーの活躍の場

活躍する場によって仕事内容に違いがある

グラフィックデザイナーには、多岐にわたる活躍の場があります。

おもな活躍の場と、それぞれの仕事内容を紹介します。

広告代理店

メーカーなどのクライアント企業から依頼を受けて、クライアントの宣伝やPRにつながる広告制作を行います。

テレビCM、ポスターやDM、カタログ、Web広告など、広告代理店が手掛けるクリエイティブの種類は多種多様です。

グラフィックデザイナーは「制作部門」に所属し、「アートディレクター」「コピーライター」「プランナー」などとチームを組んで制作します。

広告制作会社

広告代理店や広告主であるメーカーなどから依頼を受け、広告の企画・制作を手掛けます。

大手広告代理店から仕事が回ってくることも多いです。

制作に没頭できる環境がありますが、職場によってはハードワークで、代理店に比べると待遇がよくないケースも見られます。

メーカーの広告宣伝部

広告系の企業ではなく、メーカーなどの企業に就職して活躍するグラフィックデザイナーもいます。

その場合は、自社の商品・サービスをアピールするための制作を手掛けるのが特徴です。

ポスターやチラシ、パッケージデザイン、ロゴマークなど、案件によってさまざまな制作を行うことができます。

独立・開業

独立してフリーランスになったグラフィックデザイナーは、広告代理店や制作会社、メーカーなどから案件ごとに依頼を受けて、デザインを行うのが一般的です。

どのような案件に携わるかは、請け負う仕事によってまったく異なってきます。

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グラフィックデザイナーとしてキャリアアップするためには

ビジュアル面の責任者「アートディレクター」を目指す

広告代理店や制作会社において、グラフィックデザイナーの上のポジションとしてみなされるのが「アートディレクター」です。

アートディレクターは、デザイナーやカメラマンなど、クリエイターたちのリーダー的な役割を担い、おもにビジュアル面の責任者として活躍します。

自ら手を動かすこともありますが、どちらかというとデザインコンセプトを立案し、それをグラフィックデザイナーたちに伝えて、制作物の方向性がズレないように指示します。

アートディレクターになると、クライアントへのプレゼンテーションの機会や折衝、ディレクションなどの業務が増え、管理職的な側面が強くなるため、「ただデザインが上手」なだけでは、なかなか務まりません。

グラフィックデザイナーとして経験を積みつつ、現場の調整力や提案力、マネジメントスキルも身につけるように意識すると、こうした道が開けるでしょう。

なお、アートディレクターにならずに、ずっと現場の第一線でデザインを究めていくデザイナーもいます。

グラフィックデザイナーとイラストレーター・Webデザイナーの違い

携わる制作物の種類や役割に違いがある

世の中には、デザインに関わる職業・仕事がたくさんありますが、それぞれ活躍する領域や、携わる制作物の種類などに違いがあります。

ここでは「グラフィックデザイナー」と「イラストレーター」「Webデザイナー」の違いを紹介します。

グラフィックデザイナー

雑誌や新聞の広告、プロモーションツールをはじめ「平面印刷物全般」のデザインに携わります。

広告代理店や制作会社などに勤務し、デザインの考案・レイアウト・編集・入稿データの制作までを担当します。

イラストレーター

イラストレーターは、出版物の表紙や挿絵、広告などの「イラスト」部分に特化した制作を行うクリエイターです。

ページ内で使われる絵そのものを描くことが多いのが特徴です。

グラフィックデザイナーと同様、広告代理店や制作会社に勤務する人もいますが、フリーランスとして働く人も多いです。

ただ、実際にはグラフィックデザイナーがイラストまで手がけるケースもありますし、イラストレーターを主軸に活動しつつもグラフィックデザインまで扱える人もいます。

Webデザイナー

Webデザイナーは、デザイナーのなかでも「Web」に特化したデザインを手掛けることが特徴です。

活躍の場はWeb制作会社が中心で、それ以外に一般の事業会社でも活躍します。

パソコンやスマートフォンなどで表示されるWebサイトのデザインは、ユーザーにとって使いやすく、またサイトのゴール(商品を購入してもらうなど)に沿う設計にする必要があります。

グラフィックデザイナーやイラストレーターよりも、Web独自のビジネスモデルに関する深い知識が求められます。

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グラフィックデザイナーと「広告デザイナー」に違いはある?

グラフィックデザイナーは広告以外に携わることも多い

グラフィックデザイナーと「広告デザイナー」は、仕事内容や活躍の場に重なる部分が多くあります。

一般的に、グラフィックデザイナーとは、広告をはじめ、チラシやパッケージ、ロゴなどまで平面の印刷物全般のデザインを担当します。

勤務先や携わるプロジェクトによって、広告デザインをすることもあれば、広告以外に携わることもあり、幅広い制作物に対応できるデザインスキルが求められます。

一方、広告デザイナーは、広告を専門とするデザイナーを指すのが一般的です。

雑誌や新聞に掲載する広告のほか、ポスター、中吊り広告、場合によってはWeb広告やテレビCM広告も手掛けることがあります。

多種多様な広告に特化したデザインを行うため、各広告媒体の特性を理解したうえで、商品・サービスの魅力を十分に訴求できる企画を立てる力、コンセプトを具現化する力を身につけなくてはなりません。

ただ、「広告デザイナー」などの名称は便宜的に使われることが多いため、会社によっては広告を専門とするデザイナーでもグラフィックデザイナーと呼ぶ場合もあります。