大学職員採用試験の難易度、倍率

国立大学法人の試験日後ろ倒しで、倍率に変化?

民間企業等の採用選考活動が8月1日以降に変更されることに伴い、国立大学法人の試験日程も従来よりも後ろ倒しになることが決まりました。

2015年の国立大学法人等職員統一採用試験・第一次試験日は8月23日(日)です。

国立大学法人の一次試験は「事務」区分であれば教養試験のみであるため、公務員志望の人に人気の試験です。

たとえば2013年度(平成25年度)第一次試験実施結果の公表数値は、事務区分・事務職倍率が6.8倍でした。

このように、例年7倍前後の高倍率なのですが、試験日後ろ倒しの影響で、受験者層に変化が見られるのではないかと予測されています。

8月下旬の時期になると、都庁などの公務員、民間企業、私立大学、その他の教育・研究機関と併願している人は、すでに内定を獲得していることが考えられます。

そこで、国立大学職員が第一志望でない人が併願のために受験するケースが減るのではないかといわれているのです。

このように、試験動向に変化が見られるので、国立大学協会による発表や、志望大学の採用情報をこまめにチェックするようにしましょう。

国立大学法人の一次試験内容、難易度

国立大学法人の一次試験(教養試験)は、120分で40問全問必須解答です。

その内訳は、一般知識が20問で、社会7問、人文7問、自然6問という構成です。

一般知能も20問で、文章理解7問、判断推理8問、数的推理及び資料解釈が5問となっています。

一般知能の「文章理解」を除く13問が数的処理ということになり、全体の3割程度を占めているのが特徴です。

数的処理は時事的な変化もなく対策法が確立されているので、重点的に学習し、得点源にすることが大切です。

民間企業の採用試験に使われるSPIにも、非言語分野という計算や数的判断を扱う問題があるため、SPI対策問題をしていれば国立大学法人の一次試験にも役立ちます。

試験範囲の目安は中学受験算数〜中学数学、高校数学の一部(高2までの文系数学)と言われています。

市販の対策教材もたくさんありますので、問題を解いて出題傾向をつかむとよいでしょう。

国立大学法人の二次選考は大学独自

一次試験(教養)は統一試験ですが、二次選考からは大学ごとに選考日程や内容が異なります。

多くの大学の事務区分選考では、二次試験は面接で、集合後すぐ面接カードを書くというパターンが多いようです。

これは民間企業であればエントリーシートにあたるものですが、その場で書く必要があることから事前の準備は欠かせません。

最近、面接を受けた人の情報によると、志望動機、自己PR、なぜ大学職員か、なぜこの大学でなければならないか、職員になってやりたいことなどが頻出質問となっています。

社会生活に密着した課題を思いつきやすい公務員受験と異なり、大学の仕事は外からイメージしづらいようです。

そこで、事前準備としては、本で調べた表面的な情報にとどまらず、実際に大学職員に会って仕事のやりがいや目的意識について、話を聞くことが大切です。

知っている先輩で大学職員になった人がいれば会うのはもちろんですが、知人がいなくても心配する必要はありません。

大学のキャリアセンターで就職相談に乗ってくれる人は皆、大学職員なのですから、大学職員採用の面接カード対策を希望すれば、志望職種について詳しく教えてもらえたり、下書きを添削してくれたりするはずです。

注意が必要なのは、国立大学なら安定しているというような消極的な志望動機はマイナスになるということです。

志望動機に説得力を持たせるためにも、できるだけ多く実例を聞き、具体的な裏付けを持って、取り組みたい課題や希望する業務内容を書くようにしましょう。

私立大学は民間企業と同じような採用の流れ

私立大学の場合は、大学のホームページ等で公募が発表されるほか、民間企業と同様に、「リクナビ」「マイナビ」などの就職情報サイトに採用情報が掲載されることも多いです。

採用スケジュールは民間企業と同じくらいか、内定が出るのが民間企業より少し遅い大学もあります。

選考内容は、一次が筆記試験、筆記試験合格者が二次以降の面接に進むというのが一般的です。

筆記試験の内容は大学によって異なりますが、一般常識、志望動機等に関連する小論文、民間企業のSPIに相当するような適性検査というのが平均的な内容です。

適性検査はSPIそのものを利用している大学もあれば、独自の問題を出題している大学もあり、独自の問題の場合は公務員試験に近い問題が出たとか、パーソナリティ検査(性格診断のようなもの)があったなどの情報が寄せられています。

なお、国立大学の統一採用試験を受ける人が私立大学の職員に応募することには何の制約もありません。

民間企業への就職活動を並行して行う人もいますし、一部の市役所など教養のみで受けられる公務員試験に応募する人もいます。

大学職員が第一志望という人も、内定が出る時期が遅い傾向にある国立・私立大学だけに賭けるのはリスクが伴います。

筆記試験、面接とも数多く経験して慣れることや、面接官との対話を通して自分のやりたいことを振り返る機会が得られることも、「併願」のメリットではないでしょうか。