大学職員は公務員ではない? 国立大学・公立大学の職員の身分や会社員との違いについて解説

大学職員は、かつては国立・公立で働く人は公務員として採用されていましたが、現在は大学の運営母体が変わっており、基本的には公務員ではありません。

ただし、勤務先によっては「みなし公務員」として、公務員と同等の待遇で働くこともあります。

この記事では、大学職員の身分や、職員として働く際の待遇・年収について詳しく解説します。



勤務する大学の種類によって身分が異なる

大学の種類は、大きく分けると「国立」「公立」「私立」の3種類があります。

それぞれの大学によって、職員の身分も異なります。

国立・公立大学の場合

かつて国立大学の職員は国家公務員、公立の大学職員は地方公務員として採用されていました。

しかしながら、現在は国立大学の運営は国立大学法人、公立大学の運営は地方独立行政法人が行っており、そこで働く職員は純粋な「公務員」ではなくなっています。

とはいえ、国立・公立大学は公共性や公益性の高い教育機関と位置付けられていることから、それらの大学職員は「みなし公務員」として、公務員と同じような待遇で働くことが一般的となっています。

私立大学の場合

私立大学の職員は、各大学に雇用されて働くため、給与体系や待遇なども大学ごとに異なります。

国立・公立大学以上の給与水準と充実した福利厚生が提供される大学もあれば、そこまで待遇がよいわけではない大学もあります。

正規雇用(正社員)の職員だけでなく、非正規(パート・アルバイトなど)の形態で働く人もいます。

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大学職員に会社員との待遇の違いはある?

大学職員の待遇面には、一般の会社員とのいくつかの違いがあります。

以下に、具体的な例を挙げて説明します。

勤務時間

大学職員は、フルタイム勤務をする場合、一般的に週に5日勤務し、1日の労働時間は8時間程度です。

一般企業の会社員とほぼ変わりません。

また、大学職員は土日休みとなる場合が多く、休日出勤や残業が少ない傾向にあります。

休暇制度

大学職員は、一般的な有給休暇のほか、大学の夏季休暇や年末年始などに長期で休暇を取ることもできます。

一方、企業の会社員にも有給休暇はありますが、1週間以上の長期休暇を取るのは難しい場合も多いです。

なお、大学職員は女性が多数活躍していることもあって、産前産後休暇や育児休業制度をしっかりと整えている大学が多く見られます。

福利厚生

大学職員は、みなし公務員としての待遇を受ける場合、公務員共済制度に加入することができます。

これにより、公務員と同様の医療保険や年金制度の恩恵を受けることができます。

ただし、私立大学職員の場合、福利厚生は勤務する大学ごとに内容が異なります。

この点は一般企業の会社員と同じといえるでしょう。

退職金

大学職員は、みなし公務員としての待遇を受ける場合、定年退職時に退職金を受け取ることができます。

大学職員として定年まで勤めて出世すると、3000万円以上出る場合もあるとされています。

一方、会社員の退職金制度は在籍していた企業によって異なるため、受け取ることができない場合もあります。

これらは大学や企業によっても異なるため、必ずしも全ての場合に当てはまるわけではありません。

とくに大学職員の待遇については、各大学の制度や労働条件を確認する必要があります。

大学職員と民間企業の年収の違い

大学職員の給料・年収は、国公立大学か私立大学かによって異なります。

国立大学の職員は「みなし公務員」として、公務員に準ずる給料が支給されます。

大学職員の給与は年功序列の要素が強いことから、初任給の時点ではそこまで高水準ではなく、民間企業の新卒社員とあまり変わりません。

ただ、順調に働き続けると昇給し続け、次第に民間企業で働く人の給料と差が開き、高額になっていく傾向が見られます。

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大学職員と民間企業のキャリアパスの違い

大学職員のキャリアパスとしては、一般的には役職の昇進があります。

たとえば、「係長」「課長」「部長」といったようにステップアップすることができます。

大学の事務職員は、組織運営や予算管理、人事業務、学生サポートなど多岐にわたる業務を担当し、キャリアアップには実務経験や業務の成果、リーダーシップの発揮などが重視されます。

勤続し、昇進することによって、給料や年収も増えていきます。

民間企業の場合は、職務に応じたキャリアパスや昇進のルートが明確に設定されていることが一般的ですが、事務職についてはキャリアアップが難しい場合もあります。

勤続しても昇進がなく、給料や年収がなかなか増えないという民間企業もあるのが実情です。

「大学職員は公務員ではない?」のまとめ

大学職員は、国立・公立に勤める場合も公務員ではなく、「みなし公務員」として扱われることが一般的です。

また、私立大学の職員は、各大学の職員として採用されます。

大学職員の給与や待遇については、一般的には公務員と同じくらいの水準の福利厚生や退職金制度が提供されることが多いです。

民間企業と比べても安定している場合が多く、魅力的な働き方とされています。