文房具メーカーの年収はいくら? 給料についてくわしく解説
文具メーカー社員の平均年収・給料の統計データ
文具メーカー社員の平均年収・月収・ボーナス
文房具メーカーの平均年収は、業界全体として見ると500万円~600万円程度となっているようです。
他業界と比較して特別に高いわけではありませんが、安定した給料が得られると考えられるでしょう。
しかし、企業によってだいぶ差があり、大手では平均年収が700万円を超えているところもありますが、なかには400万円台やそれ以下というところもあるようです。
とくに文房具メーカーは大小さまざまな会社がたくさんあり、株式公開をしていない会社も多いため、規模が小さなところになると、給与がだいぶ低く設定されている場合があります。
文具メーカー社員の手取りの平均月収・年収・ボーナスは
年収を500万円と仮定すると、支給額は月約35万円、ボーナスは約40万円になると考えられます。
額面月給35万円と考えると、実際の手取りは27~28万円程度で、ボーナスの手取り金額はそれぞれ約34万円となるでしょう。
日本人の平均年収は420万円といわれていますので、若干高めであるといえるでしょう。
文具メーカー社員の初任給はどれくらい?
大手文具メーカーの新卒初任給は、18万~23万円程度となっています。
高等専門学校や専門学校卒業以上を対象とした採用を行っている企業が多く、その場合はたいてい最終学歴によって差がつけられており、四大卒、大学院卒となるにしたがって、基本給は高めの設定とされます。
コクヨ株式会社の場合、大学卒は月給21万5,000円、大学院了は月給22万5,000円です。
また小西株式会社の基幹職では、大学卒が20万6,240円、修士了が21万9,500円とされています。
企業によっては転勤の可能性がある総合職以外に、地域限定職での採用を行っているところもあり、その場合は総合職に比べるとやや低めの給与設定となっています。
文具メーカー社員の福利厚生の特徴は?
基本給以外には、状況に応じて、通勤手当、役職手当、営業手当、時間外手当、家族手当、住宅手当などの諸手当が支給されます。
大手メーカーであれば、社会保険制度、企業年金、団体生命保険、社員持ち株制度、財形貯蓄、直営保養所といった各種福利厚生も整っています。
昇給は年に1回、賞与は夏と冬で年に2回というのが一般的です。
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文具メーカー社員の給料・年収の特徴
文具メーカーは不景気の波を受けにくく、安定した経営をしているところが多いため、とくに大手では安定した給料を見込むことができます。
ただし歴史があることから年功序列の要素もやや強めとなっており、若い人がとびぬけて高年収を得るということはしづらい業界となっています。
文具メーカー社員が所属する代表的な企業の年収
会社名 | 平均年収 | 平均年齢 |
三菱鉛筆 | 738万円 | 41.2歳 |
コクヨ | 753万円 | 43.9歳 |
マックス | 785万円 | 43.2歳 |
出典:2019年現在(各社有価証券報告書より)
三菱鉛筆の平均年収
三菱鉛筆の平均年収は738万円です。
国内を代表する筆記具のメーカーで、「uni」のブランドで知られています。
「三菱」の名前は鉛筆の三菱マークからとられているものであり、三菱グループの企業ではありません。
コクヨの平均年収
コクヨの平均年収は753万円です。
事務用品の最大手で、特に紙製品で高いシェアを誇っており、「Campus(キャンパス)ノート」などで知られています。
近年は事務用品だけでなくオフィス家具、オフィス用品通販にも力を入れています。
マックスの平均年収
マックスの平均年収は785万円です。
ステープラー(ホッチキス)で国内首位を誇り、くぎ打ち機の国内トップシェアであることでもいられています。
文具だけでなく機械も扱っており、子会社では車いす製造販売もしています。
20代で正社員への就職・転職
文具メーカー社員が収入を上げるためには?
文具メーカーは安定して収入を得ることができますが、逆を言えば大幅に収入を上げることは難しいといえるでしょう。
この業界で年収をアップさせたいのであれば、大手へ正社員として就職するか、部長クラスの管理職を目指す必要があります。
中小の文具メーカーから大手企業へキャリアアップを目指す例は少なくありませんし、大手企業では歴史が古いため、年功序列で給料はアップしていきます。
自分のキャリアプランを考えた上で、どのような道へ進むのか検討する必要があるでしょう。