宮大工に向いている人、適性

宮大工に必要なこと

宮大工には、どのような人が向いているのでしょうか。一般的な大工と共通して求められる適性の他に、宮大工ならではの必要とされる資質もあります。

宮大工の仕事は、見習いの間は、掃除や刃物研ぎ、材料の運搬などの下働きがほとんどです。一般的な大工の仕事と同様に、材料の運搬は重く、気候にも左右されますので、過酷な仕事になります。

宮大工が活躍する伝統的な木組み工法では、工場でプレカットされた木材を使用せず、手作業で木材の切断や加工を行うため、作業場での作業時間が多くあります。夏場も、風通しの悪い中、木材の加工作業を行わなければなりません。

宮大工の下積みを続けて行くためには、身体を動かして働くことが好きで体力があるとともに、忍耐力が必要とされます。

また、技術は先輩職人が丁寧に教えてくれるというわけではありません。下働きをしながら先輩職人の仕事を見て、覚える部分もあります。

自分で試行錯誤を繰り返し、道を切り開いていける人材が求められています。

また、何よりも、物を作ることが好きであることは、大工にも共通して重要です。

伝統的技術を継承していくためには

一般的な大工には体力や判断力、建築的な知識が求められますが、宮大工にはそれに加えて、芸術的センスや手先の器用さが求められます。

伝統的な木造建築では、屋根や柱や梁に曲線が使われています。木材の特性を見極めて、曲線の美しさを出すためには、技術とセンスも必要とされます。

ノミなどを使って彫り、壁面や天井に装飾を施すこともあります。文化財の解体や補修を行うこともありますので、日本の歴史や文化財に対する知識など、日本の伝統文化に精通することも大切です。