ヨガインストラクターの現状と将来性

増え続けるヨガ人口

日本では、2004年頃から健康ヨガがブームになっています。第一生命経済研究所の調査では、2004年の推定ヨガ人口は約23万人でしたが、2013年には100万人を超えたとみられています。

健康雑誌や習い事雑誌、それにインターネットのサイトなどでも、よくヨガの特集が取り上げられています。

もともと、日本に「健康ヨガ」が入ってきたのは1970年代でした。1990年前後のバブル経済期、若い女性を中心に健康ヨガがブームになりましたが、1990年代に宗教がらみの事件が社会問題となり、ヨガのイメージがダウンしました。

そのため、ヨガへの関心も薄れましたが、1990年代のアメリカで、ハリウッドスターやニューヨークのセレブの間でいろんなタイプの「健康ヨガ」が広まると、それが日本にも紹介されて再びブームとなりました。

現在、ヨガスクールやスタジオも、東京都に1000軒以上、大阪府や神奈川県には400軒以上があるといわれています。

雑誌「ケイコとマナブ」の2010年度「おケイコランキング」のアンケート結果にもヨガに対する関心の高さがうかがえます。そのランキングでは、「この1年に経験した習い事」の第2位にヨガ・ピラティスが16%でランクインしていました。

また、「今後やってみたい習い事」でも27.4%で第3位と、高い位置をしめています。

ヨガを学ぶ生徒も、もとは若い女性が中心でしたが、現在では中高年の女性や男性にも習う人が増えています。

そのため、これまではヨガインストラクターの求人も多く、OLやスポーツ選手、ダンサー、モデルなどから転身した人も少なくありませんでした。

今後もブームが続くかどうかはわからない

今後も、ヨガ人口が右肩上がりに増えていくかといえば、どうでしょうか。

アメリカのオンライン版ヨガ・ジャーナルによれば、アメリカのヨガ人口は2000万人といいます。アメリカの総人口は日本の約2.5倍ですので、日本のヨガ人口も1000万人まで増えると予測する人もいます。

しかし、現在、日本のヨガ人口の伸びは鈍化しており、今後もブームが続くかどうかはわかりません。

また、現在、ヨガインストラクターの大半は、30代の女性です。ヨガブームの中で、OLなどから転身した人が多いです。

ヨガは、質の高いレッスンを行い、生徒からの人気も高ければ、40代、50代になっても指導できるため、ヨガ人口が増えないと、新しいインストラクターの入りこむ余地は少なくなります。

もちろん若いヨガインストラクターは、常に求められますので、20代、30代のヨガインストラクターに対して一定の求人はあるでしょうが、ヨガ経験者ならOKというわけにはいかなくなるでしょう。

現実に、ヨガを習う人の目的も、ブームの当初の美容やダイエットから、精神の安定やスピリチュアル的な要素、さらには内面の充実や変化に変わってきています。

哲学や精神世界のテーマまで、生徒と話し合えるヨガインストラクターが求められるようになるという見方もあるようです。