商社マンになるためにあるとよい資格は? TOEICはどれくらい必要?

商社マンになるためにあるとよい資格は?

商社マンに求められるスキルは多々ありますが、代表的なのが語学力と会計知識です。

このため、商社の就職試験においても、TOEICと簿記が評価されやすい傾向にあります。

総合商社のなかには、社員全員に対して「TOEIC730点以上」と「簿記3級」の取得を必須としているところもありますので、就職する前にそれらの資格を取得しておけば、非常に役に立つでしょう。

ただし、それらのスキルはあくまでビジネスを行うための「ツール」にすぎず、商社マンとしての適性とはまったく別物です。

極端にいえば、たとえTOEIC満点であっても、口下手だったり、相手の意図を汲み取る力が弱かったりと、そもそも日本語でのコミュニケーションに難があれば、内定を得ることはできないでしょう。

資格やスキルがあれば、就職試験において評価されることは間違いありませんが、それはあくまで商社マンとしての素養が認められたうえでのプラスアルファの材料であることを、頭に留めておくべきです。

語学系資格

数ある語学系資格のなかでも、TOEICが最もメジャーといえます。

商社マンは、海外の取引先と電話やメールでやり取りしたり、英語で契約書を交わすことも数多くありますが、およそTOEICスコアが800点以上あると、ビジネスレベルで通用するとされています。

昨今、TOEIC600点前後の人はさほど珍しくありませんので、アピール材料にしたいなら、少なくとも700点以上を目指す必要があるでしょう。

また、近年は中国や南米、ロシアなど、英語圏以外の商取引も増加傾向にありますので、中国語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語などのスキルがあれば、ほかの学生との差別化につながります。

簿記

総合商社は、従来からの商取引に加えて、事業投資を大きな収益の柱としています。

投資先企業の決算内容を評価したり、業績状況をチェックしたりするためには、ある程度の会計知識が不可欠ですので、商社マンを目指すなら、簿記を勉強しておいて損はありません。

簿記検定は1級~3級に分かれており、自分の実力に合わせて段階的にチャレンジすることが可能ですので、独学でも勉強を進めやすいでしょう。

なお、3級は入門編という位置づけであり、基礎的なレベルにとどまりますので、実務として投資事業などに携わるなら、2級以上の知識が必要です。

貿易に関する資格

商社が手掛ける商取引の多くは、輸出、輸入、あるいは3国間取引といった貿易であり、通関手続きなどを行う際には専門知識が必要になります。

貿易実務検定や通関士の国家資格など、貿易に関する資格があれば、評価されやすいでしょう。

ただし、貿易実務は、新人・若手社員や、一般事務職のスタッフが手掛ける業務であるため、キャリアに与える影響はそこまで大きくなく、優先順位としてはTOEICや簿記のほうが上です。

商社マンになってから

商社マンは、内定を得るまでの就職競争も熾烈ですが、入社してからの出世競争も熾烈です。

スキルアップのため、あるいは昇進の材料にするため、働きながら中小企業診断士や証券アナリスト、MBAなどの難関資格に挑む人も少なくありません。

商社マンになる人は、そもそも上昇志向が強く、自己研鑽に積極的な人が目立ちます。

また、企業側も、英会話セミナーや各種研修会、勉強会などを開催しており、社員の自己啓発を奨励しています。

上述のように、企業によっては資格取得が義務化されているケースもありますので、商社マンを目指すなら、働く前も、働きだした後も、勉強し続ける覚悟が必要といえるでしょう。