イラストレーターになるためにやるべきこと

「見る力」が大切

イラストレーターになるためにやるべきことといっても、絶対に「これ」といえるものはありません。

現在、プロとして活躍しているイラストレーターも、たどってきた道筋は人によって異なりますし、持っているスキルや個性も異なります。

ただし、技術的な面に関しては、ある程度身につけるべきことをいうことができます。

イラストの能力というと、多くの人が連想するのは「描く力」だと思いますが、じつはそれ以上に「見る力」が必要です。

たとえば、音楽で「聴いたことがない歌はうたえない」というのが当然であるように、「見たことがないものは描けない」というのも、当然なのです。

だからこそ、日常生活のなかで自分の視界に入ってくるありとあらゆる映像を、しっかり自分の脳の視覚野に焼き付けること。これが、日ごろからイラストレーターになるためにやるべきことだといえます。

あらゆるものは図形の組み合わせから成り立つ

たとえば「アンパンマンの顔は、いくつの図形からできているか」わかりますか?

ここで「12」と即答できた人は、相当センスがあるか、変わり者だといえるでしょう。アンパンマンの顔は、単純な図形が集まってできています。

1.顔、鼻→円
2.目→点
3.まゆ毛、ほっぺた、口→半円(弧)
4.鼻とほっぺのテカり→四角形

という風です。これらの図形が12個集まって、アンパンマンの顔は構成されています(テカりは省略してもかまいません)。

つまり、アンパンマンの顔は、Wordのオートシェイプ(図形描画機能)で描けるのです。

実際、やなせたかしさんが描くのでない、商品のパッケージなどのアンパンマンは、そうして描かれています(もちろん、Wordではなく、Illustratorなどのソフトですが)。

アンパンマンの顔に限らず、ありとあらゆるものは図形の組み合わせから成り立っており、実際にイラストを制作するときも、Illustratorなどのソフトで、図形を組み合わせて作ることが多いです。

とりわけ、家電製品の取り扱い説明書のような「各種説明書」の類は、ほとんどそうなります。

「見る力」を鍛える

このように、日ごろ目にする映像を「図形の組み合わせ」としてとらえられると、イラストを作るときも、同じように図形を組み合わせて簡単に作れるようになります。

同様に、映像を「色の組み合わせ」としてとらえていれば、そうした描き方が簡単にできるようになります。

そうして「見る力」を「描く力」と同等に鍛えておくことが、イラストレーターになるために日常やるべきことといえるでしょう。もちろん、これはイラストレーターとして働き始めてからも大事なことです。

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