高収入のテレビ局社員
テレビ局の社員の給料や年収はどのくらいになるのでしょうか。
まずは、東京に拠点を置くキー局について見てみましょう。
キー局の正社員というと「高収入」というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、実際の年収も、やはり平均的なサラリーマンよりも高い傾向にあります。
入社の時点から給料が高く、フジテレビの場合は初任給が245,500円(2015年4月実績)です。
年に一回の昇給と年に二回の賞与もあり、30代で年収1000万円を超えることも少なくありません。
さらに住宅手当がついたり保養所を使えたりして福利厚生も整っているので、この仕事に就いた場合は基本的に経済的な心配はないと考えてよいでしょう。
ただし、テレビ局社員というのはあくまでも会社員という立場なので、アナウンサーとして人気が出たりディレクターとして看板番組を支えたりしても、収入にはそれほど反映されないという現実があります。
こうした状況に満足できない場合は、退職してフリーランスとなり芸能事務所や制作会社に所属して仕事をすることで、より高い収入を得られることもあります。
地方局の給料や年収はキー局と比べると低くなりますが、昇給や賞与の制度も整っており、地場の企業のなかでトップクラスの年収となることも珍しくありません。
テレビ局はトップクラスの高待遇であるため、キー局だけではなく地方局も就職難易度は高く、就職するためには、「待遇」や「年収」といった表面的なものではなく、面接官を納得させる志望動機が必要になります。
厳しい時代に突入する可能性も
今までは「高収入」が当たり前とされてきたテレビ業界ですが、これからの時代も同じような状況が続くと楽観視することはできません。
インターネットの発展や娯楽の多様化により若者を中心にテレビ離れが進んでおり、テレビ局はかつてのような高視聴率が取れなくなっているという厳しい現状があるからです。
視聴率が下がったり反響が減ったりすると番組のスポンサーも手を引いてしまい、広告収入が減ってしまうことになります。
これからの時代、テレビがどのように視聴者をつなぎとめるのか、どのように収益を伸ばしていくのかは業界全体の大きな課題とされています。
テレビ局社員も今までのような「高収入」「高待遇」というわけにはいかなくなる可能性も高いので、これからテレビ業界をめざす人は状況をよく理解したうえで進む道を決めたほうがよいでしょう。
テレビ局内定への道は難しさもありますが、新卒の場合はキャリアチケットというサービスを利用して、自己PRの作成や面接対策をしてもらうのも一つの方法です。
テレビ局事情について詳しい担当者によるサポートを、うまく活用しましょう。