食品メーカーに就職するには? 有利な大学・学部はある?

食品メーカーに就職するのに、有利な大学・学部はあるのか?

食品業界への就職に興味を持つ多くの学生がこの疑問を抱えています。

実際には食品メーカーはさまざまな職種があり、学部や学歴にはそれほどこだわりません。

理工系の出身者は有利ですが、実際には文系の学生も食品メーカーで多く活躍しています。

ここでは、新卒の学生はどのように食品メーカーに入社し、キャリアを築いているのかを解説します。

食品メーカー社員になるには採用試験を受ける

食品メーカーで働くには、各企業が実施する社員採用試験に合格する必要があります。

食品メーカーには大手企業から中小企業までさまざまな規模の企業があります。

大きな企業では、毎年4月に新卒者を採用することが一般的です。

食品メーカーの採用試験では、一般的に「事務系」と「技術系」の職種に分かれています。

事務系の仕事は、本社でさまざまな業務に関わります。

事務系業務の例
  • 商品のアイデアを生み出す「企画部門」
  • 商品を流通させ販売する「営業・販売部門」
  • 組織の管理を行う「管理部門」
  • 商品の企画を検討していく「マーケティング職」

一方、技術系の仕事は、研究施設などで働きます。

基本的には理系の大学や大学院で専門分野を学んだ人が対象となる採用が行われます。

技術系業務の例
  • 食品の素材となる機能や効果を研究する「研究職」
  • 製造した製品の安全性などを検査する「品質管理職」

また、一般的な事務や経理の仕事を担当する「一般職」としての採用も、一部の企業で行われています。

食品メーカー社員になるまでのルート

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食品メーカーの求人は多いが志望者も多い

食品を作る食品メーカーは、大手企業から中小企業まで、日本全国にたくさんあります。

大手企業は事業範囲が広く、多くの社員を必要とするため、毎年新しい人材を採用しています。

新卒採用では、数十人単位での募集もよく行われます。

一方で、食品メーカーは、私たちの生活に身近な商品を扱うことが多いため、就職先として人気があります。

特に有名な大手企業には、難関大学の学生が多く応募するため、競争が激しくなることがあります。

学歴だけがすべてではありませんが、食品メーカーをターゲットに就職活動をするのなら、学生時代にしっかりと勉強しておくと、スムーズに進むでしょう。

また食品メーカーといっても、会社ごとに扱う製品の種類や特徴が異なるため、大手企業にこだわらず、さまざまな会社を見てみることもおすすめです。

食品メーカーで働くための学部・学歴

大卒の学歴が求められることが多い

食品メーカーへの就職には、必ずしも進学が必要な学校はありません。

ただし、大手食品メーカーの総合職採用では、一般的には「大卒以上」の学歴を求められることが多いです。

学歴だけで判断されるわけではありませんが、食品メーカーは就職先として人気が高く、多くの志望者が集まります。

採用試験は厳しく、難関大学の学生であることはアピール要素になる場合もあります。

ただし、学歴が高くても、人柄や明確な志望の意思が見えない場合は不合格になることもあります。

逆に、レベルの高くない大学の学生であっても、熱意や目標を持ち、コミュニケーション能力が優れている場合は、採用される可能性があります。

最終的には、自身の意欲と努力が重要であり、「その会社で働きたい!」という気持ちを示すことが大切です。

技術系職種は理工系出身者の採用

事務系の仕事については、どの学部や学科の出身でも応募できます。

研究・開発の技術系職種については、通常、理工系の学生を対象にした採用が行われます。

理工系の学部・学科全般が求められることが多いですが、特に農学系、生物系、化学系の学生は、食品メーカーにおける研究・開発業務に関連性が高いです。

食品や衛生、微生物、バイオなどに関連した専門的な学習をしている場合は、有利になることがあります。

また、大学の研究室によっては、企業と教授のつながりによって、学内推薦での就職が可能になる場合もあります。

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食品メーカー社員になるのに特別有利な資格はない

食品メーカーの社員として採用される際に、必須とされる資格は基本的にありません。

入社後に必要となる知識やスキルは、研修や実務経験を通じて身につけることができます。

ただし、希望する職種や業務内容によっては、特定のスキルや資格を持っていることが評価されることがあります。

例えば、近年の食品メーカーは海外展開を進めているところが多くありますので、海外での業務に関わる場合は英語力が重要となります。

TOEICや英検などの英語能力テストで高得点を取得していると、有利になることがあります。

また、営業職の場合は社用車を使用して営業活動を行うことも多いため、自動車運転免許を持っていることが求められる場合もあります。

そのほか、商品開発の仕事に関わる場合、栄養や料理の資格や知識が役に立つ場合があります。

たとえば、管理栄養士」や「調理師」の資格があれば、その知識を活かすことができます。

また、生産管理の仕事では、食品の衛生管理が重要で、「食品衛生責任者」という資格を持つ人が指導し、製造や加工、調理、販売の衛生的な運営を行います。

これらの資格や知識を持っていると、就職後の現場においてさらに活躍できるでしょう。

食品メーカー社員に必要な資格やスキルはある?

食品メーカー社員に向いている人

食に対する興味やこだわりがある人

食品メーカーで働くためには、食に興味や関心を持ち、食べ物が好きな人が向いています。

食品メーカーの仕事は多岐にわたりますが、日常的に食に関わる時間が多いのが特徴です。

時には自社の製品を改良するために何度も味見を行ったり、競合他社の製品を試食したりすることもあります。

ただし、食べることだけが仕事ではありません。

食品メーカーの使命は「食を通じて人々の暮らしを豊かにすること」です。

そのため、「食べ物でお腹を満たせば良い」という考え方よりも、「食に対して情熱を持ち、こだわりを持っている」人が向いているといえます。

食品に関わる仕事は常に食について考え続けることが求められるため、普段から食に対して関心を持ち、楽しみながら働ける人が向いています。

強い使命感や責任感をもてる人

食品メーカーは「おいしい食を安全に消費者に届ける」という使命を持っています。

そのため、安心安全な食を提供したいという意識を持つことが重要です。

もし自社の製品に問題があった場合、人々の健康に悪影響を及ぼす可能性があり、最悪の場合は生命に関わる事態になります。

そのため、食品メーカーは単に美味しい食品を作るだけでなく、絶対的な信頼と安全性を確保することが求められます。

従業員にもこの意識が求められるため、責任感や使命感の強い人がこの仕事に向いているといえます。

味覚や嗅覚が優れた人

商品開発の仕事に携わる場合には、優れた味覚を持つことが重要視されます。

多くの食品メーカーでは、開発担当者に対して「官能評価試験」が行われます。

この試験では、酸味・苦味・甘味・塩味・旨味などの味の濃度差についてテストされ、合格しないと携われる業務が限られる場合もあります。

開発職に限らず、食品メーカーの社員として食を世の中に伝えていくことを目指すのであれば、日常生活で食に対する意識を高め、感覚や感性を磨いておくことがよいでしょう。

食品メーカー社員に向いている人・適性

事務系職種と技術系職種ではキャリアパスに違いがある

新卒で食品メーカーに入社した場合、事務系職種と技術系職種では、キャリアパスにいくつかの違いがあります。

事務系職種(営業職や企画職など)では、通常はジョブローテーション制度があり、数年ごとに異なる部門や仕事を経験することが一般的です。

さまざまな経験を積むことで幅広いスキルや知識を身につけ、キャリアアップし、役職を昇進させていくことが期待されます。

また、大手食品メーカーは多くのグループ会社を持っている場合があり、グループ内の異動や出向の経験も求められることがあります。

一方、技術系職種(研究職など)は、高度な専門知識とスキルが必要なため、専門領域での業務に重点を置いて進められることが多いです。

一定の経験を積みながら、技術や研究の専門性を深めていくことが期待されます。

ただし、希望しない限り、研究職が営業職に転向するような異動は通常はありません。

食品メーカー社員は高卒から目指せる

食品メーカーの中には、高卒で入社できる会社もあります。

ただし、高卒の場合、一部の職種や業務に限定されることが一般的です。

例えば、「研究職」は、専門的な知識が求められるため、理系の大学や大学院で専門的な学習を行った人が採用されることが多く、高卒での入社は難しい場合がほとんどです。

大手企業では、「企画」や「営業」といった事務系の職種でも、大卒以上の学歴が必要とされることが多いです。

一方、高卒でも働くことができる可能性が高いのは、工場の生産ラインでの製造に関わる仕事です。

社会人としての経験を積むことで、将来的には企画や営業などの職種に転職することも可能性があります。

食品メーカーでインターンをするには

食品メーカーのインターンは主に夏に行われる

近年、多くの企業が就職活動中の学生に向けて「インターン」を実施しています。

インターンとは正式名称を「インターンシップ」といい、おもに就職前の学生が、実際に企業で就業体験できる制度です。

食品業界の企業も、特に大手メーカーを中心に学生の夏休み期間中にインターンシップを提供している企業が増えています。

また夏ほどではありませんが、秋のインターンシップは10〜11月に、冬のインターンシップは1〜2月頃に実施されることがあります。

秋のインターンシップでは、この時期に学生との関わりを持つことで、将来の採用につなげることを目的としています。

冬のインターンシップは、特に就職活動を控えた学生にとって、企業の雰囲気や仕事内容をより深く知ることができる貴重な時間となります。

企業側と学生側の双方にメリットがある

インターンシップは学生が実際の企業で働く体験をする機会であり、企業側と学生側の双方にメリットがあります。

企業は将来の採用を検討するために学生の能力や適性を見極めることができ、学生は実際の職場環境や業務内容を体験することで自身の職業観を形成し、将来の就職先の選択に役立てることができます。

ただし、インターンへの参加は義務ではありません。

参加したからといって、必ずしも採用試験に合格するとは限りません。

しかし、食品メーカーの仕事内容や会社の雰囲気、働く社員の様子を実際に経験することで、自身のキャリア選択に対する貴重な情報を得ることができるでしょう。

食品メーカーのインターンの内容はさまざま

食品メーカーのインターンシップは、企業によってさまざまな形態があります。

一日完結型のインターンシップでは、通常は会社説明会や簡単な仕事紹介、グループワークなどが行われることが多いです。

一方、短期から長期にわたるインターンシップでは、各部門の先輩の指導のもとで実際の業務に携わる機会があります。

営業職のインターンシップでは、アポイントを取得し、先輩と一緒に得意先を回り商談や見積書の作成などを経験することができます。

企画職のインターンシップでは、マーケティング手法を学びながら新製品の検討などに携わることができるでしょう。

企業によって考え方は異なりますが、インターンシップが選考の一部に組み込まれている場合や、参加期間が長期にわたる場合には報酬を受け取ることもあります。

インターンシップは学生にとって非常に貴重な経験であり、食品メーカーの仕事や業界の実態をより深く理解する機会となります。

一方で、企業側も学生の能力や適性を評価する機会として利用しています。

食品メーカーのインターンへの参加方法

インターンの情報はWebでチェックする

食品メーカーのインターン募集情報は、就職情報ポータルサイトや各企業の採用Webサイトから見つけることができます。

インターンシップの募集人数、期間、応募条件などが詳細に掲載されていますので、興味のある企業や職種に合わせて情報を確認しましょう。

特に遠方からの参加者に対しては、交通費支給の制度がある企業もあります。

応募時には募集要項や応募フォームの詳細を確認し、必要な手続きや条件について把握しておくことが重要です。

また、インターンシップの募集は一般的に定員がありますので、応募する際には早めに手続きを進めることをおすすめします。

応募者多数の場合は選考試験が実施されることも

食品メーカーのインターンシップは一般的に「技術職」と「事務職」に分かれて実施されることがあります。

技術職のインターンシップでは、研究開発や製品開発に関わる業務を体験する機会が提供されることが多いです。

理系の基礎的な知識や技術スキルを活かして、実際の研究や実験に参加することができます。

一方、事務職のインターンシップでは、営業やマーケティングなどの業務を体験する事が多いです。

企画や販促活動の補助、データ分析、プレゼンテーション作成など、実務に関わるタスクを通じて仕事の実態を知ることができます。

一部の企業では、インターンシップに参加するための選考試験が行われることもあります。

テレビCMや広告などで知名度の高い会社は、とくに競争が激しいといわれています。

多くの学生が注目し志望するため、難易度が高まる傾向にあり、書類審査やWeb選考での実力や意欲が重視される場合もあります。

インターンシップの機会を得るためには、選考試験をしっかりと準備し、自身のアピールポイントを強化することが重要です。

食品メーカーで働くには(大学学部・学歴)のまとめ

食品メーカーで働くには、学部や学歴に制約はなく、さまざまな学部の卒業生が活躍しています。

多くの場合、文系出身者は、営業やマーケティングなどの事務職に向いています。

また理工系出身者は、製品開発や品質管理などの技術職に適しています。

基本的には大学卒業以上の学歴が求められることが多いですが、高卒からでも就職することは可能で、さまざまなバックグラウンドを持つ人が働いています。